辿着(若紫)14
→前回のお話
「17年前・・
おれが11の時、おふくろが死んだ
その数週間前だ
おれがお嬢の存在を知ったのは・・
許婚ってことでな
そして葬儀の時初めてお嬢を見た
そのあと写真を二人で撮った
香織ママがな」
「香織ママって早苗さんの件で行ったクラブの?」
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「そうだ
おふくろの姉さんだ」
「え?
どうりで逢ったことあるはずよね・・
あの時叔母さまって言ってたしね」
他に一途がどうとか言ってたっけ・・
「それがこの写真だ」
写真のほうに目をやる真柴
美月も視線を移す
そこから美月の横顔に視線を移し
見つめる真柴
視線を感じ真柴の目を見る美月
どきっとする・・
「当時おれはおふくろの死を受け入れられなくてな・・」
あたしは生まれてすぐ、かあ様が亡くなったけど
写真を見るたびに恋しくて泣いた夜もあったな・・
「だが、その時お嬢がおれを救ってくれたんだぜ?
今みたいにまっすぐおれを見る目でな」
あたしは咄嗟に俯き
うさぎを撫でながら問いかけた
「その時これをくれたの?」
鼓動が早まってくる・・
「ああ
急に走り出してこけたお嬢が泣きやまなくてな
いつもドジなのは生まれつきだな」
くすっと笑う真柴
「もぉ!
ドジは余計よ・・」
ぷくっと膨れる美月
「でも大事なものじゃなかったの?」
「だからだ
おふくろの形見だったしな
なんだろうな・・あの時はそう思っちまった
持ってて欲しいってな」
「それに・・」
「それに?」
「その時の約束をずっと守ってくれてたお嬢が
愛しかった」
「え?」
約束?
でも愛しいって。。
ええ
「覚えてるか?お嬢にとって
おれと初めて逢ったバーでのこと」
忘れようにも忘れられるわけないじゃない
「も、もちろん覚えてるわよ。。」
「あの時携帯忘れてったろ」
「あ!」
とあたしは思い出した
「あの時・・
携帯のストラップとして
使ってたその根付を見た時おれは・・」
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「おれはその時にお嬢を守りたいって思った
これからずっとってな」
「・・・」
初めて聞いた
あんたの心・・
あたしの鼓動がさらに早くなるのを感じた
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→本家あきままのブログ 番外編 月兎忌憚
片桐美月と真柴涼の幼少期のお話
孤独の叫び こちらも!
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