東京もようやく涼しくなってきましたね。
さて、この秋から冬にかけて、我々が打ち込む作品のご案内をさせていただきます。
[2014] [東京 大阪 仙台 札幌 福岡]
【東京プレビュー】10月9日(木)~13日(日)
【大阪】10月25日(土)~26日(日)
【仙台】11月1日(土)~2日(日)
【札幌】11月8日(土)~9日(日)
【福岡】11月15日(土)~16日(日)
【東京】11月28日(木)~12月1日(月)
日本各地から俳優33名を集め、全国の人と演劇で[つながる]2年ぶりの全国ツアー!
全国をともに旅する[全国メンバー]と各都市のみ出演の[地域メンバー]で創作する、時間堂の新しい挑戦です。
活動拠点である<東京>をはじめとし、過去に公演している<仙台・大阪・福岡>に加え、初上陸の北海道は<札幌>と、
全国5都市の街と劇場を演劇とともに巡ります。
時間堂 [つながる] ツアー2014
[東京 大阪 仙台 札幌 福岡]
「衝突と分裂、あるいは融合」
ものがたり
1963年1月1日、日本で初めての国産TVアニメ「鉄腕アトム」の放映がはじまる。
原子力で戦うロボットの活躍は子供たちの心をつかみ、最高視聴率は40%を超えた。
1963年3月30日、新幹線は試験走行で256km/hの国内最高速度記録を達成した。
科学は人類の進歩の証であり、平和をもたらす万能薬だと思われていた。
1963年10月26日。日本で初めて原子力による発電が始まった。
感情さえ制御できない程度の論理で、核分裂を制御しようとする人間たちの喜劇。
台本・演出
黒澤世莉
出演
[ツアーメンバー]
菅野 貴夫 Takao KANNO
鈴木 浩司 Koji SUZUKI
阿波屋 鮎美 Ayumi AWAYA
松井 美宣 Minori MATSUI
(以上、時間堂)
黒住 尚生 Hisao KUROZUMI
田嶋 真弓 Mayumi TAJIMA
富田 文子 Ayako TOMITA
【日程】
〈東京プレビュー公演〉
toiroan 十色庵
(東京都北区神谷2-48-16 カミヤホワイトハウスB1)
10月9日(木)~13日(日)
[東京メンバー]
尾崎 冴子 Saeko OZAKI
神谷 柚里 Yuzuri KAMIYA
中谷 弥生 Yayoi NAKATANI
中山 有子 Yuko NAKAYAMA
前川 昂哉 Takaya MAEGAWA
三嶋 義信 Yoshinobu MISHIMA
〈大阪公演〉
in→dependent theatre 1st
(大阪府大阪市浪速区日本橋5丁目12-4 インディペンデントシアター1st)
10月25日(土)・26日(日)
[大阪メンバー]
岡村 淳平 Jumpei OKAMURA
樫 律子 Ritsuko KATAGI
楠 海緒 Mio KUSUNOKI
辻 智之 Tomoyuki TSUJI
三國谷 花 Hana MIKUNIYA
元西 彩子 Ayako MOTONOSHI
〈仙台公演〉
せんだい演劇工房10-BOX box-1
(宮城県仙台市若林区卸町2-12-9)
11月1日(土)・2日(日)
[仙台メンバー]
阿部 紗穂里 Sahori ABE
西海石みかさ Mikasa SAIKAISHI
髙橋 幸介 Kousuke TAKAHASHI
塚本 恵理子 Eriko TSUKAMOTO
御船 理玖 Riku MIFUNE
村岡 佳奈 Kana MURAOKA
〈札幌公演〉
生活支援型文化施設コンカリーニョ
(札幌市西区八軒1条西1丁目 ザ・タワープレイス1F)
11月8日(土)・9日(日)
「コンカリーニョセレクション」参加
[札幌メンバー]
蒼井 玲 Rei AOI
大浅 絹子 Kinuko OOASA
澤里 有紀子 Yukiko SAWASATO
田村 政浩 Masahiro TAMURA
廣田 彩 Aya HIROTA
堀内 まゆみ Mayumi HORIUCHI
〈福岡公演〉
ぽんプラザホール
(福岡市博多区祇園町8番3号 ぽんプラザ)
11月15日(土)・16日(日)
「FFAC PLUS+」参加
[福岡メンバー]
篠原 彩花 Ayaka SHINOHARA
武石 夢香 Yumeka TAKEISHI
中島 栄子 Eiko NAKASHIMA
春野 早苗 Sanae HARUNO
村井 善幸 Yoshiyuki MURAI
山田 和音 Kazune YAMADA
〈東京公演〉
ミニシアター1010
(東京都足立区千住3-92 北千住ミルディスⅠ番館10F)
11月28日(金)~12月1日(月)
会場: ミニシアター1010
[プロデューサー] 大森晴香
[制作助手] 長瀬みなみ
[協力]
アクションチームJ-ONE / M.M.P / 演劇研究会劇団ダイナマイト / 演劇集団UNIT I / 劇団ぎゃ。 / 劇団coyote /劇団ひまわり(札幌) / 激富 / さっぽろ演劇研究室 / スターウィッシュ・プロモーション / テアトルアカデミー / 日本放映プロ / PLUSTIC PLASTICS / 屋根裏ハイツ / 有限会社エンパシィ / レジェンドファイト (敬称略、50音順)
[共催] 福岡:公益財団法人福岡市文化芸術振興財団
[提携] 札幌:NPO法人コンカリーニョ「コンカリーニョセレクション」参加
[助成]
仙台:公益財団法人仙台市市民文化事業団
東京:アーツカウンシル東京(公益財団法人東京都歴史文化財団)
[主催・企画製作] 時間堂 Jikando Theatre Company
[E-mail] info@jikando.com
[Tel] 070-6659-3841
[address] 東京都北区神谷2-48-16 カミヤホワイトハウスB1
というわけでね、長いです。
本当にたくさんの方々が関わってくださいます。
今までにない規模の旅になるだろう、とドキドキしております。
ぜひ、お見知り置きをお願いいたします。
最後に、今回の作品をやるに当たっての、うちの主宰の挨拶文を載せたいと思います。最後といっても長いのですが。
なぜこの時期に、これをやるのか、全てではないけど答えのひとつであるし、この志には僕も賛同するというか、「大変だけど自分の意志で乗り込んだ船だから覚悟決めてやるしかないな」というのが本音です。
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「ひとの話を聞く」ことは可能か
黒澤世莉
2011年3月11日の東日本大震災から、福島第一原子力発電所の事故が起こり、いまだに解決していないことは周知の事実です。
2014年1月現在、原子力発電の是非について、様々な議論が行われています。議論が行われている、ということになっています。私はそこに違和感を覚えていて、それが今回「衝突と分裂、あるいは融合」を書くきっかけになりました。
原発に反対のひとも、賛成のひとも、その多くが反対意見に対する寛容さに欠けているな、と思います。議論しているようで、自分の主張をするだけで満足しているように見えます。一つの議題について、その本人にとって正解が明らかな場合、反対意見を述べるひとを馬鹿であるように扱う事が多いように思います。これは正面切って誹謗中傷する場合もあれば、無視も含みます。
原発に限らず、例えば憲法改正についても、尖閣諸島など領土問題にしても、靖国神社の参拝の問題についても、政治的、文化的議題について、日本人は全てにおいて、「対話をする」ということが極めて苦手なのではないか。と私は思っています。自分の意見に反するものにたいして、すぐに民族的な、あるいはイデオロギー的なレッテルを貼り、その対象は異教徒だから話しにならないと断じる。これではまるで魔女狩りです。
「人の話を聞く」
こんな簡単なことが、おそらくすべての人が出来ると思い込んでいることが、まったく出来ていないように思います。そして、つきつめていけば、これは日本人にかぎらず、人間一般に言えることのように思います。
人間は科学的に、あるいは論理的に、思考できるのでしょうか。相手の意見を尊重して、対話できるのでしょうか。感情や印象だけで判断せず、事実を冷静に分析することができるのでしょうか。異なる意見を持った、自分から見たら明らかに間違っている意見を持った人間と、その相手の意見を取り込みつつ粘り強く判断できるでしょうか。こと、原発事故と福島の問題については、今現在苦しんでいる多くの方がいらっしゃることもあって、感情的になりがちだと思います。
そこで、あえてこの問題に正面から取り組むことにしました。しかし私達が戦うべき相手は福島でも原発でもなく、「非論理的思考と他者への不寛容」です。
「非論理的思考と他者への不寛容」をより鮮やかに浮かび上がらせるために、いまではなく、過去を描きます。原子力発電のスタートです。いまでは忌み嫌われているといっても過言ではない原子力発電所も、かつては環境問題を解決する「夢のエネルギー源」だった。だからこそ先人たちは困難を克服して挑戦した。50年前の原子力発電を描くことで、いまよりも冷静に、この技術に関する思考を深めることが出来るのではないだろうか。過去からいまを見つめ、未来を見通すことが可能なのではないか。
次世代により良い未来を手渡したい、という志向は、原発に対して賛成であれ反対であれ変わらないものだと思います。その人間性に対する信頼を持って、考えを異にするものとの付き合い方をぶちこわしたいと思います。
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。
