青果売場で


寒じめのホウレン草を手に取り、


陳列棚を眺めながら進むと、


その並びには、


こごみ・たらの芽・蕗の薹・えんどう豆・・


もう春の味覚が出回っていました。



旬の名残りと走り・・


お店の中だけれども、


見付けた小さな春に心が弾みます。



これからの春探しも楽しみです。




帆立のポワレ、


柚子こしょうクリームソース。


SIMPLE MINIMAL-帆立のポワレ 柚子こしょうクリームソース


沸いた湯に塩とオリーブオイルを入れ、


ホウレン草をサッと茹でたら


水気を切っておきます。



帆立に塩胡椒を振り、


片面に小麦粉を付けます。



フライパンを熱し、


オリーブオイルとバターを入れます。


帆立の小麦粉を付けた面を


下にして入れます。


焼き面はカリッと、


逆の面はレアの食感になるように意識して、


アロゼしながら片面だけを焼きます。



帆立を取り出し、


そこに少量の生クリームを注ぎ入れます。


鍋底の旨味をこそげながら煮詰め、


少量の柚子こしょうを溶かし込みます。



茹でておいたホウレン草を


温めるようにオリーブオイルで軽く炒め、


帆立と共に盛り付けソースをかけます。



寒気にさらされたホウレン草は、


凍結しないよう葉に糖分を蓄え


肉厚になります。




アミューズに、


林檎と柿のサワークリーム和え。


SIMPLE MINIMAL-林檎と柿のサワークリーム和え


スライスした林檎と柿に、


砕いた胡桃、レーズンを加え、


サワークリームで和えます。


塩、胡椒で調え、パンを添えます。



爽やかなクリームに


林檎や柿の甘味が広がります。

日を追うごとに日脚が延びるのを


実感できるようになってきました。



アカシアの葉を透す陽は


心持ち温かで、


春はもう隣と思わせます。



またひとつ


寒椿が静かに落ちました。




蟹と豆腐の柚子風味あん。


SIMPLE MINIMAL-蟹と豆腐の柚子風味あん


・絹豆腐 1丁

・蟹缶詰 1缶

・柚子皮 1個分

・みつば 適宜

・ダシ 400ml

・酒 大さじ2

・薄口醤油 大さじ1強

・塩 少々

・水溶き片栗粉 適宜



柚子皮は内側の白い部分を削ぎ


細切りにします。


みつばは2~3㎝に刻みます。


豆腐は好みの大きさに切っておきます。



ダシに酒と醤油を入れて沸かしたら、


豆腐を入れて優しい火で加熱します。


蟹の軟骨を除き、ほぐしながら加えます。


柚子も散し入れます。



味をみて塩で調味したら、


水溶き片栗粉でとろみをつけます。


みつばを入れたらサッと煮て


熱々を頂きます。



柚子の香味が広がる


滋味深いダシがじわり沁みてきます。

立派な聖護院大根を


たくさん頂きましたので、


甘酢漬けを仕込みました。



作り方は以前、


和食の料理人の方に頂いた漬物が


美味しかったので、


そのレシピを伺いました。


しかし、レシピというものは無く、


「お玉で概ねこの位・・」


といった具合でしたので、


教わった分量を元に換算し


レシピ化しました。


SIMPLE MINIMAL-聖護院大根の甘酢漬け


【合わせ酢】

※大きめの聖護院大根4~5個あたり

・米酢 500ml

・砂糖 300g

・塩 100g

(5 : 3 : 1)


・昆布 10㎝角×3枚

・柚子 1~2個

・鷹の爪 2~3本



漬物容器や重石などは清潔にし、


よく乾かしておきます。



聖護院大根の皮を剥き、


八等分くらいの櫛形に切ります。


柚子は輪切りにし、


鷹の爪は種を除きます。



容器に柚子、鷹の爪、昆布、


聖護院大根を入れます。



聖護院大根が半分程度浸かるように


合わせ酢を注ぎ入れます。


重石を乗せ、蓋をします。


漬け汁は半分でも


大根から水分が出ますので、


水が上がれば丁度良い濃さになります。



冷暗所に保管し、


5日程で美味しくなります。


一緒に漬けた昆布などと共に


好みの厚さに切り饗します。



シンプルな素材ですが、


柚子の香り高く、


上品でクセのないすっきりした甘酢です。


瑞々しく小気味好い食感の


聖護院大根は爽やかな箸休めに・・。