2020年 | 菅野貴夫の野球電鉄

菅野貴夫の野球電鉄

俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

お久しぶりです。

すっかり年末ですね。


冬になってコロナウィルスがまた猛威を振るい出し、心穏やかに年末年始を迎えるということが難しく思えてしまいますが、この1年を振り返っていきたいと思います。


まずは年始から。



【熊本 劇団きらら】

今年はここから始まったんですね。


去年の12月から1ヶ月半住み込みで、
熊本が拠点の劇団きらら『70点ダイアリーズ』に出演しました。

もうすっごい、前のことのように感じます。


1月熊本・2月福岡と公演をやって、4月に予定されていた東京公演が中止(時期未定の延期)になってしまったので、ある意味で時間が止まったままです。


言い換えれば、「また必ず熊本に行ってみんなと会うんだ、そして絶対に東京の人たちに観てもらうんだ」という思いが、緊急事態宣言(以後KJS)中の失われた時期を生きる希望になっていました。というか今でも、強くそう思っています。


それにしても2020年を迎える瞬間は忘れもしない、劇団きららの寺師さんのクルマの中で、70点メンバーの皆さんと一緒に迎えました。みんなマスクもしないでワイワイしていました。あの時の僕らはまだ「密」という言葉の意味を知らなかった(涙)




【コンビニ】
もう17年?18年くらい?正確な年月が分からないほど夜勤一筋で働いているコンビニの、店長と奥様(マネージャー)が契約期間満了になり引退されました。
本当にお疲れ様でした。24歳の若造の時から大変お世話になりました。
いまだに慰労会も何もできていませんが、店長はコロナ禍においても全くひるまず最近洋食屋さんをオープンしたようです。来年ぜひ食べに行こうと思います。


そしてここから、オーナー交代&リニューアルオープンに向けた改装工事がコロナの影響で1ヶ月延び、「失われた時期」を経て、現在も新しいお店・新しい店長のもとで働いております。かつて若者の巣立ちを見送り続けた日々から、今ではベトナム人の子たちと楽しく会話しています。これも時代の変化ですね。いつまで続けるんだ。






【透水性コンクリート関連のお仕事】
このお仕事が始まったことが、年間を通して最も大きく変わった事です。


改めて簡単に説明しますと、
大学時代の、僕の演劇初舞台で作・演出をやっていた先輩(宮本充也氏)が、現在は生コン会社の社長をやっていて、そこの旗艦製品である透水性コンクリート「ドライテック」を世の中にもっともっと広めていくためのプロジェクトの一環で、YouTubeを使ってさまざまなテーマで配信していくというものです。


で、せっかく演劇つながりだから単純な商品説明とかではなく、

(------100年後、人工物と自然の調和が崩壊し荒廃した世界、荒ぶる自然の猛威によって家族を失った透水性夫(とうすいさがお)。
絶望のなか、100年前に「大地を削らない、汚さない、蓋をしないコンクリート」の普及にひとり尽力していた宮本充也という男の存在を知る。
「これだ!!」と確信したサガオは決死の覚悟で片道切符のタイムマシンに乗り込み2020年の現代にやってきた------)

という、壮大な裏設定を持つことになりました。


その裏設定がどう生かされるのかは僕もまだ分かりませんが(笑)、とにかく毎回新しい経験ばかりで必死に楽しくやらせて頂いております。

最初の動画「ドライテックDIY施工マニュアル」はすごい事に再生回数が4万回を超えておりまして、このコンクリートの持つ可能性への反響に驚いています。個人的にはもっとシックな服装で臨めばよかったと心から思っております。
この最初の撮影、専門用語だらけのセリフに四苦八苦しつつ何とか撮り終えたと思ったら、すぐさま見たこともないプロ専用の機械を持たされて「じゃあ実際の施工はじめるから動かしてみて!」と言われ「まま待ってください!これは何という機械ですか!」などと悲鳴をあげたことは懐かしい思い出です……待てよ、つい最近も謎のマシンを動かしたら激しすぎる振動でマンガみたいに足先から脳みそまでブルブル揺れたからな、今後も油断ならない。


ま、それはともかく「水たまりができない」「真夏でも温度が上がらない」「音を吸収する」「着色もできる」「DIYだってできる」そんな一般の家庭にもメリットがたくさんある、透水性コンクリートを広めていく仕事に来年も邁進していきたいと思います。




正直に言います。この仕事が始まってなければ、俺は今年を生きてこれた自信がない。本当に本当に感謝です。





・どこ鉄



「友人から送られてきた鉄道の写真を、それがどこで撮られたものかを当てる」という、昔から細々とやっていた趣味ですが、コロナ禍で舞台公演もなくなり人にも会えず時間がいっぱいできたので日々の貴重な暇つぶしになりました。いや、暇つぶしの域は超えているな……


おかげさまで皆さんからたくさんの写真といくばくかの好評も頂けまして、嬉しい限りです。ありがとうございました。まさにこの時期だからできたこと。
ちなみにここ1ヶ月、鬼レベルの写真が全く解けずスランプに陥っておりました。というか「放置する」という選択肢を取っていました。その甲斐あってか、やっっと最近そのうちの1つが解けたので、気持ちも新たに来年も続けていこうと思います。




・小野雄大「ロードムービー」MV
以前に若者だった時代を経たことのある人なら、必ず響くであろう素晴らしい曲です。そして雄大くんの声はとてもセクシー。


MVだからセリフは聞こえないんですが、登場人物の設定はキコの小栗剛さんによって詳細に描かれていました。

演劇活動が途絶えた中で、久しぶりにキコ時代の愉快な仲間たちと、生でのやりとりをしました。
KJS解除と言えども…の流れで恐る恐るの気持ちがありましたが、撮影から帰ってきた夜に自分の頭と身体が本当に喜んでいたことに、我ながらビックリしました。「ああ、やっぱり俺はこれをやって生きていたんだ」と。




・JACROW 「闇の将軍」シリーズ3部作


下半期は何と言ってもこの公演。


KJS後、久しぶりの出演舞台はJACROWが4年にわたって続けてきた田中角栄シリーズ公演の、3部作一挙上演。集大成。


この作品に出られてよかった。
何より狩野和馬さんの田中角栄と一緒に舞台に立てて最高でした。見てくださいよ、3枚目の写真の表情、力強さ。
並びに、錚々たる共演者陣・スタッフ陣の皆さまも。

このような時代なので、とにかく関係者もお客様も全員無事に、元気に終えられたことが一番ですが、それ以上に大きな力を持った作品だったと思います。


そしてこの作品の脚本・演出であるJACROW代表・中村ノブアキさんが、今年の紀伊國屋演劇賞において個人賞を受賞されました。おめでとうございます!!(JACROWホームページ)

来年以降もJACROWの更なる躍進が楽しみです。




そして賞といえばもう一つ、
透水性コンクリート「ドライテック」が、2020年のグッドデザイン賞「金賞」を受賞しました。

トップ20に選ばれた製品にのみ贈られる賞です。こちらもすごい!
15年前にはじめて製品化されたドライテック、いよいよ爆発的な飛躍の時期を迎えています。


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さて、来年。
僕は舞台の出演予定など、今のところ全くありません。
(映画の公開は…あるかも)



まずは健康に日々を送ること。
それが、今いちばん大変な、医療に関わる方々への、せめてもの貢献だと信じて。


コロナ禍での過ごし方と年齢の関係で75キロまで増えてしまった体重を68キロまで落とすプロジェクトを進行中です。今日測ったら70キロ。目標まではあともう少し、大変なのはそこからの維持。


そして透水性夫としての活動はありがたい事に続くので、ひとつひとつのお仕事を丁寧に、必死で食い下がりながら、やっていきたいと思います。



なかなか、自分から新しいことに飛び込んで行こうとは思えない時期。
それなら、せめて日々ある仕事の中で磨いておかないと。それがまた、結果的に新しいことに繋がっていけばと、理想的なこと言っちゃえばそんな事ァ思いますね。


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長々とお読みくださり、ありがとうございました。



ほんと、今年は大変でしたね!!



どうか、皆様にとっても素敵な2021年となりますように!



ではまた!


菅野貴夫