どこ鉄155 〜線路の見すぎ | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

お久しぶりです。

相変わらず仙台に行ったり福岡の宗像(=むなかた)に行ったり伊豆へ行ったりと、リアルで全国を右往左往しているどこ野鉄夫です。


ちょうど仙台へ行ったのが中秋の名月の日でしたが、私の腕ではこのとおり。



福岡では、ずっと行きたかった皿倉山に登ることができました。


新日本三大夜景日本新三大夜景でどちらも第一位に選ばれたほどの場所なので、今度はぜひ夜に訪れたいものです。


(2つあったの初めて知りました。紛らわしいな)





そんなわけでまた日が空いてしまいましたが、今回もじっくり写真と地図を右往左往してまいりましょう。




まずは直江さんからの1枚。

前回の記事を書いた翌日にFacebookで直江さんの投稿を見かけた時、夏の思い出の末尾に「もうひとつ楽しいイベントがあったのですが、どこ野鉄夫さんに挑んでいる関係で載せませんでした」との文章が。



また人様の投稿に制限をかけてしまった!



いや僕のほうで何かしたわけじゃないんだけども!



とにかく申し訳ない気持ちを漂わせながら、取り掛からせていただきます。



さて。

おそらくJR幹線クラスの路線か。



注目すべきは背後に山が幾重にも聳えていること。


そして広く開いた線路の間から撮っている。

=島式ホームの駅の先端から撮ったんだろう。



まずは中央本線から捜索開始。



配線略図大先生にて島式ホームの駅をチェック。


中央本線は首都圏と甲信地方を結ぶ、特急や貨物もバンバン走る重要幹線だけど、けっこう島式ホーム1面のみの駅が多い。



そして。

ほう……いかにも楽しそうな名前の駅が、カーブの地点にあるねぇ……。



では元の写真↓


探し出した写真↓

背後の山並みも完璧。


JR中央本線・勝沼ぶどう郷駅、3分で確保。



楽しいぶどう狩りの日記、心おきなく追記しちゃって下さい!





続きましてワッティさんから、7枚ほど溜まってしまっている中の1枚。

ザ・線路。景色ゼロ。

鉄の味しかしない写真。



手前には洗車機や、整備用のホームも見える。

かなり大きな車両基地だろう。

背後の建屋の規模を見ても、おそらくJRの基地。



まず向かったのは、品川(大井町)あたりにある山手線の車両基地。

線路の数は多いけど、洗車用の設備がここには無いか……。



豊田・蒲田などいくつかの車両基地を見て気づいたのは、電車専用の車両基地は↑のように架線柱が全線路にまたがっていること。



一方の問題写真↓

業務用ホームの向こうにある線路群には、架線が張られていない。



これは、、どういう事だ?


架線の張られた洗車機や業務用ホームは、電車用の設備だろう。


その向こうの線路は、貨物用なのか?

それとも非電化路線用ディーゼルカーの基地が隣接しているのか?



電化区間にディーゼルカーも走っている、山陰地方の後藤総合車両所は、

建屋だらけ。



その後は吹田・宮原・岡山など名だたる広大車両基地を歴訪するもヒットせず、首都圏へ舞い戻り。



うーむ。


とにかく線路の多い尾久あたりはどうだろう。


線路を注意深く点検していると。

ここ!

洗車機があって、その下に非電化の線路が広がっている……



では元の写真↓


探し出した写真↓

おそらく手前の建物から撮ったんだろう。(図星)


というわけでJR尾久駅付近の線路まみれの景色、確保!



非電化の線路は、おそらく保線用の車両(貨車)を留置するための線路だろうな……それにしても景色ゼロとはいえ尾久ほどの場所をすぐに当てられなかったのは鉄道マニアとしては悔しい!




ここで、同じくワッティさんからもっと以前に送られてきた極悪写真が頭をよぎりました↓

いくら何でもブレ過ぎで、出す場所によっては「即返品」と言われても文句を言えないクオリティですよ!



唯一のカギは、

かろうじて見えるJR東日本のE231系(近郊型)。



光のブレのせいで一層景色が分からないこの写真。

鉄橋があるようにも見えて、東海道線沿いの鉄橋をちょっと探して諦めたものでしたが、、、

これも尾久じゃないか?



先ほどの地点(青丸)からそう遠くない地点(赤丸)に、歩道橋と踏切がある。



では元の写真↓


探し出した写真↓

あんなにブレた写真はネット上にあるわけがない!





とにかく尾久駅付近の踏切からの極悪夜景、芋づる式に確保!!





続きましてハマカワさんから「どこ鉄」と1枚。

ほう。



門司港だな。



右側の壁に書かれたファミマはこれ。


この写真ときっかり同じ地点は、


5年前の写真しか見つけられなかったけど↓

JR門司港駅、一瞬でビタビタの確保。




すぐに分かった理由はこちら↓

鉄道マニアでない人々にとっても観光名所になっている門司港駅は大規模な改装工事が終わったばかりで、鉄夫も今年の8月に来訪しております。

その際に駅構内をねっとりと歩き回ったことは言うまでもありません。



残念だったな!ハッハッハッ!!!





さて今回ラストは、ありぴーさんからの1枚。

今年4月にもらって以来、難儀している写真です。

電化された、そこそこ都市型の駅。

線路の幅は一般的な狭軌。



最大の特徴は、

ホームに書かれた乗車位置案内の◯△と数字。



◯△といえばJR西日本がまず浮かびますが、

このようにハッキリ大きく書かれていることが多い。



大手私鉄の可能性もあるかと、鉄道会社を絞った検索をしても思うようには行かず。



さらに写真を凝視すると。

ぶら下がる「3」「2」の番線表記がシンプルな白地。


大手私鉄は独自に統一されたデザインの表記を使っている場合が多い。


これはJRだろう。



頭をよぎる3年半前の写真↓

(出題:沖田さん)

山口県の下関駅。番線表記が白地。



よし、下関からはじめてみよう。



今度は配線を確認。

左から3番線、2番線ときて、右側に見えるのが1番線だろう。

すなわち2面3線構造の駅。

ホームが少しカーブしている。


住宅に加えてビルも見えるからそこそこ都市感のある駅、だけど背後には山も見える。水色は陸橋かな?

JRも大都市近郊(広島とかも)はデザインが統一された番線表記を使っている気もするけど……

2番線標の横に「7」両の停止位置目標がある。これもJR西日本っぽい。

ローカル区間でも通勤通学時には両数を増やすことはよくあるから、ここから地域を絞ることはできない。。。



まあゴチャゴチャ悩むより出かけてみよう。

配線略図大先生を携えて捜索開始。


こんな感じの駅を1つ1つ捜索。



岩国を越え、広島の都市近郊へ。

このマンションではないか……!

超有名観光地だからあり得ると思ったんだけどな!



五日市駅。

あっ!!

白地の番線標に、ひし形の停止位置目標!


ただホームの表記はちょっと違うか……



広島の近郊をはるかに通り過ぎ、岡山県へ近づきつつある松永駅。

きたーっ!!ホームの表記が一致!!!


これは近いぞ……!!!



岡山県へ入ってすぐの笠岡駅。

マンションの階段の位置が微妙に違う!クーッ!



そのまま岡山を通り過ぎ、関西圏へ入ったところでホームの表記デザインが変わったため捜索無事終了。




あれー??

絶対にここだと思ったんだけどな???



ここまでは大動脈の山陽本線しか見て来なかったけど、広島・岡山あたりの他の幹線(呉線・伯備線・瀬戸大橋線など)の駅ってことか……?


迷いながら各路線を捜索するも、やはり該当する駅はなく。



もう一度、山陽本線を当たってみよう。

どこかに見落としがあったかも知れない。


ホームの表記が一致していた区域を入念に。




あれ、、



あの観光地で有名な駅、さっき見なかったな、、、

2面3線に留置線もあるから飛ばしてしまったのか、、、



現地へ。

いい感じにホームがカーブしている……



では元の写真↓



ようやく辿り着いた写真↓

問題写真で、まさか左側に留置線が2本あるとは気づけなかったな…!それにしても分かりやすい写真がない。


というわけでマンションを仕留めます↓

階段の位置もバッチリ。

JR山陽本線・尾道駅、鉱脈に当たってから苦労したものの何とか確保!!!



なお、ありぴーさんからは「ヒントだらけかも知れませんが」とのコメントと共にいただいた写真でした。



確かにヒントはありましたが、この体たらくですよ。

線路しか見てないから尾道ほどの観光地をすっ飛ばす人間ですよ。




精進します!!!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



写真をお待たせしてしまっている方々、申し訳ございません。


しばらくは落ち着いた日々になります(多分)ので、じっくり取り組ませていただきますね。



ではまた!