モーゼルC96「レッドナイン」(発火前) | 黄昏オヤジの暴発日記

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 一日経っての印象です。

 

〇表面処理

 素材(ヘビーウエイト樹脂)そのままの灰色だけれどよく磨いてあり手抜きとは思えない。本来ならば黒染めするんだろうが、どうなんだろう。しばらく前ブルー液が販売禁止(劇薬指定?)になったとかで騒ぎになったが、その際の影響で黒染めが困難になったのかな、なんて勝手に考えているけど…。なお、ハンマーやトリガーあるいはタンジェントサイトなどの金属パーツは黒染めしてあるが、その表面処理のレベル、もうちょっと上げてほしいなぁと思う。本体がそれなりにきれいに仕上げてあるのにちょっと残念。

 ちなみに、古い手持ちのブルー液を綿棒にとり樹脂素材にちょっと付けたら少し変色した。どの程度黒くなるかはわからないが、反応することは間違いないようだ。

 

〇分解・組立

 危うく傷つけるところ、最悪フレームを割るところだった。

 分解は簡単。ルシフォーさんの動画のとおり、ハンマー起こしてセイフティかけてフレームのロックフレームストッパーを押し上げて引っ張ればスルッと分解できる。

 問題は組み立て。

 まずイライラするのは板バネ形状のトリガースプリング。動画でも「トリガースプリングが遊ぶので注意」と説明されているがやんちゃである。その原因の一つがマガジンプランジャー。これにトリガースプリングの一端を差し込むのだが、こらが勝手に回転するのでうまく差し込めない。そうこうしているうちにスプリング全体が適正位置から外れ一からやり直しとなる。まぁしかしこれは何とかなる。

*トリガースプリング↓向かって左側にプランジャー、右側がトリガー(いずれも下になって見えない)

 危険なのはセイフティ(なんという皮肉!)。バレルと一体となったレシーバーと内部の機関部パーツを合わせて、メインフレームに滑り込ませるのだが、この際セイフティレバーがフレーム後端に引っ掛かることがある。このモデルのセイフティレバーの先端(内部側)には薄い金属片が組付けられているが、そこが段差になっている。そのわずかな段差がフレームに引っ掛かるわけ。分かってしまえば簡単なことで、少しフレームを広げるなり、セイフティの角度を変えて(少しオン側に回転させる)入れ、入ったところで適正位置に戻すなどすれば問題はないのだが、気が付かないと悲惨なことになる。私もゴムハンマーで叩いたり、上で述べたトリガースプリングが悪さしているのではないかとあれこれ調べ無駄な時間を費やしてしまった。気が付かず力技を使ったらせっかくのモデルを壊してしまっていたかもしれないと思うとぞっとする。お気を付け下され。

*ペンで指しているあたりに段差がある。私は念のために斜めに削りました。

 

〇もろもろ

 装填排莢は手動では全く問題なし。

 エキストラクターは中心にプレスが入っている。これにより強度を高めているものと推測。

 ボルト先端のファイアリングピンのリターンスプリングは結構強い。これはちょっと驚いた。

 ボルト内部にリコイルスプリングを差し込んだ後、ボルトストップを取り付けるの、初めての人はイラつくだろうなぁ。

 カートリッジフォロワーベースのフレームへの取り付けはちょっとコツがいるかも。内部のスプリングの前後長がほんのちょっと長く、ベースをフレームに取り付けようとするとスプリングの先っちょがその間に入り込むような感じ。ちょっとうざい。それと、ベースとフレームの間にごくわずかの隙間があり少しがたつく。これ残念。

 エジェクターはマルシンM712のような別パーツではなく内部の金属製ロックフレームと一体。なので、純正指定のマイルドキックカートやタナカパラカートなどアルミ製カートならば耐久性があると思う。でもマルシンやMGC系の真鍮カートを使用するとなると少し心配になる。

 グリップはプラ製だけど木製っぽくていい。でも、ちょっと太め。

 カートクリップ1個2,450円って、高!

 

 以上

発火は待ってね!