黄昏オヤジの暴発日記

黄昏オヤジの暴発日記

退職後の第二の人生を手探りで進むオヤジのモデルガン+独り言。黄昏に染まりながら気まぐれに発火しつつ、この世の由無し事に毒を吐く(令和4年5月20日・タイトル一部修正)

 10月も半ば、好天に恵まれた三連休も終わった。気が付けばあと2か月余りで年が暮れる。毎年のことだがやり残したことが多々ある。後しばらくのうちに、そのいくつかを仕舞えればよいのだが…

 ここしばらくのいくつかの風景

(すべて明け方のものです)

 私の家は何代も続くという旧家ではないが骨董品が多い。普通に多いというと少し控えめすぎるかもしれない。おそらくは並外れて多い。

 実は、曾祖父が本業の傍ら書に没頭しその(狭い)界隈ではそれなりに書家としての評判を得ていたそうだ。ためにその生涯を通じて蒐集あるいは寄贈された様々な品が今も残されている。今から60年以上も前になるが昭和40年に地元の市立博物館でそれらの収蔵品展が開かれたというから素人の域を超えていたのだろう。母親の話だと、本人が亡くなった際には地元や金沢から骨董屋が大挙してやってきたらしい。その際どれだけの品を処分したのか母親も覚えていないが、それでもまだまだかなりの骨董類が残っている。

 ↓これが60年前の収蔵品展の目録

 開くと片面1面に大げさな照会文が、もう片面には収蔵品(書と焼物中心に計81点)の目録が並ぶ(固有名は消してあります)

 実家の物置部屋の状況。「なんでも鑑定団」に出てきそうな風景。

 反対側もよく似た状況であり、なおかつこの部屋以外でも保管されている品がある。箱があっても中に品がある場合もあれば、家のどこかに飾られ中は空っぽのものも多々ある。

 以前から何とかしなければならないと思うのだが、現物を見てもそれが何なのか価値があるのかないのか分からない。

 焼き物の場合、箱に銘が墨書きされている場合があるが、そもそもなんて書いてあるか意味が分からない。でさらには、母親が元気な時にあれこれ品を箱から出し、玄関や各部屋に適当に飾っていたため、どこの品がどの箱に入っていたのかも分からない。例えば、5客(枚)一組の皿のうち、3枚が飾られ、2枚が箱に残されている。どちらも同じ部屋にあれば(3枚は飾り棚、2枚は箱に入り押し入れ)の状態でなら良いが、それがバラバラなので始末が悪い。まだ組み物は柄を見れば判断がつく場合もあるが、一点ものとなると難易度は幾何級数的に上がりほぼお手上げ状態。

 さらには、書の方は掛け軸が中心となるが、書家だっただけあって掛け軸の数が半端ない。冗談ではなく本当に半端なく、桁がまさしく違う。で、皆さんご存じのように掛け軸というものは普段丸まって保管されており何が書いてあるか開いて見なければ分からない。開いてみても画か字かは分かるがその正体や価値は分からない。そんなものが昭和の時代に押し入れ収納などに使われた大きなブリキケース何箱分もある。はっきり言って蓋を開ける気も起きない。ならばあとはプロの鑑定人に任すしかないかなと思うが、それはそれで不安。 

 まさに思案投げ首五里霧中。

 昨日も、収蔵品展に出展された品ぐらいは見つけたいと思い丸一日探索し、ようやく5点ほど発見したがそこで一日が終わった。先は長いなぁ・・・

 

 そんな状況であるが、そのさなかに大変珍しいものを発掘した。それがこれ↓

 上段、向かって左が「三十年式歩兵銃及騎銃保存法」、右が「野外労務令」

 下段、同左が「軍隊手帳覆」、右が「軍隊手帳」(右下に所有者の名前が朱書きされていったので消してあります)

 保管状態が良かったのか、いずれも状態は良好でちゃんと読める。軍隊手帳の方は専用の覆(カバー)まで付いており高級感すら感じる。

 上は、軍隊手帳に挟まれていた「戦時在郷軍人心得」。小さい字だがくっきりとした奇麗な印刷に驚かされる(軍人手帳の方の氏名等個人情報は消してあります)

 こちらは有名な三八式歩兵銃の前身の三十年式歩兵銃の操作要領や保管方法等が記載された「三十年式歩兵銃及び騎銃保存法」。

 驚嘆するのは、この小さなサイズの中に写真のような見開きの分解図・透視図がいくつも編綴されていること。実際に手に取ってもまだ信じ難いほど。

 先ほどの軍隊手帳と同様、実際に歩兵に交付されたものなのか、退役軍人等民間人向けの市販品なのかは不明であるが、この精密さには舌を巻く。

 こちらはさらに上下二つ折りとなっている

 この図が、わずか縦11センチ、幅8センチに満たない小さな手帳の中に織り込まれ編綴されている

 こんな面白いものも発見

 昭和5年10月26日に神戸沖にて行われた大観艦式を題材とした絵葉書セット

 ネットで調べると、これ以外にもいくつかのパターンがあった模様

 昭和天皇が座乗された御召艦は巡洋戦艦「霧島」、参加艦艇には、巡洋艦「羽黒」、駆逐艦「綾波」、戦艦「陸奥」、航空母艦「加賀」、潜水艦「イ号第六十三」などなど

 8枚組とあるが、中には2枚一組の横長のものがある(2枚換算)

御召艦

潜水艦の登舷礼

探照灯照射の様子

2枚一組横長版

 

 過去から残されたモノがあると何かと厄介で整理が大変だが、その反面発見する面白さがある。実家が宝の山とは言わないが興味深い秘密基地のようでもある。

 いずれどうにかしてけりを付けなければならないが、少しはやる気が出た。そんな三連休最後の日であった。