どこ鉄190 〜閃きと他力 | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。どこ野鉄夫です。

今年の梅雨はどこへやらといった天気ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。


それでは今回もやっていきましょう。




まずは工藤さんからの1枚。

手前に踏切と、奥のほうにも線路が見える。


すなわち分岐駅の近くか?


分岐駅好きとしては非常にそそられる問題。

分かれていく両線とも、複線かそれ以上の規格に見える。



まず向かったのは東海道線と横須賀線が分岐する大船(おおふな)駅付近。

いいところに踏切もあるけど、線路の間が開きすぎか、、というか線路の本数も違う。



いくつか思い浮かんだ駅も立体化されてたり二又の間に車庫があったり、なかなか該当せず。



ひとくちに複線以上が分岐する駅と言っても日本全国で考えればJR私鉄合わせて余裕で3ケタ越えるだろう。それを片っ端から見ていくのも興味深い気持ちは多少あれど、、、いつものように途中で倒れることは目に見えている。



……よし、悪い手段を使ってしまおう。

写真のなかで見つけたお店。


夜のお店だろう、と踏んだうえで検索。


新潟の長岡…都心の広尾に飯田橋…それ以外にもたくさん出てくる出てくる。

こういうお店ではよくあるネーミングなのか?どんな理由で「19」を選んでるんだろう?



ともかくこの3駅に分岐はないし、、別のホシを見つけよう。

第3太田ビルディングかな。

検索。

そのままアルファベット表記のビルが出てきた。


しかも刈谷。

ピンと来た。



愛知県にある刈谷駅はJR東海道線と名鉄の乗り換え駅。このくらい小学生の時から知ってる当然の知識。



すかさず現地へ。

ウム。



JRの線路と名鉄の線路(画像下)が、まるで問題写真のように分かれている。

なるほど単純にJR路線の分岐とかではなく、別会社の路線の乗り換え駅もこういう構図になるよな!

間にある倉庫は航空写真のあとに更地になったんだろう。



では問題の写真↓


いいところに建つホテルに目をつけた写真↓

この角度で写真を撮ってくださってありがとうございます!



というわけで刈谷駅付近のJRと名鉄が分かれていく地点、手段を選ばず確保!!!


↓↓

私としては当然のことですよフッフッフッ。



自分で思い浮かぶ分岐駅を片っ端から探していったら、ここに辿り着くまで数ヶ月はかかっていたはず。助かった!



ちなみに19さんは思ってたよりワンランク上の夜のお店でした。






さあ続きまして、かぐみさんから久しぶりの1枚。

起伏の大きな地形に走る一本の線路。

マクラギは立派なコンクリート製。



なんとなく、海の匂いがするな……



拡大。

左側の岩、地形的に海沿いで削られた岩に見える。

その岩の向こうには海があるように思えてならない。


右端に立っているひし形の標識、JR東日本っぽいかな…-と見ているうちにここが駅のホームっぽいと気づく。



さて、

・JR東日本の非電化ローカル線

・海沿いの険しい地域を走る

・海側におそらく道路が通っている(横断歩道の標識の裏側が見える)

・道路と線路の間にホームのある棒線駅


GO。



何となく岩の荒々しさが日本海側っぽいかな、と思ったけど、マクラギが立派なことから太平洋側のしかもJRではない三陸鉄道から捜索開始。

マクラギ以外にも、三陸鉄道は険しい地形を克服するための高架やトンネルが立派なのです。


しかし思いのほか海ギリギリを通る区間は少なく、

そのまま北上したJR八戸線でも見つからず。



ではいよいよ日本海側へ。

まずは五能線。

これだけ海沿いを通ってるんだから、どこかにあるだろう。


秋田県の能代側から北上開始、ほどなく青森県へ。

うーむ、

なかなか、海ギリギリでなおかつ道路が海側という条件に当てはまる場所がないな、、、



ひたすら先へ進むと。

初めて条件に当てはまる駅があった。



いかにも波に洗われた岩がありそうな場所。

すごい形。



それでは問題の写真↓


見つけ出した写真↓

完璧。


JR五能線・千畳敷駅、丹念な捜査により確保!!


海の匂いに気づけたのが勝因!



それにしてもマクラギが新しいのは何故だろう?と調べてみると。


なるほど、順次交換されているという事か。それにしても10年かかるとは。ご苦労様です!






さあ今回ラストはきみさんからのこちら。

橋だけ。極悪写真。


すぐさま「これだけでは無理です!」とSOSしたところ、2枚目が投下されました↓

うむ、これなら何とかなるかも知れない。

この2枚目を基準にやっていこう。


まず気になったのは、

線路幅が広い。1435mmの標準軌だろう。

踏切横にある勾配標も印象深い。


なんとなく大手私鉄ではなさそうだな、と真っ先に浮かぶのは数少ない標準軌地方私鉄の高松琴平電鉄(ことでん)。


大先生ではない方の略図を参考にするも、ことでんの複線区間は市街地内だけで該当なし。



次は京都の叡山電鉄(えいでん)。

こちらも標準軌で、鞍馬山や比叡山へのアクセスの観光鉄道として有名。山の中へ入っていくので、問題写真のような勾配標もあるはず。

うむ、感じとしては悪くない。


橋はあったが短すぎ。



捜索を進めるなかで、どうしても拭えない不自然な心地の悪さが出てきます。

それは1枚目の写真↓

これ、どう見ても標準軌じゃないんだよな。。

(1067mm狭軌)

2枚ワンセットだと思ってたけど、全然別の写真なのか?

しかしとりあえず標準軌のほうが絶対数が少ないから、そちらを探すしかないのだが、、、


どうもスッキリしない気分のまま、えいでんも捜索無事完了。



うーむ、次はどこを探そうか、

大手私鉄だけどローカル(路面電車っぽい)京阪なんかもあるし、、


とりあえず一覧で眺めてみようとWikipedia頼み

このラインナップの中で明らかにピンと来たのが広島電鉄。日本最大の路面電車の会社で、最近広島駅の2階に新しくホームを作って乗り入れたのが(特定の界隈で)話題もちきりでしたね。



そうかそうか。


この2枚のカラクリが分かったぞ。



広島電鉄は広島市内を縦横無尽に走っているのはもちろん、世界的観光地である宮島までJRと競合しています。

(乗換路線図アプリより)

かなり長距離にわたって競合。


この区間のなかで、標準軌の広島電鉄と狭軌のJR山陽線が限りなく近づく地点を探せばいいわけだ。



宮島側から捜索開始。

接近したり離れたりを繰り返しながら北(広島市街地方面)へ。



そして。

ここ、両路線がかなり接近した地点に川がある。。



それでは問題の写真↓


この地点のJR踏切↓

っしゃーーっ見つけたっっ!!!



ちょっと広電側に歩いて振り返った2枚目の写真は↓


こうっ!!!

完璧!!!



というわけで広島県廿日市(はつかいち)市の、JR山陽本線と広島電鉄宮島線が接近する地点の踏切、確保!!!



2枚の写真の線路幅が違うことが最大のヒントだったとは。

気づくのに時間がかかってしまった!






と、まさに記事を書き上げようとした瞬間にオワコン・オコシコンの宮本さんから通知が↓


↓↓↓

秒で答えられるレベルじゃない。

どこだよこんなのどかな駅は!


ともかく社長からの命は絶対なので(笑)すぐさま捜索開始。ちょうど記事を書いてる時でタイミングが良かった。



パッと見て入ってくる要素は、

・設備はJR東日本っぽい

・交流電化区間

・だいぶのどかな場所

という鉄道要素2点と抽象的な印象1点。



さらに凝視。

・駅名標が水色

・左側にも2線あるはずだが(信号機でわかる)合流地点が拡大してもよく見えない=もしかして分岐駅?



東北で電化路線同士が分岐する駅は数少ないのでサッと調べたところ該当なし。



うーむ刻々と時間は過ぎていく、、

駅名標の水色を探すのが一番の近道か?



検索。

看板の中の表記、JR東日本っぽい緑のラインにも見えるけど若干太い気もするな……


細かな捜査でたびたびお世話になっている鉄道雑学研究所北広島支所さんのページへ。

JR東日本だけで93もある


さすがに1個1個全部見ていくのは気が重い(ベンチの捜索でやった経験あり)。


そこで、画像検索からなるべく近い雰囲気のものを探し、その近隣のページを洗っていく作戦に。

似たようなデザインごとにまとめられている様子だったので。

(上記30番台〜50番が赤くなっているのが捜索の軌跡)



そして。

このあたりが一番近い、と思いながら脳内には既に別の路線がハッキリ浮上してきました。



青い森鉄道。



JR東日本の東北本線から第三セクターに転換された青森県の路線。



↑検索で出てきたブルーのJR駅名標は全て太平洋側の路線のもの(非電化ローカル線)。

青森県のJR電化路線は日本海側の奥羽本線(と津軽線)のみ。

ならば太平洋側の元JR電化路線である青い森鉄道だろう、という三段論法。(この間1秒)



決め打ち検索。

近づいてきたぞ。


この画像も北広島支所さん。ありがとうございます!



さあ続いて世話になるのはおなじみ配線略図大先生


問題写真は2面3線構造の駅だったので、該当する駅のみを捜索。



途中の下田という駅。

ここではなかったけど、「4」の停止位置目標が同じ雰囲気!

(問題写真↓)

もう時間の問題だ。

秒はとっくに過ぎてるけど。



そして三沢駅。ここは基地もあるし、遠方から訪れてもおかしくない駅じゃないか?


しかし該当する方向には陸橋が。うーむ!



その次は、、上北町(かみきたちょう)駅。

小川原湖に近いところ。初めて知った駅だよ。



それでは問題の写真↓


ようやく見つけ出した写真↓

右側柱の看板、水色の駅名標、背後の茂みの形も一致。


というわけで青い森鉄道・上北町駅、32分で確保。



さすがに青森県のとある町にある「なんでこんな所に行ったんだろう」と思わざるを得ない駅を秒で当てることはできませんでした!



その後の返信↓

僕が確信を持っているので大丈夫です。

もう書いちゃいます。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



最後急なミッションが舞い込んできたので想定以上に長くなってしまいましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。



きみさんからの極悪画角シリーズと宮本さんの場所忘れちゃったシリーズもまだ未解決のものがあるので、引き続きがんばってまいります。



ではまた!