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ちまたでよく議論される、ドルコスト平均法と一括投資の比較をしてみました。

 

 

 ドルコスト平均法とは

 

 ドルコスト平均法は、一定の間隔で同じ金額を淡々と積み立てていく投資法です、

 

相場の動きによって、株価が低いときは多い株数を、高いときは少ない株数を買い付けることになるため、買い付け価格が平均化されると言われています。

 

まとまった資産のない若い人が、毎月のお給料から少しずつ積み立てていくには、最適な投資方法です。

 

だけど、ある程度まとまった資産のある50代以降の人が、現金資産を運用資産に移していく場合はどうでしょうか。

 

一括投資することで得られる投資開始初期からの金利分と、平均化することで得られる買い付け価格の差分を比較してみたいと思いました。

 

相場の動きを取り入れたシミュレーションはなかったので、まずは単純に一括投資した場合と積み立て投資した場合の金利差を計算してみます。

 

 

 運用期間を1年間とした場合

 

同じ金額を2つの方法で同じ期間、同じ利率で運用するシミュレーションをしました。

想定は新NISAの一括投資枠なので、年間の上限額は240万円です。

 

まずは240万円を一括投資した場合と、20万円ずつ積み立てて1年間運用した場合

 

 

<一括投資の場合>

 

 

<ドルコスト平均法の場合>

 

 

差額は、67,017円になりました。
一括投資の場合、1年間に購入商品の基準価額が16,250円〜21,000円くらい変動する(※1)として、平均額18,625円と最高値21,000円で買い付けた場合の株数差は、14.7口。
 
最高値で買い付けたことによるマイナス分は、金額にして309,000円です。
 
逆に最安値で買い付けた場合のプラス分は、392,538円になります。
 
 

 運用期間を5年間とした場合

 

年始に240万円一括投資を5年間続けた場合と、毎月20万円ずつ積み立てて5年間運用した場合

 

<一括投資の場合>

 

※5年分1度ではシミュレーションてきなかったので、1年単位で運用資産額に240円ずつ足して5回シミュレーションした結果です。

 

 

<ドルコスト平均法の場合>

 

 

 

5年の場合は、差額が379,237円になりました。

同様に、5年間に購入商品の基準価額が10,000円〜21,000円くらい変動する(※1)として、平均額15,500円と最高値21,000円で買い付けた場合の株数差は、41口。
 
最高値で買い付けたことによるマイナス分は、金額にして857,612円です。
 
逆に最安値で買い付けた場合のプラス分は、1,785,000円になります。
 
いずれにしても、一括投資したタイミングの基準価額が、平均額+520円(5年の場合は2,447円)までなら一括投資の方がお得という結果になりました。

 

ただし、オルカンに関していえば、その基準価額は日々変動していますが、1ヶ月単位で見るとほぼ右肩上がりです。

 
基準価額が右肩上がりの場合に限っては、年初に一括投資することでその年の最安値で購入できるため、ドルコスト平均法のメリットはないと言えると思います。
 
強いて言えば、一気に投資することへの心の負担を軽くするという、心理的なメリットくらいでしょうか。
 
※1 オルカンの実績変動価額です
 

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