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妄想最終処分場

好きなジャンルの二次創作ブログです。
現在はス/キ/ビメインです。
ちょいちょい過去活動ジャンルも投入予定。

*出版者様、作者様とは一切関係ございません。
*禁:無断転載、二次加工、二次利用

※アメンバー申請受付は2015/6/17より停止中です。

急なお知らせに伴い案内の整備が追い付いておりません。

現在アメンバー申請受付は停止しております。

なお別館/書庫の方は今までと変わらず運営しております。


霜月さうら拝

続きです~


【(仮)『肉食キョーコちゃんのヘタ蓮君添え』レシピができるまで 5】





黒崎監督の手がけるCMシリーズは、誰でも応募できるオーディションで行われた。

『誰でも応募できる』のであれば、前回までのメインキャラクターである私が応募しても構わないはずだ。久々にショッキングピンクの戦闘服に身を包み挑んだオーディションで、なんとか切符を掴むことができた。

オーディションだったのに前回メインキャラの私が採用されたことで、ヤラセだのなんだのと騒動が巻き起こったが、黒崎監督の製作姿勢と本名と素の状態でオーディションを受けた私に黒崎監督以外誰も『京子』と気づかないままだったことで事なきを得ることになった。


「追われて逃げる草食獣じゃなくなるの!誰よりも速い足と鋭い牙で狙った獲物は必ず仕留める!!」

「全くもって同感ですっ!!!」


そう、足りないのは攻めの姿勢だった。

黒崎監督が発破をかけてくれたおかげで目が醒めた気分だった。


「京子ちゃん攻め攻めねっ!」

「もちろんですっ!攻めの姿勢を忘れてはいけないと肝に銘じています!」


そう、黒崎監督のあの言葉は与えられる仕事と評価に慣れきった私への戒めだったのだ。


「えぇ?京子ちゃんも同意?いがーい!!」

「そう?」

「そりゃ仕事に対して攻めの姿勢を忘れないって評判だけど・・・、京子ちゃんってもっと奥手で受身な印象だったのに」

「そこまで断言するんだもん、聞かせてもらえるのね」

「京子ちゃん、どんな風に攻めるの?」


受け身で仕事を待っていたんじゃ一時は良くてもその先に広がりが無い。


「まずは広く見渡して・・・」

「そこから!?」

「今一番興味がある物を狙います。あ、たまに今までと真逆のイメージのものを狙うのも良いですね。マンネリ防止になりますし、新たな発見も多くて新鮮です」

「すごーい!それって切れ間なしってこと!?」

「ターゲットを絞ったら情報収集が肝です!獲物をしっかりと把握して・・・」

「基本ね!」

「自分のセールスポイントは如何なく隅々まで利用します!まずは目に止めてもらわないと!」

「うわぉ、積極的!でも京子ちゃんのセールスポイントって?」

「うふふ、礼儀正しくて奥手な印象なのにこんな発言・・・ギャップ萌え?」

「って事は、キョーコちゃんテクニシャンなのかしら!?」

「いいわね~、男なんてイチコロね!」


へ?

テクニシャン?

イチコロ?

何でオーディション受けに行くのにそんな単語が?


「いえ、監督がいつも男とは限りませんけど・・・・?」

「監督ぅ~~!?キョーコちゃん若いのに結構おじ専!?」

「やだ、若い監督だっているじゃない!いつの時代のイメージよ」

「ん~~、でも監督のおじさまって女優さんたくさん見てて目も肥えてそうよね」

「・・・ってことは、やっぱりテクニシャンなんだっ」


今日はトークバラエティ番組の後、共演したお姉さま方に誘われての女子会。

女優、アイドル、歌手、タレント、芸人、などなど・・・同じ芸能界で活躍している方々だけど職種は多種多様。女優業が半分以上になってきたが、もともとタレント部門の私。バラエティの仕事もあり、こういった様々なジャンルの方々と交流を持てる機会はとても貴重だ。

オーディションで勝ち取った仕事について話をしていたはずが、どうもさっきから会話がかみ合っていない気がする。


「あの・・・?」


気がつけばテーブルの上にはたくさんの空き瓶が並んでいる。アルコールも手伝って饒舌なお姉さま方は私がはたと立ち止まったのに気がついてはくれなかった。


「キョーコちゃん、チューうまいんだ?」

「へっ?」


キス?そんなものはほとんど経験ないですよ?


「そんなの基本でしょ。それよりこっち?」

「はっ?」


グラスをテーブルに置いたお姉さまの一人が滑らかに指先を動かして軽く何かを握るジェスチャーをする。


「違うわよー。チューっていうのはそっちのチューじゃなくて~」


もう一人のお姉さまがカクテルに浮かべられていたチェリーを意味深に持ち上げ、色っぽい仕草で唇を開き口の中に放り込んでいる。ぺろりと出した舌が物凄く艶めかしい。


「ああ、ご奉仕の事?」

「そそ、京子ちゃん結構尽くし系じゃない?」

「やっぱりギャップ萌えじゃん!」

「京子ちゃん運動も得意だし体柔らかかったよね。って事は・・・腰遣いも?」

「この細腰にやられちゃうんだっ!」

「ひゃっ・・・!」


お姉さまの色っぽい仕草に目を奪われ、ワイワイと展開していく会話についていけずにいると急にウエストを掴まれた。


「やだ、細いけど筋肉ついててしっかりしてるわ」

「くびれもしっかりしてるー。やだ~あたし負けそぅ」

「アンタは爆乳がウリのグラドルでしょ!ジャンル違いじゃん」


そういってきたのは、一度目に入ったら焼き付いてしまうほどの豊かなバストのグラビアのお仕事をされているお姉さま。

ああもう、見たら自分が惨めになるだけなのに目がいっちゃうわ・・・。


「控えめサイズで程よく柔らかそうなんて、美味しそうじゃない?」

「失礼よー。あら?控えめって言うより着やせ?」


女同士だからなのか、酔っているからなのか腰を掴んだお姉さまは遠慮なしに今度は襟元を覗き込んだあげく、ちょっと失礼、と正面から胸元に手を伸ばしてきた。


「・・・っ!」


あまりの事に声も出ない。


「やっぱり!結構しっかりあるわっ。しかもなんていうか~私の手にジャストフィット!癖になりそう~」

「けど京子ちゃん!攻め攻め肉食でもいいけど、ちゃんと相手選んでる?とっかえひっかえじゃダメよ~」

「あら?さっきの感じだとちゃんと見極めてるっポイこと言ってたじゃない」

「飽きて捨てちゃうんなら見極めが甘いって事よ。ある程度経験は必要だろうけど」

「そうねぇ~・・・男とっかえひっかえなんて度が過ぎると悪印象だし」


もにもにと少ない胸部の肉を揉まれながら、なんでラブミー部員の私がこんなことを言われなきゃいけないんですか!


「~~~~~っ!何の話ですかっ!?」


「「「「何って、男?」」」」


「は!?」

「狙った男は積極的に落としにいくって話でしょ?京子ちゃんが話題振ったんじゃない」

「何言ってるんですか!?私は恋なんてしませんし、男性と付き合った事なんてありませんっ!!」


力いっぱい叫ぶと、キョトンとした視線が一斉に私に向けられた。


「「「「えええぇぇ~~!?」」」」


・・・・・・・・・お姉さま、いい加減に私の胸を揉むの止めてもらえません?



ようやく私の誤解が解けたと思ったら、今度は耳を塞ぎたくなるようなあけすけな男女の付き合いの事とか、女を磨くための方法だとか・・・・


ともかく、恋愛関係においても仕事と同じように攻めの姿勢が必要なのだとコンコンと聞かされる羽目になった。



気がついたらもう夏前です・・・どうしましょう。

某様、お許しくださいませ~~~~!!!

もともとクリスマスネタ?のはずなのですが、まだ終わりませんがだらりと続けさせていただきます~。




【(仮)『肉食キョーコちゃんのヘタ蓮君添え』レシピができるまで 4】



「そういやお前、最近アレ、どうした?」


都内某所。

シリーズのCM撮影の打ち上げで関係者で貸し切ったダイニングバーは程よく…から結構なお酒の入った人間で溢れていた。


最上キョーコ、芸名京子。

この業界に入って早数年、幸運なことにアルコールを嗜む年までなんとか仕事を頂いて過ごすことができている。


「アレってなんですか?」

「お前な~!俺がアレって言って即座に思い浮かばないあたり偉くなったもんだよなぁ」

「偉くなんて、そんな・・・」


今回のシリーズCMの黒崎監督は見た目に違わず酒豪だった。彼の前にはビールからシャンパン、ワインと様々な空き瓶が山になっている。

挨拶しに行っていきなりそんな事を言われても何を指しているのか分からない。

そんな私の表情を見て、咥え煙草を灰皿に押し付けた黒崎監督はにやりと笑った。


「今シーズンのCMで好評だったから次のシリーズの話も来てるんだが・・・」


出演している身で言うのも少し照れくさいが、美しい画面に効果的な映像加工、そして商品を印象付ける演出の素晴らしさは最近のCMも中で一番だと思う。もちろん世間一般の評価も高い。

黒崎監督がこの商品を手掛けたCMは人気を博し、今回が4作目。1クールストーリー仕立てで4~5本のCMは好評で息の長い仕事になっている。スポンサーから1作目からメインキャラにとオファーを受けて出演し、私にとっても付き合いの長い仕事だ。

商品のキャンペーンにも何度も出てテレビ以外のイベント仕事も多く、色々学ぶことが多く有意義な時間を頂いている。


「さすが黒崎監督ですね。私もこのシリーズのCM大好きです!」

「次のシリーズって聞いてまた一緒にお仕事できるんですね!とは言わねぇんだな」

「まあそれは・・・」


メインキャラクターとして4作お付き合いした仕事でもちろん愛着はある。

でもシリーズ化してる分マンネリ感はつきもので、4~5作続くとキャラクターを入れ替えたり、作風を一新したり転換期がやってくる。ちょうどそのタイミングにあたるため、次回作も当然自分がメインキャラだなんて自惚れることなんて出来ない。


「お前さぁ~、このCMは自分のだって言う感覚は無いわけ?」

「も、もちろん思い入れの強いお仕事です!できるならばまた一緒にお仕事させてもらいたいです!」

「ふんっ、・・・どうだか」


それなりに飲んでいる監督も普段以上に感情を表に出す状態で酒の席での話と分かっているが、そんな言われ方をすれば私だってカチンと来る。

思わずむっとしてしまったが、黒崎監督が目の前に空のグラスを突き出したので、身体は反射的にそこに新たな酒を注いでしまう。


「だってお前、俺がアレって言ってピンとこないあたりなぁ~」

「・・・・・」


お前のグラスも空だと顎で示した黒崎監督は、私のグラスにも並々とワインを注いできた。

酔いのまわり始めた頭で必死に考えては見るものの、アレが即座に思い浮かばない。


「別にな、謙遜したり謙虚な姿勢が悪いって言ってんじゃねーよ。そもそもお前は天然入ってオモシロ女のくせに礼儀正しいってところもセールスポイントだし」

「・・・・・・」

「オファーがいくつかあって仕事を選べるくらいになって来たって事は、実力なり人気なりもってるってことだし」

「はぁ・・・」


手放しで褒められてはいないけど、辛口な黒崎監督から出るそれらの言葉は少し居心地が悪い。


「でもな」


一気にグラスの中身を煽った目の前の男は、空のグラスをトンとテーブルに置いた。


「最近お前の一番の武器、錆ちゃいねぇか?」

「・・・・・・・・・・」


いつもなら条件反射のようにボトルに手が伸びるのだが、挑発的な視線に動けなくなった。

そんな私を尻目に、黒崎監督はまた空のグラスに手を伸ばす。そんな仕草に気付いた近くのスタッフがボトルをもってお酌をしにきた。


「次のシリーズ、キャラクターオーディションにすっから」

「えぇ?次作も京子さんじゃないんですか?」

「ちょっと考えるとこがあってな~」

「スポンサーサイドは?」

「んなモン知るかよ。俺の仕事だ」


黒崎監督の突然の宣言にスタッフ達がにわかに騒ぎ始める。


「さて、どぉーする?京子ぉ」


話題を振りまきに言ったスタッフを見送った黒崎監督は、再度私を見てニヤリと嗤った。


「はじめて仕事を獲りに来た時のお前はどんなだったかな」


~~~~~~

一話の長さはまちまちですが、場面転換で一話とさせていただきます

先日より、急遽アメンバー申請停止と致しました。

理由も明記なく急遽で驚かれた方もいらっしゃったかもしれません。

色んな理由が複合しての結果なのですが、当ブログに遊びに来てくれている方には私の考えをお伝えしておこうと思い記事をアップいたします。


アメンバー申請に関しては、今までかなり口うるさい威嚇文章的な案内を掲げていました。私自身が短気で妙なところが神経質なので修正を重ねた結果、あのような案内が出来上がった経緯があります。アレをみてこの人ヤバイから申請やめとこーって判断する方も多いでしょうねー。(賢明だと思いますw)

アメーバさんは間口が広く、ネット慣れしてなくても使いやすい・読みやすい利点があるのですが、それがアングラな趣味を行う場としては逆効果に働くことがあります。

妄想して、妄想話を綴って楽しむこと自体は変らず続けていくつもりですが、不要に煩わしい思いをしなくてもいいんじゃないかって気持ちが強くなってきた面もあります。


あと申請いただく方の手間を減らした方が親切よね?という考えが強くなってきました。

昨年冬、別館の方を書庫として整理しました。あくまで本館はアメブロの妄想最終処分場だとはいえ、アップしたくてもアメブロの規制で公開できない内容はどうしようもなく別館にアップするしかありませんでした。

別館整備以降、限定記事で洗礼受けたのは別館でしか読めないこと、本館で公開した二次作品は基本的には別館にもアップしてるので二次作品を読みたいならアメンバー申請するより別館申請の方がオススメな事も案内に明記していました。

しかしやはり、読めない作品があったので…と別館にも申請頂くケースがほとんどです。案内読んでいただけてないのねーと、正直若干残念な気分にはなります。

もともとアメンバー申請と別館申請はほぼ同条件のメッセージ作成をお願いしています。なので申請メッセージの内容が同様になるのは当然予想されることなのですが・・・

つい先日受け取った申請メッセージのコピペの方もいます。受け取ってビミョーな気分になるのは私の勝手だと理解してます。

申請する側の立場に立てば、この前書いたばっかで同じ条件なんだから別内容をしたためるのは大変!!って感じなのも想像できます。

それに対する私の心情は、だったら最初から別館申請にすればいいじゃん!!そう案内してるのに。←こうです


でもそれって、そんなめんどくさいシステムにしている私にも問題がありますよね?

読んでもらえない案内だったらいらない。

利便性の低い方を切っちゃえばいいじゃん!


あと、私はかなり我儘で偏屈です。誰にでも公開を躊躇う限定公開記事は快く『あなたならOKよ!』って思える方にしか見ていただきたくありません。だってベッドの下のエロ本ですもの・・・w

文章からの印象にも左右されますし、直感重視なところもあります。フィーリング合わなそうだな~と思ったらNG!なんてこともありますよ。それに関しては案内でご案内していますのであしからず、です。

ね?結構ヒドイ人でしょ?私って。

あとは読み手側のメリットも別館の方が強いです。

・アメーバに登録しないでもいい

・自力解除がある


極論をいえばアメンバー申請・別館申請でNGくらった方や、作品は読みたいけど性格めんどくさそうな私とは接点もちたくない読み専門さんとかには良いのではないでしょうか?←黒い


今まで別館と本館の大きな差であった本誌感想も別館に入れることにしたので、現在アメンバー限定記事と別館限定記事の内容の差は、プライベートな記事の有無、過去ジャンルの投稿しかありません。


このような考えがここ数か月頭に浮かんでどうしようかなぁと悩んではいたので、先日、思い切って断行した次第です。

もうこうなれば本館の方にはメリットないですよねぇ・・・。本館別館逆転も近いかしら???


急なお知らせで申し訳ありません。

アメンバー申請受付を停止いたします。

リンク等はこれから順次修正はかけるので、リンク不足・案内不足が発生します事をお詫びします。落ち着いたら正式なお知らせを出しますのでよろしくお願いいたします。


なお別館の方はそのまま申請受付しております。


霜月さうら拝

こんにちはー。

お話の更新では無くて申し訳ありません~。


過去作品の一部を本館から下げることにしたのでお知らせです。

移動するの「秘密の女子会♪」と「桜貝姫~うすべににんぎょ~」です。

こちらはゆみーのん様【Hop Step Skip Jump !! (本宅:FC2)/Hop Step Skip Jump!! (別宅:アメーバ)】とのコラボ・リレーとなっています。ゆみーのん様のアメーバブログが別宅となり、今月末でのアメンバー申し込み停止に伴い新規読者さん発生した場合が通しで読めなくなる可能性がある為です。


救済措置として、リレー作品ですが私の別館【妄想最終埋立地】でゆみーのん様担当パートも閲覧できるようにいたしました。※ただしアメンバー限定作品だったため別館でもパス申請or自力解除の鍵付き限定公開となります。当ブログでは別館の鍵はアメンバー様には配布しておりません。


※同じくゆみーのん様の本宅でも対応措置を取る予定ですがただいま整備中です。私の方が先に準備ができたのでお知らせした次第です。不都合やリンク切れが生じる可能性がありますがよろしくお願いいたします。

別館に関しては別記事「別館/書庫案内」 からお入りください。

よろしくお願いいたします。


2015.5.9 霜月さうら拝


2015.5.17追記

ゆみーのん様とのコラボ「You are everything to me.」は捧げモノ分類させていただきました。

私担当部分の当サイトでの公開は取り下げました。ゆみーのん様本宅にて公開となります。