久々どこ鉄 | 菅野貴夫の野球電鉄

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俳優・菅野貴夫のブログです。
「どこ鉄」とは、友人から送られてきた鉄道写真を、それがどこで撮られたものかを推理・検索・悪戦苦闘しながら解いていくシリーズです。

こんにちは。

緊急事態宣言も、東京など指定地域では延長になりそうですね。


私は自粛生活も1か月を超えて、新たなゾーンに入ってきました。
・寂しさや気持ちの浮き沈みがあった初期
・だらけた生活が心地よくなってきた中期
・だんだん物足りなくなってきた現在(もちろん無用の外出はしません)

料理はぜんぜん得意ではないのですが、外食もしないし大好きなカップ麺も今は控えようって時期なので、少しずつ調味料や器具が増えてきています。自分でも「美味い!」と思えるのはもう少し先になりそうですが…



さて本題です。
久しぶりに、記事にしていなかった鉄道写真のアレ「どこ鉄」に手をつけていきたいと思います。


「どこ鉄」とは、
友人から送られてきた鉄道関連の写真を、Googleマップなどを駆使しながらどこで撮られたのかを当てる、とても楽しい遊びです。

過去記事はこちら
      


まずはこちら。
東京都のO夫妻からの出題です。

送られてきたのは4年前ですからね、彼らもすっかり忘れているでしょう。
というか僕もどこの駅かすっかり忘れてしまったので、改めてやってみる事にしましょう。

まずは車輌。
これはJR四国のディーゼルカーですね。
写真を拡大すると、「1562」という数字が見えます。

↑この車輌ですね。調べてみると徳島県でのみ運用されているとのこと。地域が絞れるのは大きい!
(なお個人情報になりますが写真をくれた奥さんのほうが徳島県出身だと知っているので、辻褄が合います)

徳島県内のどこか、という事がわかったら次に注目するのは、
・線路がホームの片側にしか無い
・屋根が非常に短い
・そして後ろに見える丘陵と団地!


Googleマップで、徳島県内の「丘陵沿いにある」「小さな駅」をざっくりと探していきます。

ん?この駅…

丘陵の手前にいくつか四角い建物があるな…

必殺ストリートビュー。
この団地の形、ホームの傾斜。ここですね。

というわけで地蔵橋駅、正解。

今回は車輌から地域がグクッと絞れたので、非常に解きやすい問題でした。





お次はこちら。
東京都のN谷さんからの出題です。

これが、本当に難しかった…。
この写真が数ヶ月間解けなかったおかげで更新が止まったと言っても過言ではありません(言い訳)


気をとり直して行ってみましょう。
ざっくり見た感じでは、

・線路がたくさん分岐している=大きな駅
・電化されている(線路の上に架線が張ってある)
・山や緑が多いが、ホテルのような大きな建物も見える
・線路の幅は、日本全国で一般的な狭軌(1067mm)に見える

ですね。
しかしこれだけでは候補は日本中にあり、とても絞り切れません。


もう少し細かく見ると、
信号機に、日差しのようなものがついています。
調べると、雪国で視認性確保のためにつけるようです。ふむふむ。

そして、電線についている碍子(ガイシ=お皿を重ねたような物体)の数。


日本の電化路線には、大まかに行って直流区間と交流区間の2種類があります。(交流区間は、家庭の電気と同じように東西日本で周波数が違うのですがここでは割愛)

で、直流(おもに1500V)より交流(おもに20000V)のほうが電圧が高いので、絶縁するためのガイシの重ねが多くなります。

↑例:直流区間のガイシ。重ねが少ない。


以上を踏まえて、雪国の交流区間=東北地方だろうと推定し、捜索を開始しました。


1枚目の写真に戻ると、
・線路の向こうに道路橋が架かっていること、
・線路脇がすぐ高さのある植え込み?になっていること、
これも重要なファクター。



………ほぼ全ての地域の駅をしらみつぶしに当たったものの該当なし!東北には新幹線を乗り入れるために線路の幅を広げた路線があり、最初は除外していたそこも徹底的に見ましたが、駄目!



(ここで数ヶ月)



おそらく芝居やったり何だったりで普通に生活しながら、ほぼ諦めながらも心の中に数ミリの心地悪さを感じていたものと思います。


そんなある日、不意に「北海道は?」という疑問が頭をよぎりました。



…もうケアレスミスとしか言いようがないんですが、北海道にも交流電化区間はあります。なぜ今の今まで気づかなかったのでしょう。思い込みの強さが視野を狭める典型例ですね。



さて北海道の交流電化区間は札幌を中心として小樽・室蘭・旭川の各都市との間。

そしてついに…
分岐の多さ・植え込み・道路橋。

見つけた!!


お題の写真で奥に見える2棟の建物。


ストリートビューはこちら(一部加工)↓
間違いなし!

ということで小樽駅、確保!!


いや〜、小樽というと港というイメージもあったので、まさかといった感じです。



長々とお読みくださり、ありがとうございました。

如何でしたでしょうか。
楽しんだりあきれて頂けたら幸いです。

まだストックが若干あるので、上げていきたいと思います。
(ただ久しぶりに記事にしてみて、書いてるだけですごく疲れるなって事も再確認しました)


また、新しい写真も募集しております。



ではまた。