ジュニアサッカーメモリーズ~憧れのMF10

1978年~1980年、田舎街を舞台とした、少年サッカー物語です。

エースナンバー10に憧れた少年は、10番を背負うことの意味を見つけることができるのか・・・。


この物語は、フィクションです。

登場する人物、団体名等は、基本的に架空のものですが、一部実名も登場したりします。


▼ランキング参加中! 応援クリックお願いします!

 ブログランキング  にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ


⇒はじめてのかたは、目次 をご覧ください。

Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

10番との出会い 第7話

「いいか、亮。10番の仕事ってのはな、豪快なシュートや、華麗なドリブルを魅せることだけじゃないんだ。もちろん、それも大事なことなんだが、それがすべてじゃないんだよ」


「・・・」


亮は、仁の目をじっと見つめたまま、黙りこんでいる。


「10番の本当の仕事っていうのは、どんな状況でも、どんな体制でも、味方が苦しいときに得点を奪うことなんだぜ。わかるか?」


「わかるよ。でも、それはトゥーキックである必要ないよね?」


亮は、なおも食い下がる。


「なるほど・・・。じゃあ、聞くが、インステップで思い切り蹴る必要はあるのか?」


「あっ・・・」


亮は、何かに気がついたようだ。


「お前の好きなケンペスだけど、ワールドカップの決勝での2点目はインステップだったか?思い切り蹴り込んでいたか? あの時、ケンペスは足の裏でボールを押し込んだんだよ。 もしも、あの時インステップで蹴ろうとしたら、相手ディフェンダーにクリアされていただろうよ。」


「・・・」


「亮、良く聞け。10番の仕事ってのは、魅せるだけじゃない。チーム全体の責任を負うことなんだ。そのためにすべきことを実行できるやつだけが10番を背負うことができるんだ。 勝ち負けを左右する紙一重の状況で、シュートがトゥーキックだろうが何だろうが、そんなことは関係ないんだ。 それが、10番を背負う選手の責任なんだ。わかったか、亮?」


「うん・・・。」


「よし。」


仁は、そう言うと亮の頭をくしゃくしゃになでた後、表彰式へと向かっていった。

亮は、「10番の責任」という初めて出会った言葉にドキドキし、「10番」を背負うことの嬉しさを、これまで以上に感じていた。

「責任」という言葉の意味もわからずに・・・。



 序章、完。第一章へ続く・・・。

その前に、くりっくお願いしますグッド!

 ブログランキング  にほんブログ村 サッカーブログ 少年サッカーへ




1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>