★★★★★

今村さんの作品の中でも、好きな作品のひとつ。


大河ドラマの影響もあるし、戦国ミステリーとも言えるし、何より人物達の駆け引きに心踊らされる。


ハードカバーで読んだときも毛利勝永に共感するところが大きかったが、今回もまたグッときた。


勝永に対する信之の言葉、

「誰しも一生のうちに、知られたくないことの一つや、二つほどはあるもの。そして疾しいことより、大切にしたいものこそ、概して強い想いに変わるものかと」


名を残すことを求めるのか、家を残すのか、或いは利を追うのか。

だが、それらを傍に置いて、誰にも理解されない理由のために動くのも嫌いじゃない。

そう思える作品だ。





★★★★★

文庫本になったので、迷わず購入した。

テレビに出てくる落合さんも、だいぶ歳をとってきたように見えるが、指揮をとった最後が2011年。

たった13年前とは思えない。

本書によって、落合さんに対する世間の見方もだいぶ変わっただろうが、ご本人はどう捉えているのだろうか。

そんなことを、本書を読みながら考えてみるのも面白いかもしれない。

・おそらく落合はずっと正義とされるものの反対側で生きてきたのだ。… 落合には、自分が他人の望むように振る舞ったとき、その先に自分の望むもなはないということがわかっているようだった。それは、あらゆる集団の中でマイノリティーとして生きてきた男の性のようでもあった。

・「心は技術で補える。心が弱いのは、技術が足りないからだ」
 落合が求めたのは日によって浮き沈みする感情的なプレーではなく、闘志や気迫という曖昧なものでもなく、いつどんな状況でも揺るがない技術だった。
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2回目。

「仏生寺弥助」は小説現代に掲載されたもの、とのことなので、最初はイクサガミとは別の物語のつもりだったのかな。

その、万人に一人の才が開花した弥助も、幕末の京では己より強い男 沖田総司 に恐怖を覚え、屈辱的な敗北を喫する。

そして、前に進むために、沖田との再戦を待ち望んでいた弥助の前に、沖田に勝るとも劣らない「陽炎」をもつ童が現れる。

天明刀弥

億人に一人の才をもつ者。

次巻「人」ではその力の片鱗を見せたが、最終巻でどう絡んでくるか。
最後に、最強の敵となるのだろうか。
楽しみだ。

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2回目、いや、3回目かな。


「人」を読んだら、また初めから読みたくなった。



そうか、進次郎は最初こんな感じだったのか。


「人」での活躍を考えると、若いだけあって、伸び代が大きいということか。


朧流 幻刀斎の不気味さも、最初から際立っている。



次巻「地」も読みたくなった。





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三巻で完結!と(何故か)勝手に考えていたら、まだ続くとのこと。

2025年に最終巻「神」が発売されるようなので、楽しみが増えた。


次々と現れる化物達。
清国から陸乾、台湾の伝説「眠(ミフティ)」、京八流の蹴上甚六、等々。

響陣をはじめ、それぞれの過去と、蠱毒に参加することとなった経緯。

それらが交じり合いながら、舞台は島田、箱根、横浜へと移っていく。


多彩な登場人物、展開のテンポの良さ、闘いの描写の凄まじさ、と文句のつけようがない。

最終巻が待ち遠しい。