塾や学校、職場など、集団が活動する場において、その場の「元気さ」や「本気度」は、目に見える成果や数字だけで測れるものではありません。むしろ、それ以上に日常のちょっとした風景、つまり「無意識の清潔さ」がその本質を語っていることが多くあります。
たとえば、トイレが常に清潔に保たれているか、植物が生き生きとしているか、窓に手あかやほこりがたまっていないか、本棚が整然としているか。これらは一見、学力や教育の質とは関係がないように見えるかもしれません。しかし、実際にはこうした細部にこそ、その塾の空気感や職員の姿勢が反映されているのです。
講師や塾長の服装、掲示物の貼り方、傘立ての整頓状況なども同様です。どれも小さなことではありますが、来塾者や生徒に与える印象は非常に大きく、こうした部分に気を配れる塾ほど、教育にも手を抜かないという信頼感につながります。
特に注目すべきなのは、職員の机の上の様子です。そこには、その人の仕事への向き合い方、計画性、そして日々の業務への熱量が表れます。机の上がいつも乱れていて、資料が積み重なっている状態であれば、その塾が元気を失っているサインとも言えます。反対に、整理整頓がなされている机からは、日々の業務を大切にしようとする意識が感じ取れます。
私たちは、見えやすい部分だけでなく、「無意識に整っているかどうか」にこそ目を向けるべきです。それは、「誰かが見ているからやる」のではなく、「当然そうあるべきだと思っている」状態。つまり、それがその塾や組織の文化として根付いているかどうかが、もっとも重要なのです。
清潔さや整頓といった習慣は、決して一朝一夕で身につくものではありません。しかし、それが無意識に実行されている環境は、間違いなく信頼できる空間であり、そこに身を置く人々もまた、真摯に物事に取り組んでいる証と言えるでしょう。
だからこそ、私は思います。塾選びにおいて最も信頼できる判断基準のひとつは、こうした「小さな整い」があるかどうかです。表面的な情報では見えにくいからこそ、その価値を見抜ける目を持ちたいと思います。そして、自分自身もまた、無意識に整えられた状態を自然と作り出せるような人間でありたいと、改めて感じるのです。
元気がない塾は、どこも汚い。乱れている。モノが積まれている。