私が塾を開く理由は、単なる知識の詰め込みや受験のための学力向上を目的としたものではありません。もっと根本的な問い、「なぜ学ぶのか」「なぜこう考えるのか」といった“なぜ”を大切にし、それを子ども自身が問い、考え、言葉にできるような場をつくりたいという強い想いがあるからです。そして、それは何よりもまず、私自身が「なぜ塾をつくるのか」と問い続けることから始まっています。
今の教育現場では、子どもたちが抱く素朴な疑問や、学びに対する違和感が軽視されがちです。「これは覚えなさい」「このやり方で解きなさい」というような一方向の指導があまりに多く、子どもたちは次第に「自分の考え」や「自分の疑問」を口にしなくなっていきます。私はその現状に強い危機感を抱いています。
だからこそ、私の塾では「なぜ?」という問いを何よりも尊重します。子どもたちが自分自身で「なぜ?」と問い、思考の筋道を立てていく経験こそが、真の意味での学びであり、将来にわたって役立つ力になると信じているからです。正解を教えるのではなく、正解にたどりつくまでのプロセスを共に考える。その中で「間違えること」「遠回りすること」も肯定し、失敗から学ぶことの大切さを実感できる塾にしたいと考えています。
そして、そのような学びの場をつくるためには、何よりも私自身が「なぜこの塾が必要なのか」を深く考え続けることが不可欠です。ただ勉強を教えるのではなく、子どもたちの人生の一部に寄り添い、彼らの内にある問いに共鳴できる存在でありたい。子どもたちが自分自身に対して問いを持ち、それを言葉にできる力を育む――それが、私の塾がこの社会に必要な理由です。
このような想いをもとに開く塾であれば、ただの学習塾ではなく、「思考する力」を育てる場として、子どもたちや保護者の方々から信頼を寄せていただけると信じています。だからこそ、私は「なぜ私の塾なのか」「なぜ私の塾が必要なのか」という問いをこれからも自分に投げかけ続けながら、一つひとつの子どもと真摯に向き合っていきたいと思います。