Scarborough Fair / Sarah Brightman(2001年)
2026年6月30日、
私の住む町のすぐ隣の市にある、
比較的大きな総合病院に、母を入院させました。
確実に癌は進行していますが、
決して緊急入院ではありません。
痛みが強く、様々な世話をするにも、
自宅での看護に限界を感じたからです。
最大の要因は、少しでも痛みを和らげてあげたかった。
その点では、この入院は正解でした。
入院先は、「緩和ケア」を積極的に推進している病院を選びました。
今そこにある苦痛を和らげて、極力日常の生活を目指す一方、
延命処置は施(ほどこ)しません。
おかげで、家族である私は、24時間の面会が可能です。
私は、介助が必要な朝食前から夕食後をめどに、
毎日お見舞いをしています。
父の時もそうでしたが、
癌の看病は、する側も本当につらい。
認知症の気がある母は、
幻覚症状である「せん妄(もう)」がひどく、
手に負えない事もしばしば。
少しの間だけなら、幼児の話相手のように対応できますが、
今は24時間営業。
それに、この相手は立派な大人で少々気性が荒い!
勝手にわめき散らし、私にも罵倒を浴びせます。
相手は病人なんだと割り切ろうとしても、
無性に悲しくなります。
夜は薬で落ち着かせて寝かせますが、
目を覚ますと、また、訳のわからないことを言い出します。
独り言ではなく、人に到底不可能な事を命令し、
思い通りにいかないと発狂します。
トホホ…泣きたくなります…
Scarborough Fair / Simon & Garfunkel(1968年)
それでも、母の寝顔を見ていると、
とても可哀そうになり、
「もっと寄り添っていかないと…」っと反省します。
その点は、二人の娘たちを育てていた時と同じかな…
とにかく、精神的疲労が残る日々です。
夜、病院から自宅に帰る車の中。
ふっと「スカボローフェアー」をかけました。
母に捧げるために、
ずっと前から選んだ曲なのです。
意味もなく、涙が流れます。
いつの間にか、
自分を慰めるための曲になってしまいました。
さて、
明日も、やれることをやろう…
後悔しないように。
Scarborough Fair (2018年)
by
Jadyn Rylee, Sina and Charlotte Zone










