Trois Noëlトロワ・ノエル【贈り物:Un présent merveilleux】(18)
→Trois Noëlトロワ・ノエル【贈り物:Un présent merveilleux】第一話
→前回のお話
「結局・・
早智子は待ち合わせ場所には行ったらしいんです
ただ・・」
(行った?行ったのにどうしてだ?)
桔梗と真柴は神妙な面持ちで話の続きを聞いた
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
互いに沈黙
・・と言いたいとこだが
おちびちゃんは元気に歌を歌っている
「あ~ゆぅこぉ~
あゆこぉ~あたちわぁ~げんちぃ~♪」
元気すぎる・・
それを見ながら早智子は微笑んでいる
俺が見た事もない笑顔だった
これが母親?・・なのか
端から見れば俺達は親子・・なんだろうか・・
どこで狂ってしまったのか。。
やっぱり俺のせいか・・
ぅ。。腹が・・
「じょんじょんゆこぉ~♪」
おちびちゃんの大合唱が終わる頃
公園が見えてきた
「ここで少し話さない?」
「ああ」
さくら坂公園?六本木ヒルズレジデンスの近くか
丁度いいトイレも近くに・・
さっと見渡すが・・
なぃ・・
公園内の看板が目に止まる
レジデンスB塔90mと書いてある
うそだろ・・ありえない
3人はベンチを見つけると座った
「もよちゃん
あそこの滑り台で滑ってくる?」
早智子は指差した
「うん!
あよこですべってくゆ」
てくてくと駆け出す もよこ
あっというまに昇ると早智子に手を振り
トンネルみたいな滑り台をすぅ~っと滑り出した
身体能力はかなり高いようだ
「杜くん
今日逢おうと思ったのはね
あの時のこと確かめたかったからなの」
確かめる?なぜそんな必要がある
むしろそれは俺が聞きたいほうだ
「確かめる?」
「そぉ・・」
早智子は空を見上げた
杜夫もそれにつられ見上げる
流れる白い大きな雲その横には小さな雲
ゆっくりと流れていく
ふたりは自然と同じ桜の木を見つめる
あとふた月もすればここは桜でいっぱいになるだろう
散り逝く花びらが吹雪のように舞う・・

青森弘前城で見たあの光景が早智子にも
杜夫にも流れてくるようだった
もよこの笑い声も一緒に
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→Trois Noëlトロワ・ノエル【聖夜:La nuit sacrée】第一話
→Trois Noëlトロワ・ノエル【聖夜:La nuit sacrée】(最終話)
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