どこ鉄139 〜鉄道ロシアンルーレット | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。どこ野鉄夫です。



今回もバラエティに富んだ写真たちが揃いましたので、早速やっていきましょう。



まずは加瀬さんシリーズ、1枚目。

緑色のガード。一本勝負。


おそらくJRだろう……空が開けているのが気になるな……。



とりあえず都内の緑色ガードを捜索開始。

検索を駆使しながらマップで捜索。


以下ガードの旅をお楽しみください。

常磐線の三河島。


「都内 ガード」で真っ先に出てくるのは新宿の大ガード。意外と新宿でも空は開けてるんだな。



おっ!高さ制限の感じが近い!(有楽町あたり)


これも常磐線の三河島〜南千住間。



このあたりで、ガードの下にある緑の屋根が気になってきます。

これは、、、都バスのバス停じゃないか?

なんとなく都バス=緑というイメージ。

駅前にあるバス停の屋根ではないか、と推理。


そして、ガードの奥のほうで金網がある=線路は高架ではなく築堤(人工の土手)の上を通っている。。。



より駅前に絞って引き続きガード旅。

中野駅前。うーむ。

駅前のバス停を見つけるのは難しいな…土手じゃなかったし。


都バスの路線図から捜索できないかと入手してみたものの、

画像サイズが。。。

目ぼしい駅前を探すもSUKA。


全路線図は?

素晴らしく綿密な路線網に観念、撤退。



とにかく街に出て線路を追い続けよう。

あーっ!高さ制限がますます似てる!!(中央線・千駄ヶ谷付近)近づいてきた予感がする……!


やみくもな捜索は続き、総武線の亀戸付近へ。

いいぞ!でも欲しいのは車体じゃなくてバス停の屋根!!



…ここまで緑色に絞った捜索結果をお見せしていますが、実際は灰色・青・茶色などのガードにもさんざん引っかかっています。



さすがに都内にある無数のガードをやみくもに当たるのは無理があると今さらながら悟り、路線を絞った検索で仕切り直し。


山手線だと、どうしても車両の緑色まで引っかかってくる。


その中で見つけたページ。

↑このサムネイル画像のガード、問題写真に似てる……!



記事内で高田馬場駅前のガードと判明、マップで現地へ。

出たーっ!ガード下にバス停!!!


後ろを振り返ると、

これだな。


JR山手線(・西武新宿線・東京メトロ東西線)、高田馬場駅前のガードとバス停、ひたすら地味な捜索で確保!!


ストリートビューでもっと良い画角を探そうとしたんですが、

屋根がリニューアル前。

これでは鉄夫は満足しない。





さて2枚目。

んーーーー、、、



江田。


↓↓↓

ほぼ間違いないが、同じ画角が見つからない……



ならば駅を出るまで。

東急田園都市線・江田駅、一瞬で確保。



決め手としてはホームドア、白い幕屋根、そしてホーム外側に柵がある=通過線ではないか?という推理。

前々から言っておりますが東急の写真を送るとこうなりますよ。




さあ続きまして、日下さんからの出題。


ふむ、よくありそうな郊外の駅。

ホームの設備からJR東日本と断定。



ここで注目(失敗)したのが、

線路の幅。広いように見える。。。



JR東日本の路線で幅が広い=山形新幹線と秋田新幹線が走る在来線区間へ出発。


山形新幹線の村山駅。

いい感じ!


その後は音もなく山形・秋田新幹線全線無事終了。

捜索する中で気づいたのが、↑積雪の多い両新幹線沿いの屋根は、どこもギザギザ(積雪や融雪対策?)。
対して問題写真の屋根は違う。


…線路の幅は勘違いだったか。

窓ガラスの微妙な曲線(光の屈折)で騙されたかな?



気を取り直して写真を凝視。

「JR東日本のどこか郊外」ってだけじゃ、到底辿り着けないんだから。



すると。

待合室のガラスに映る車両を発見。



中央本線の特急E353系だな


(Wikipediaより)


ここまで来たら大丈夫。駅の構造(配線)を確認。

向こうのホームには両側に線路がある。

すなわち2面3線あるいは4線以上の規模の駅。


配線略図大先生のお出まし。

相模湖以遠で、該当しそうな駅を捜索。



では元の写真↓


探し出した写真↓

JR中央本線・塩山(えんざん)駅、ガラスに惑わされ助けられながら確保!



いやー待合室に映ってなかったら危ないところだった!




続きまして、新潟出身の若手俳優たろちゃんからの1枚。今年から拠点を東京に移した若者を、鉄道おじさんは応援してます。

新潟、それもJR越後線か弥彦線だろうな。


理由は簡素な架線柱とだだっ広い平原。


まずは略図大先生のある弥彦線をサラリと確認、あとは越後線を実地調査。

内野駅までは新潟の都市近郊区間なので、以遠の田園地帯を捜索。


この駅、いい感じにカーブしてるな。


では元の写真↓


見つけ出した写真↓

JR越後線・岩室駅、なんの苦労もなく確保。


かわいい後輩からの写真なのに、容赦なく解いてしまって申し訳ない!

ありがとう!

でも裏をかくどころか変な写真を送ってくる老獪なベテランが既にたくさんいるからそのままで良いですよ!




さあ今回ラストは、映像制作グッチ先輩からの1枚。

どこかの駅の通路。以上。


去年の10月にもらって以来、手を出せずにいました。

こんなの泥沼にハマることが分かりきってるんだもん!


しかし先日、コロナ禍以来久しぶりに開催された花見で会った時に「あの写真、どうなってる?」と聞かれ「ぐぬぅ…まだ…」としか答えられなかったことで、心の中の靴に入った石ころがさらに大きくなってしまいました。



鬼写真とはいえ半年も待たせて申し訳ない。とにかくやってみよう。


電化された、単線の路線かな。

かなり緑の多いなかの駅。ローカル線だろう。

両側に線路があるので島式ホーム、階段おりて右に行くと駅舎があるんだろう。

地下通路のポスターもよく見えないなかで唯一すがるのは、

鉄道電話(沿線電話)。


今までも幾度となく検索しているこの電話。

今回は濃い緑地に黄色の一本ライン、そして白い文字。

この右側のやつが似てるな……。


似た画像を探してどこの沿線にあるか確認したところ、

・四国の自衛隊駐屯地(なぜ?)

・JR東日本の吾妻線


この2つが浮上。


とにかく捜索へ、まずは四国。

略図大先生で島式ホームの駅を探しながら進むものの、


四国の駅は歩道橋や構内踏切が多く、地下通路の駅は見当たらず。



何となく、地下通路があるローカル線って起伏の大きな山岳路線な気がするな…土手に線路、その下に駅舎とか。

あと四国は温暖だから、あんな窓や屋根つきの通路は無さそうか……。



続いて捜索した吾妻線は山あいの路線!

大先生でみると島式ホーム1面は羽根尾駅のみ。


どうだ???

うーーっ!!地下通路はあったけど窓付きじゃなかった!



再び沿線電話の捜索に戻ったものの、これ以上のデータは出て来ず。



うーむ。やはり手ごわい写真だ。。。

…やっぱり山がちな景色に見えるんだよな。



身延線、見てみようか。。



山梨と静岡を、富士川沿いに走るJR身延線。



なんか地下通路があった気がするし(乗ったことないけど)、とにかくあの電話がどこかの駅で見つけられたら希望が出てくるんじゃないか?



略図大先生をお呼びする前に、とりあえず適当な駅に接近。

鰍沢口(かじかさわぐち)駅。難読駅名として有名。



駅の画像へ。

ああーーーっ!!!!地下通路に窓つきっ!!



これは鉱脈にぶち当たったぞと他の画像を探していると。

ん……線路のカーブ、奥に見える工場らしき建物…左側の住宅……ひょっとしてまさにここじゃない???



こんな適当に接近して当たることってある???



さあそれでは、元の写真↓


さらにこだわり抜いて探し出した画像↓

完璧。

(jo okuさんの動画より)


JR身延線・鰍沢口駅、どうにか降りてきたカンにより急展開の確保!!!!



いやー、正直この画に辿り着けるとは思っていなかった!

よかったよかった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


今回は以上です。



次回も手ごわい写真に立ち向かっていきたいと思います。



ではまた!