自分でも引く どこ鉄 | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。


緊急事態宣言が全国で解除されましたね。


ワタクシは当面週2夜勤のみですが、まあ今はこんなもんでいいかと。それとは別に月イチの動画出演の仕事もはじまりまして、ゆるやかに世間に合流できればと思っております。



さて、少し間が空いてしまいましたが、今回もやっていきます。

もう13.4年くらい前に共演した、大野遙くんからの1枚です。
夕暮れ時の素敵な写真。

幾条も並べられた線路、ゆるやかなカーブが夕焼けに照らされています。
ちょうど明かりが灯りはじめる時間帯なんでしょうね、近くの家から夕餉の匂いが漂ってきそうです。


このような余計な表現は、この遊びに関係ありません!!



…と言いつつ、どこ鉄的に大事な要素も含まれています。
正面が夕焼け空という事は、この線路は西に向かって、なおかつ右にカーブしている。
(右側のマンションの明かりの数から朝焼けではないと推測できます。そうでないとしたら、とんでもない早起きマンションです)


また設備の感じから、立派な都市型の路線と思われます。そしてガイシの数から直流電化路線と推定。


まず、彼のテリトリー(勝手に思った)常磐線から捜査開始。
常磐線は茨城県の取手駅まで複々線(上下線それぞれ2本ずつ)なので、その区間を入念に。
写真には線路が5本ありますからね、駅付近や貨物線などで線路が1本増えることもあるでしょう。



空振り。

念のため土浦まで追跡し、断念。



それならと、近所の総武線(こちらも錦糸町〜千葉駅が複々線)も当たってみたものの、SUKA。
横須賀線と繋がっているだけに。





……ちょっと嫌な空気が漂います。




元の写真は鉄道要素が全体に写っていますが、具体的な土地などを匂わせる手がかりが何もないのです。簡単に言えば「難しい」。



まあ初めの目論見が外れた時は大体そう思うのですがね。
本領発揮はここからです。


次に注目したのはこちら。
これは、乗務員が車庫などで乗り降りする時のホーム(ステップ?)ですね。


…あれ?そうするとこの線路は留置線?複々線じゃないってこと?

向こう側を見ると、内側の線路に3つ、低い位置に信号がありますね。

これは入換信号機というものです。最近さんざん色んな写真を調べているうちに覚えました(笑)
本線ではなく車庫などに設置されています。


ということは、やっぱり内側の3線は留置線か…!


さらに今の拡大写真をよく見ると、信号機のそばにもステップがあります。

手前のステップとの距離をみると、どうも編成は長くなさそう。


首都圏を走る路線は、JRの最大15両編成を筆頭に、私鉄でも8〜10両ある所が多いです。


しかしこの写真で見る限り、この留置線は5〜6両編成くらいの長さでしょう。


かなり絞られてくるぞ。


また線路脇にいくつか標識が立っているのですが、ことごとく向こう側を向いていてイライラします(笑)
ま、向こう側に駅があって、こちら側が留置線の終端ということなんでしょう。


というわけで、6両と言えばとすかさず東武野田線に着手。
なぜか常磐線近辺からは離れない執着心。



航空写真で数往復。

壮大なSUKA。




なぜだ!けっこう良い筋道だと思ったけどな…



他に何か手がかりはないかと、写真を彷徨います。
これはキロポストですね。

「8」すなわち起点の駅から8キロと。

うむ、起点の駅から8キロなんでしょうね(停止)


「本線に挟まれた3本の留置線」みたいな検索も試みましたが、さすがに出て来ず。

これ、もし本当は西日本とかだったら終わるぞ……




ここでしばらく放置。




何事も、行き詰まった時は少し離れることが大事です。




気を取り直して、再度写真を眺めながら、
西向きのカーブ…留置線…6両編成くらい…起点から8キロ…
ぼんやり考えていた時、来ました。電流が。


……東武の北千住…!!!!



北千住駅を通る東武伊勢崎線(スカイツリーラインとか言わせています)は、私鉄最長の複々線区間を擁するほどの大動脈で編成も長いんですが、起点の浅草駅が昔ながらの狭い駅のため、浅草〜北千住間の区間列車には6両編成が多く使われています。

そうだ、その事を忘れていた…!


かなりの確信を持って、航空写真を見ます。
線路のカーブ、向き、左上の(見えないけど)北千住駅から延びてくる留置線……


いつもながら、思い描いていた通りの「画」を見つけると、興奮します。


それでは、元の写真↓


ストリートビュー↓

東武伊勢崎線・牛田〜北千住間の道路沿い、フェンスの網目から確保!





そして。

旅する演出家・黒澤世莉氏からの1枚。
完全に海外ですね。


海外は専門外なのですが、しぶしぶやってみまして。

renfeというのはスペインの国鉄で、この車両はセルカニアス(日本語だと近郊線)と呼ばれる系統の列車で、マドリード・バルセロナをはじめとした主要都市で走っている所までは調べたんですが。



あまりに日本と勝手が違うのと、Googleマップで路線が「線」で表示されない調べづらさ、言葉も分からない、何より途方もない範囲。そんな様々な要素から諦めようと思っていました。




で、今、断念する理由をつらつら書いていまして。
ズラズラ書いていたら、、、なんか言い訳みたいでカッコ悪いなと自分で思ってしまって。※


もう少しだけ、見てみようかなと思い。



どうにか苦労して、問題の写真と全く同じ車両(707M編成)を見つけ出しました。
マラガという都市の名前が目につきます。


僕は特に2000年代前半あたり、スペインサッカーが大好きだったので、ある程度の都市の名前は知っています。


で、日本語のウィキペディアにはセルカニアス マラガは載っていないので、「Cercanías Malaga」で検索。

全く読めないホームページが出てきました。
コロナの警戒感だけは伝わってきます。


さらにmapa(スペイン語の「地図」)を付けて。
お、2路線しかないのか!
これなら何とかいけるかも!!


とりあえず水色の、終点の「フエンヒロラ」とかいう駅から検索してみました。


そして、、、


元の写真↓

遠い国から探し出した景色↓
やべー!
我ながらやべー!!

しかもあれですよ、電車の中からサッと撮ったような写真を!!


これはなんだ「カルバハル駅」というのかな?

とにかく、スペインの駅も確保!!


まだ世莉さんから答え合わせ貰ってないんですが、興奮してるので上げちゃう。
(追記:無事に正解でした)


もう海外の写真はこりごりです!


国内の写真をください!


今回もお読みくださり、ありがとうございました。


なお文中の※は「今回のベストオブ心を鉄にしたポイント」です。