私は楽観主義者である。それ以外のものでいても何もならないと思えるから。 -36ページ目

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木曜日。

ホテルでちゃちゃっと朝食を取って、タクシーで研修所へ。
近いといってもグーグルベース徒歩30分だからね。
たぶん実際に歩いたら45分ぐらいはかかるから。

Montrey Parkというところに研修所はあるのね。
で、Montrey Parkには以前出張できたことがあって、
そのときに訪れたビルのエントランスで
「今日ここで研修受けるんですけどー。」
って言ったら
「あ、それお隣のビルよー。」
って言われていきなりしくじった!

お隣っていってもアメリカの建物も敷地もでかいから、
けっこー歩くんだよね。。。

そんで、キャリーバッグを引いてよいしょよいしょと隣のビルまで行き、
あからさまに迷子なので居合わせた人に案内してもらい、
なんとか研修のお部屋に着いたのが朝7時50分ぐらい。
研修は8時半スタート。

待ったなぁ。

クラスはProblem Solvingでした。今のあたしの部署はこれを仕事にしてるようなものだから、
研修受けてる場合でもないんだけど、考え方のフレームワークっていっぱいあって、
チームで目にしているのとは異なる切り口に出会えればと思い、受けることにしました。

全部でたぶん20人ぐらいだったかな。
あたしぐらいの年代の人はたぶん4人ぐらいで、あとはもっとずっと年上の人たちばっかり。
中には勤続年数20年以上の人も少なくなくて、米銀の割には人の定着率が良いです。

そして、こういうさ、ひとつの研修に全然違う年代の行員が集まるって、
たぶん日本の銀行じゃ考えられないなぁって。
たしか休日にやってる外部雇ったセミナーみたいな研修はいろんな年代の人が来てたけど。
あと、空気がすごくフランクと言うか、フラットというか、研修中に自由に発言できる空気が
あるよね。

研修だと、今後の仕事上のやりとりのことを考えなくてもいいから、多少へんなこと言ってもいいやって思えて、わりと積極的にグループワークに取り組めたのがうれしかったなぁ。

そんでね、同じグループが4人だったんだけど。
一人はロングビーチの支店に勤めるテラーの男の人で、たぶんラ米系。
一人は隣のビルでバックオフィスの仕事をしているこれまたたうんラ米系のおばちゃま。
そしてもう一人は、チャイニーズとジャパニーズのハーフの同年代の女の人。

日本の苗字と名前だったから、日本から来たのかなって思ったんけど、英語を聞くと
ほとんどなまりがなかったから、こりゃこっち生まれだな、たぶん日本語話せないな、
って思ってたんだけど、授業の途中でこそっと
「お菓子食べる?」
って聞いてきてくれて、日本語が話せるんだってわかりました。

お昼を一緒に食べることになったので、いろいろ話してみると、
どうやらやっぱりアメリカで生まれて育ったらしく、
日本語は日本人であるお母さんから学んでいること、
学生のとき日本から来ていた留学生とばかり遊んでいたのに、
卒業後皆日本に帰ってしまい、日本語を話す機会が減ってしまっていることを
話してくれました。

でもお母さんが日本人なだけあって、結構話せるみたいで、
お互い英語と日本語をごちゃごちゃにしながらとても楽しく会話ができ、
また今度私がLAに来るときには遊びに行こう!と約束をしました。

あと、そのラ米系のおばちゃまと話をしていたら、
なぜかいつのまにかおばちゃまと旦那様の馴れ初めの話になって、
「最初に出会ったときは、彼は別にガールフレンドがいたし、私も私でボーイフレンドがいた。
もともと、私の母がアパートメントを持ってて、彼はそこの住人だったのよ。
しばらくして、彼は故郷のメキシコに帰った。全然連絡とってなかったわ。
でも、私がそのボーイフレンドと別れた頃に、ふっと彼が戻ってきてね。
彼はつきあってたガールフレンドと別れて、すぐに私と結婚することになったわ。
なんかこう、お互い別れるべくして別れたというかねぇ。。。ふふ!」
ってのろけられたわ!!んーーーーーー、幸せおすそ分けしてもらった気がするから、
許す!!笑

研修のあとは、シャトルバスにお迎えに来てもらい、LAXへ。
本当は9時近くのフライトを予約してたんだけど、LAXに着いたのが5時半ぐらいで、
そんなに待てない!と急遽フライトを6時半過ぎのに変更。

そんで時間になって飛行機に搭乗して、
「暁の群像」
を読んでいると、となりの女の人が覗き込んできて
「何語?」
って聞いてくるから、
「日本語だよ。」
って言ったら
「かっこいい!!」
ってなって、そこから二人でいろいろお互いの話をしました。

彼女は今SFダウンタウンから電車で30分ぐらいかな、のところにある
Oaklandというところに住んでいて、セールストレーナーの仕事をしているそうだ。
もともとイスラエル出身で、アメリカに来たのも1年半前らしい。
お父さんがイスラエル人で、お母さんがアメリカ人だったかな。
だから(?)英語とヘブライ語両方できるらしい!すごい!

お互いのi Phoneの言語設定にそれぞれ日本語とヘブライ語を追加して、
お互いの名前をお互いの言語で書きあったり。
日本語ってさ、ひらがなとカタカナと漢字があるでしょ。
彼女の名前をひらがなとカタカナで書くのは簡単だけど、
漢字は選ぶのに苦労したよ。

インバルっていう名前なんだけど、
音春
っていう字をあてたのね。
で、意味を説明してあげたら、すごくよろこんでくれて、
「インバルって、鐘のことをさすのよ。音を鳴らすの。
すごいわ、音っていう意味の漢字がはいってるなんて!」
って、あたしもびっくり。でも喜んでくれてよかった♪

そんなこんなでSFOに到着し、今度はお互いSFに住んでるから、
また会おうね、っていう話になり、またね、しました。

電車に乗って、ダウンタウンに着いたのが9時前だったから、
一応オフィスによってちょっと仕事して帰ろうと思ったんだけど、
一日メールが見れなかったからメールの処理だけで精一杯で
結局仕事らしい仕事はできずにおずおずとおうちに帰りました。

本当は金曜日もいいことがあったので、それも書きたかったんだけど、
つかれたからやめます。

明日はCEOカップ!朝早いの!がんばるぞー!

Lamb Kebab

「セイコ、アメリカには印鑑証明ある?」
と、Cメールで聞いてきた母親を天然と呼ばずに何を天然と呼ぶのだろう。

水曜日。
急遽LAへの出張が入り、台湾ドクターの車で朝からSFOへ。
私のアサインメントについて、ニューフェイスのスーザンにもヘルプしてもらうことになり、
そのためにインパーソンでミーティングが必要ということでLAへ。
(なんかルー大柴みたいな文章になってしまった。。。)
もともとスーザンと台湾ドクターがLAでビジネスラインの人とミーティング入ってて、
それにあたしも加わることになったってのもあるんだけど。

SFOからLAXへ飛んで、そこからはタクシーでダウンタウンにあるLAHQへ。
LAHQにもうちのチームのオフィスがあって、そこにはたとえばジャパニーズアメリカンの
LA上司がいたりするんだけど。

そんで、お昼まではそれぞれにそれぞれのことをやって、ランチはスーザンとドクターと外へ。
歩いて5分ぐらいのところに大きな地下フードコートがあって、そこには
Famima!もあったよ。でも売られているものはやっぱりアメリカだった。汗。
そこではおーいお茶濃い味だけ買って、別のお店でラムケバブを買って食べました。

そんで午後は途中のビジネスラインとのミーティングをはさんで
みっちりコンセプトやプロセスの共有に時間を費やして。。。
疲れたなぁ。しかも、なんかなかなか先が見えない議論だったから、
精神的にも疲れたよ。

そうそう、ミーティングのあとエレベーターの乗り継ぎの関係で
ロビーを歩いていたら
「ヘイ!セイコ!」
って後ろから抱きつかれて、振り返ったらそこにいたのは
旧コーポレートトレイニーで、一度SFに出張に来てくれたときに
一緒にHQ周辺をプチ散策したイライザでした。
イライザは一度会っただけなんだけど、すごく気が合ったので、
本当にLAに来るときはあいたいなぁって思ってたんだけど、
結構スケジュールがタイトなので今回は声かけなかったんだよね。

「来るなら教えてよー!」
って怒られちゃった。当たり前か。ごめーん。
でも次は必ず知らせるから!と約束してバイバイしました。
こういう友達がいるってとってもうれしい。
うん。次は絶対!

そして仕事を切り上げたあとは、LA同期と合流。
王子と呼ぶことにしよう。王子と呼ぶけど既婚です。
でも王様って感じではないな、王子って感じ。

月曜日の段階ではね、まだ木曜日にLAに研修に行くって話だったのね。
だから、水曜日の業後にSFOからLAXに飛んで、そのまま研修所近くの宿に泊まり、
木曜日は朝から夕方まで一日研修で、そのあとLAHQに寄るからコーヒーでも一緒に飲もうぜ、
って話を王子とはしてたのね。で、LAHQに着くのが18時ぐらいになるって言ったら、
「できるだけ早く来い」っていうから、
「王子が車で迎えに来てくれれば早く着けるよ!」って言ったら、
「絶対ない」って言いやがったのね。笑。

だけど、水曜日の朝からLAに行くことになったから、火曜日にね、王子に「水曜日朝からLAHQに行くことになったから明日(水曜日)にできる?」って話してたのね。
それはオーケーしてくれて、「どこに泊まるの?」って聞かれたから、
「HQ近くのホテルを予約したかったんだけど、どこも満室で、しかたなく研修所近くにした。」
って言ったら、
「もぉー!なんだよそれ!」って案の定怒られて、でもね、
「ホテルの住所教えろよ」って言うから
「え?」って言ったら
「だってダウンタウンから研修所までおまえどうすんだよ。送ってってやるよ。」

そうです。王子は態度も口も悪いですが、本当は面倒見の良い優しいやつなのです。
ビバ同期。

と、言うことで、王子の車でリトルトーキョーに行きました。
おいしい焼き鳥屋さんでめっちゃ久しぶりに。。。たぶんアメリカ上陸後初めて
焼き鳥を食べました。

ビールが嫌いな私が、
「カルピコハイかピーチハイかな。。。あ、グリーンアップルハイもいいな!」
とメニューを見ながら飲み物を選んでいると、
「うぜぇ!!!!笑!!」
と笑う王子なのです。やっぱり王子は口が悪いのです。
ま、あたしも爆笑したけどね。笑

ちなみにアメリカではカルピスのことカルピコといいます。
カルピスって言うと、とても汚いものに聞こえるらしいです。

そんで、お互いの仕事について、これからどんな仕事をしたいかについて、
などなどそこそこまじめな話もできました。
正直、ぐちを聞いてもらったね。ありがとねー。
そんで研修所近くのホテルまで送っていただきました。

飛行機で1時間以上かかるような遠くにいる同期ですが、
やっぱり一番近くにいる同期ですね。
ありがたやー、です。

つかれたので、この日は早く寝ました。

happiness

日曜日は、4つ上の先輩と、7つ上の先輩と3人による「相対的若手会」メンバーで、
SFO近くまで打ちっぱなしに行って来ました。
ゴルフクラブを握ったのは、このまえ3つ上の先輩とそのご友人と3人でPalo Altoの
コースに出たときぶりなので、本当に久しぶりでした。

あまりにも久しぶりすぎて、ドライバーが全然打てなくて、
ゴツンゴツンやってたら、見かねた7つ上の先輩が指導してくれました。
すると、その指導を遠くから見ていた、たまたま同じ打ちっぱなした来ていた
16年上のもう先輩と呼ぶこともはばかられる方が近づいてきて、
さらに丁寧に指導してくれました。

おかげですっかり忘れていた基本的な打ち姿勢なんかを思い出すことができ、
来週のCEOカップに備えることができたと思います。

あたしね、決してあんまり上手ではないけど、
ボールが横にそれないので、OBは全然ないので、どんなに悪くても
140には収まるんだよね。
まぁ、140もそりゃ全然ダメなんだけどさ。苦笑。

そのあとは、ダウンタウンに帰ってきて、3人でお食事。
アルコールは、ワインとビールしかおいてないお店なので、私はまずはアイスティー。
われながら保守的になったものです。汗。

この三人で話をすると、たいてい東京の銀行と今働いてる米銀の働き方の比較になるんだよね。
とくに、7つ上の先輩は、
「日本の銀行は過剰品質・過剰サービス」
と主張する方。この主張は珍しいものではないかもしれないけど、
内部の人間でなかなか主張できるものでもないよね。

そこはやっぱり、社会が銀行に求めているレベルが日本と外国で違う、
という話になるわけだけどね。
そしたらちょっとずつ、お客様に過剰なサービスの質を下げることを許容してもらわないといけないし、それは可能だ、というのがその先輩の主張なわけだよね。

それはね、実は一部賛成でね。
ていうのは、全部のサービスの質を下げろっていうわけじゃないのね。
それは短期的な収益にしかつながらないと思うから。
だけど、本当にお客様が欲しているサービスの質なのか、そこに関わらず、
勝手に銀行側が、金融庁とマスコミの方だけに目を向けて、あるいはプライドのために
過剰なサービスや品質を提供しているのではないのか、ってことだよね。

そんなサービスや品質なのであれば、要らないよね。
もっとお客様が本当に望んでいる別のサービスや品質に投資すべきだよね。

それは当たり前かもしれないけど、これがなかなか難しい。
方法も難しい。

それからね、
幸せとは何か
という話になってね。

そしたら、以前に2人は
「比較幸福論」
という主張を語り合ったと言うのね。

その比較幸福論っていうのは、
たとえば人は何か辛いことがあったとき、「でも、自分は(他の人に比べて)こんなに恵まれている」と、自分を励まそうとする。
このとき、誰かと比較して自分が幸せであることを確かめることで、自分を前に進めようとしている。
つまり、極端な言い方をすると、「人はいつでも自分のまわりにエタ・ヒニンを探し出そうとしているし、必要としている。そうすることで、自分の幸せを確認している」
という主張らしいのね。

私はスーパー理想主義者なので、そんな考え方はあまりに悲しすぎて
否定したかったんだけど、残念ながら完全に否定することはできないと思うのね。
それは、考え方によると思うし、相対的なものだと思うし、ものの言い方だとも思うのだけれど。

たとえば資本主義のいいところって、価値基準がわかりやすいんだよね、
誰にも一目でわかる。比較がしやすい。だから好まれる。
これ、みんなが比較をしたいってことだよね。みんな誰かと比べたいんだよ。
比べて、自分が勝るために、がんばるわけだよね。
そうやってみんなをがんばらせるのも資本主義なわけだよね。

だけどそもそも先天的な理由からその競争に参加できない人たちや、
先天的な能力の限界から競争に勝ち残れない人たちは、
資本主義の恩恵にあずかれずに極端な話のたれ死ぬことは許されるのか?

そしたらね、そういう倫理観って言うのは、私たちがそのように教育されているから
そう感じるのであって、なんの教育もされていない人たちはそんなのなんとも思わないよ。

ってその先輩は言うのね。
だからあたし、

じゃぁ、教育すればいいんです!

って言ったの。
そしたら、
そうだね、教育は大事だね。
って言ってくれて、そっからアフリカで教育を普及・確立させることの難しさや、
実際何が難しいのか、日本の明治期と比べてどうか、なんて話が続いたんだけど。

でも倫理観って言うのも、時代や場所によって全然違うものだからね。
文化にもよるんだろうし、一概に「これが唯一絶対に正しい倫理観です!」なんて
教育という名の下に押し付けるのは危険な考え方だね。
まるでアメリカみたいになっちゃう。あー、難しい。

だけど、そういう「自分はあいつより幸せ」みたいな比較は、自分の愛する家族や親族に
対しては行わない、という話にもなったらしいんだけどね。
でも、それって必ずしも家族や親族であれば自動的にそうなるとも限らなくて、
家族や親族であっても、そういう風に思ってしまうかもしれないし。
逆に言うと、やっぱりそれって家族だとかに関わらず、自分の思いで、
そういう比較の対象にしない人を増やしていけると思うんだよね。

博愛。たとえばマザーテレサのように。

そんで幸せってのはやっぱり難しいよね。
お父さんがいなくなってしまって、本当にそれはよく考えてしまうよ。
お父さんはいつも
「セイコの好きなようにすればいい。」
って言ってくれる人だった。
そして私は本当に自分の好きなようにやってきたと思う。
だけど、それが正しかったのか、良かったのか、今更悩むことになってしまった。
みんなは「好きなことやってる娘の姿を見て、お父さんは幸せだったと思う」って
言ってくれるし、そういってもらえるのはとてもうれしいけど。。。

これからどう生きていくのが自分にとって一番幸せなのか。
はぁ。答え出ないなぁ。

アイスティーのあとは、ハウスワインの白をグラス一杯だけ飲んだんだけど、
もうそれだけでいい気分になっちゃって、
グラスがアメリカサイズだからなのか、運動のあとで疲れてたからなのか、
アメリカに来て飲む頻度がすっかり減ったからなのか、年のせいか。。。
4つ目の理由でないことを祈る。笑