ぐるっぽのお題「孤独の叫び」を書いてみました。

まだ下書きも途中なので、どれ位の長さになるか

分かりません。。。(-"-;A

気長にお付き合い願いますo( _ _ )o


『ごめんなさい…私はもう…』


「あんたさぁ、そこから飛び降りる気?」

突然響いた声に、明日香は体を震わせ、首を後ろに捻った。

屋上に通じるドアに凭れるように、男子生徒が立っていた。

彼は確か…1組の…鷲宮…そう鷲宮 由宇(わしみや ゆう)だ。

すらっとした長身に、端正な顔立ち。

学年問わず、女生徒の注目の的だった。

いや、彼が目立つ理由はそれだけでは無い。

モカブラウンに染めた髪には、プラチナメッシュが入っている。

くっきりとした二重瞼の瞳は、グレーのカラコン。

そして耳には3つのピアス。

全てが校則違反。

その派手な身なりは、某国立大学現役合格率 脅威の98%を誇る

「星祥学園」の中では異色の存在だった。

そんな生徒が何故退学若しくは停学処分にならないのか――

それはひとえに、類まれな学力の高さにあった。

彼は、学園の偏差値向上に多大なる貢献をしていたのだ。


ぼんやりそんな事を考えていると、由宇の妙にのんびりとした

声がした。

「なぁ、危ねぇからこっちに来いよ。そんなトコから落ちたら

怪我だけじゃ済まねぇぞ」

明日香は足元に視線を向けた。

遥か下に見えるグラウンド。

軽い眩暈に襲われ、柵を握る手に力を込めた。

明日香の立っている場所は、5階建ての校舎の屋上。

ぐるりと囲まれた転落防止柵を乗り越えた、人ひとりがやっと

立っていられるような狭い空間だった。

確かに…ここから落ちたら一たまりもないだろう。

若菜がそうだったように…

「飛び降りたりしたら、グッチャグッチャだぜ」

相変わらずのんびりと話し掛けてくる由宇を睨みつける。

「うるさいな!私が何をしようと、あなたには関係ないでしょ」

つい語気が強まる。

話し掛けないでよ…決心が鈍るじゃない。

そんな明日香の言葉を無視して、ゆっくりとした足取りで近づいてくる。

「あぁ。あんたの言う通り。オレには関係の無い事だ。ただ落し物を

届けに来ただけだから、用が済んだらひとりにしてやるよ」

「落し物?」

鉄柵に掴まりながら、慎重に体を反転させる。

眉を顰める明日香の目の前に、くしゃくしゃに丸められた紙が

突き付けられた。

「あっ!それ…」

明日香は目を見張った。


ペタしてね


 美月と真柴の三年後を描いたリディアさまの小説

 ミラーズ(幻)辿着(若紫)

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こちらも宜しく>w<

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