有頭の海老を買ったら、


殻や頭部も無駄にすることなく、


旨味が詰まったスープを抽出します。


数が少なければサッと煎ってから


ダシに入れ、海老の香りの味噌汁に・・。


今回は量が揃ったので、


ビスクのような海老の濃縮された味の


カレーを作りました。



アカザ海老のカレー。


SIMPLE MINIMAL-アカザ海老のカレー


厚手の鍋に油を熱し、


殻と頭をじっくり煎り付けます。



海老が赤く発色したら、


玉ねぎ1/2個、人参1/4本、


セロリ1/4本分を刻んで加え炒めます。



パター大さじ1を足し、


カレー粉大さじ1~2と


小麦粉大さじ1~2を入れ、


粉気を切るように炒めたら、


ブランデーを50ml程度注ぎ、


アルコールを飛ばします。


トマトペーストを大さじ1~2と


水とブイヨンキューブを入れて煮込みます。



殻を潰しながら濾します。


スープを再び加熱し


生クリーム100ml程度加えます。


塩、胡椒で調味します。



海老の身を焼きます。


バターを混ぜ風味を付けたご飯に


海老のカレーをかけ、


海老の身を盛り付けます。


生クリームとパプリカパウダーを


振ってデコレーションします。



駿河湾の機船底曳き漁は


今月でシーズンを終えるそうです。


アカザ海老を余す所無く


味わい尽くすのに相応しい、


海老のコクが詰まったカレーです。


また次の冬に・・。

導入に甘露な刺身を味わったら、


濃厚な味を持つアカザ海老は


加工し過ぎず、シンプルな調理方で


本来の旨味を満喫します。



アカザ海老のグリル。


SIMPLE MINIMAL-アカザ海老のグリル


殻ごと半割りにして背ワタを除き、


グリルで香ばしく焼きます。


味付けは塩とレモンを2,3滴。



グリルだと味が逃げず、濃縮し、


その甘味は加熱することで更に際立ちます。


身の美味しさはもちろん、


香ばしく焼かれた殻の香りが移った


ミソのコクを存分に味わえます。




そして僕の一番はコレ、


アカザ海老のソテー。


SIMPLE MINIMAL-アカザ海老のソテー


殻から身を外し、背ワタを引き抜きます。


しっかり熱したフライパンに油をひき、


外は香ばしく、中はミディアムウェルくらいの


焼き加減で加熱します。


味付けは塩のみです。



カトラリーを駆使して


お上品に食べていては醍醐味も半減。


豪快にかぶりつき口いっぱい頬張ると、


プリッとしていながら


柔らかくほどける身の中に湛える旨味が


溢れ出します。


ガストロノミーを冠した高級店では


できない食べ方ですが、


ガストロノミー(美食術)には


反しているのでしょうか・・。

何と言ってもアカザ海老(手長海老)、


“大好物”です。



レストランで頂く以外、


一般には殆ど出回ることがない


アカザ海老の中でも希少な、


駿河湾産の生の特大サイズです。


ここまで立派なものはレストランでも


滅多に見かけません。


SIMPLE MINIMAL-アカザ海老


先ずは鮮度が落ちない内に、


アカザ海老の刺身キャビア添え。


SIMPLE MINIMAL-アカザ海老の刺身キャビア添え


希少なアカザ海老の中でも、更に希少な


刺身で食べられる鮮度のものは、


水揚げ後の僅かな間で、


時間の経過とともに透明感が


損なわれてしまいます。



殻を剥き、背ワタを抜いたら


たっぷりとキャビアを乗せ、


数滴EXVオイルを垂らしました。



アカザ海老の濃い甘味を引き立てるには、


良質な塩でなければいけません。


キャビアは塩の代わりと言う訳です。



アカザ海老の刺身は


伊勢海老のように大味で硬くなく、


身が柔らかく繊細な味が特徴です。


ねっとりと味蕾に纏わる海老の甘味に、


時折弾けるキャビアの塩気が


アクセントになって、シンプルながら


エレガントな味わいの一品です。



※アカザ海老=手長海老(通称)

=ラングスティーヌ(仏)

=スキャンピ(伊)