久しぶりのモデルガンネタ
〇ウエブリー・フォスベリー・オートマチック・リボルバー
これは3Dプリンターでプリントしたモデル。海外の方がネット上に元となるプログラム(stlファイル)を公開(ただし有料)していたのでそれを入手し制作したもの。素材はカーボン含有のPTEG(ペットジー)。
積層痕が若干目立つが、これは私の3Dプリンターのノズルや積層プレートといった要所のネジや駆動ベルトが緩んでいたことに原因がある。2年間日常のメンテナンスをせず放っておいた私の責任と反省。
後日、万難を排し、改めてプリントするつもりだが、差し当たりモデルの雰囲気は味わえると思う。
マルシン製エンフィールドとともに
本モデルの大きさがわかると思う
上部のバレルシリンダー部が下がった状態
ハンマーがコックされ、シリンダーは半回転している
発射位置に復帰
シリンダーはもう半回転している
トリガーもわずかだが前進している
455口径ウェブリー弾も3Dプリントしたもの
サイズはほぼ実銃通りで、内部構造も樹脂で可能な限り再現されている。ただ、メインスプリングやリターンスプリングなどはさすがに樹脂ではパワーが弱く、切れのあるスムーズが動きは望めない。それでも上部のバレル・シリンダー部分を後ろに押せばシリンダーは半回転してハンマーがコックされ、前に引き戻すとシリンダーはもう半回転し、トリガーを引くと弱弱しくながらもハンマーはカートを叩く。実に素晴らしい!
モデルとなった実銃は455口径なのでシリンダーも太く図体のでかい銃だったが、実際持ってみると本当に大きなモデルであることがわかる。38口径のエンフィールドと並べるとまさに親子のようである。
実際手に取って操作してみると本当に面白い。通常のリボルバーにはトリガーやハンマーと連動してシリンダーを回転させるシリンダーハンドがあるが、このモデルにはないことをご存じか?このモデル、シリンダーの回転はシリンダー自身が後退して初めて実現する。グリップ側から飛び出す突起がシリンダーの溝にはまり、それを介し前後の動きに合わせて回転作動するわけ。
また、シリンダーストップというかシリンダーの動きを制御するパーツはバレルフレームの上部、リアサイト(バレルラッチ)の前方に設けられている。
単独のセイフティがあるのも興味深い。
このモデルはシングルアクションなので発射する際は手でハンマーを起こす必要がある。素早い対応を求められる場合にハンマーを起こした状態での安全性を確保しておくために設けられたのだろうか。ガバメントのコックアンドロックと同じと思うと面白い。
出来にはまだまだ満足できないが、とても興味深くかつ大好きなモデルであるので曲がりなりにもこうやって手に取ることが出来たことはうれしい。3Dプリンター様様である。
デッカードブラスターとともに
このブラスター、実は2挺目
〇ハドソンVz61
名高き?ハドソンの金属製モデルガン「Vz61スコーピオン」。
我が家のスコーピオン
実はもう一体生息している
いずれもたちが悪い
この難物を何とか日常的に発火の楽しめるモデルにしようと日夜努力を重ねているのが、新興のモデルガンメーカー『A!CTION』の【発火モデル試作室】主宰の「ucifer7922」氏。
現在、氏はスコーピオン用のカスタムカートの発売に向けて鋭意努力されている(氏のサイトlucifer7922 - YouTubeを参照のこと)。とても楽しみなのだが、一方でこのモデルは油断がならない。それ相応の対策が必要である。特にハドソンの亜鉛合金製のボルトの質は良くなく、使用を重ねるうちに最も重要なボルト先端のあごの部分が磨滅し使用不可となる場合がある。PPSh41しかり、マドセンしかり、ステンしかり。そこで私はボルトを3Dプリンターで作成することとした。全部を樹脂製にするのではなくPPSh41でやったように全体は樹脂製とし、肝となる顎部分には金属製の何らかの器具等を加工して装着しようというもの。
ハドソンスコーピオンのボルトを細かく計測し、簡単な図面を書き、ネット上の子供向けCADソフトサイト「tinkercad(ティンカーキャド)」で図形化していった。ボルトは一見複雑な形をしているが、よく見るとほとんどが直線と直角の組み合わせでできている。うねった曲面など丸みが多いと手に負えないが、こういった単純なものならばなんとかなる。
何度か試作を重ねて元となる樹脂製ボルトが完成。あごの部分は幸いにPPSh41のボルトの際にホームセンターで見つけた、棚板を取り付ける金属製の細長いレール状のパーツ(商品名はシェルフレール)がそのまま利用できた。
上がハドソンオリジナルボルト
下が3Dプリントした樹脂製ボルト
前後長が短いがこれはあえてこうしている
樹脂ボルトの上に乗っかっているのが補強用の金属レール(鉄製)
金属レールをはめ込んだところを下から見たところ
幅はあつらえたようにぴったり
後はこれをどう固定するかが問題
前方から
カートのリムは四角いスペースにすっぽりとはまる
発火の衝撃は金属パーツで受け止める
問題は固定方法。PPSh41のときは衝撃吸収(対応)接着剤で固定したが樹脂製ボルトの耐久性は不明。接着すると取り外しはできない。樹脂製ボルトが破損するたびにレール部分を加工するのはすごく面倒。思案投げ首中である。
〇マルシンS&WM39
さてセンターファイア化されたマルシンS&WM39である。
私は完成品のM439HWと組み立てキットのM39HWの2種を予約していたが、今週キットのM39が届いた。M439の方は後日発売になるそうだ。で、早速組み立てた。
いやぁまいった、こんなに面倒だったっけこのモデル。それなりに経験を積んできたつもりだがまったく難儀した。とにかくスプリングとピンの種類が多く、かつ小さく、さらにはサイズが近似していて、どれがどこのピンで何のスプリングなのかよく分からないのには困った。老眼乱視持ちにはきつかったなぁ…。
サイドファイアモデルと比べても外観は全く変わりない
ただし刻印は微妙に違うようだ
下はABS製サイドファイアモデル
ただパーツの種類が多いだけでなくなんとなく釈然としないところがあった。
まずはデトネーター。
これがバレル内に入らない。方向を間違えたかと何度かやり直したがそのままでは入らなかった。仕方なく4.5ミリのドリルでチャンバー内を軽くさらうとようやく入った。
ついでリアサイトの下に取り付けるデプレッサープランジャーがどうしても入らない。
どこかよく似た別のパーツと間違えたのかと思ったがこんな形のパーツはほかにはない。たまたま持っていたサイドファイア用のデプレッサープランジャーを試してみたがこれも入らない。これはあきらめた。スライド側をわずか削れば入るかなと思ったが、失敗すると眼につく箇所でありやめた。
それとリアサイトが固定できなかった。
スライド内部からねじ2本で固定するのであるがネジが入らない。ネジの先端がリアサイトの受け口にはまらない。微妙に前後にずれている感じ。最後には無理やりはめたが、改めて外して確認してみるとネジは後ろに傾くように斜めに入っていた。おかしな形ではまってしまったのかもしれない。固定はしっかりされているようなので気にしないでおこうと思うが気になる…。
それとこれは文句を言ってはいけないかもしれないがセイフティレバーの外し方がよく分からない。いったんセットしてしまうとどうやって外せばいいのか分からない。何なんだろう…。
さらには、おまけと言っちゃなんだが、キットだけあって完成後の動きは激渋い。スライド引いたらそのまま戻らない(-_-;)。
それでもオイル吹いて半日かけてあれこれと触っていたら少しはましになったので発火してみた。
都合50発ほど発火(すべてX-PFC)してみたが発火自体は快調。センターファイア化しただけあって不発はない。音の抜けもよくホールドオープンも確実。ヘビーウエイトなので反動も心地よい。
ただし、エジェクターは絶対に内側に曲げないとエジェクトしてくれないので注意が必要。
それとフル装填すると初弾が突っ込み詰まることがよくある。これは、マガジンリップを調整するかサブフレームのランプ部分を少し削るかで対応できると思うが、一方で発火していると最終弾を残してスライドストップが作動することが頻繁にあった。上でリップをしめると初弾の突込みが顕著になりそうで悩ましい。
私のキットが外れでだったのか、雑な組み立てをしたために不具合が目立ってしまったのか、いずれにしても期待していただけあって少し疲れた結果となった。素人目で見てもセンターファイア化に伴うスライド内部ブリーチ内部の設計は大変だったと思うが、そこが塩梅よくいっているのかな、と個人的に思ってしまう。
ちなみにマガジンと下部フレーム一式はセンターファイア、サイドファイアモデル相互で互換できる。バレルも互換可能と思うがデトの固定方法に調整は必要だろう。
上がセンタファイアモデル、下がサイドファイアモデル。激変しています。
今後、モデルガンを買うときは完成品だけにしようと心に決めたオヤジであった。













