激流五鱗書+ -189ページ目

激流五鱗書+

我釣りにおいて後悔をせず

昨日、日振島で開催された
G杯予選に参加した息子
突破こそ
出来なかったが、
それでも
52㎝のグレは釣っていた。

また、
私がお世話になっている
三浦渡船のHPにも
載せて頂いていた。

よく頑張った。

次は二人で
タマンを釣りに行こう。
鰹を頂くなら
こちらのお店と決めている。

 
 
 
 
 
 
毎週毎週、
性懲りもなく
宿毛には来ているが、
日帰り弾丸釣行の為に
このお店には寄れず
悔しい思いをしている。
が、しかし
二日釣りの今回は
その特権をいかし、
五臓六腑で幸せを味わった。
涼しさから
寒さへと変わりつつある
この季節に、
情熱と切なさが同居する
複雑な思いを胸に
今週も沖の島へ

本日もお世話になります。
 
台風が去り
その残りウネリの頭を
強めの北風が
なだめてくれている事を
期待し、
本日の磯回りである
大小島へと向け
船は走った。
 
が、しかし
執念深いウネリが
残っており、
大小島に近付くにつれ
大きく揺れ始めた。
目の前にある筈の沖の島が
波頭を越える度に
波しぶきで見えなくなる。
 
大きなウネリに
少しばかり不安になるが
日の出は人の心を
穏やかにしてくれる。
 
と言っても
現実は厳しく、
ウネリに呑み込まれる
大小島を諦め、
船はノコ回りへと向かった。
しかし、
同じ南面だけに
どの磯も
ウネリに呑まれており
ここでも渡礁は無理だった。
 
その状況に
船長は大きく舵を取り、
先週と同じ
二並島回りへと向け
船を走らせた。
 
着いてすぐ
一番に呼ばれた。
「海人君、高場でもいい?」
と聞かれた。
その場所を断る理由は無い。
即答で
「もちろんです!」
と答えた。
まずは崖登りから始まる。
 
高さ10m程の
ロッククライミング
これも
この場所の
楽しみの一つだと思う。
 
登りきり
沖の潮に一礼した。
 
撒き餌は
少なめのキビナゴ
 
キビナゴの撒き餌は
有効だとは思うが、
なるべくなら撒きたくない。
また、
朝一から撒くと
浮いている魚までもが
沈むと感じている。
 
7時15分
釣りを開始した。
 
前回の高場で味わった
タマンからの洗礼
それを晴らす為にも
気合いを入れ、
いざ勝負
針に付けたキビナゴ単体で
タマンを探す。
 
三投目、
30m沖にある潮のヨレ
 
早朝の静かな海面に浮かぶ
巨大なウキは
一気に消し込まれた。
 
ラインが走ると同時に
素早くベールを戻し
アワセを叩き込んだ。
 
物凄い重さが竿に乗り
同時に突っ込みが始まった。
 
ドラグはフルロック
竿は両手で支える。
 
動かさずに耐えるのみ。
 
止めきった。
 
やり取りは無我夢中
獲れた。
針掛かりも最高
勇ましい魚体
これぞタマンと言える
63㎝の魚だった。
 
前回の屈辱が晴れた。
 
気が楽になった。
 
潮で遊んだ。
 
魚も遊んでくれた。
 
色々な魚が
一投一匹で釣れる。
バラフエダイ
モンツキイサキ
ヒブダイ雄
アカハタ
 
もちろんタマンも。
 
フルロックでの
巨大なタマンとの戦いは
ハリスを縦に裂く。
この勝負
最後の最後に
針外れで終わった。
 
気を取り直し遊びに戻る。
 
50m沖でウキが消し込み
ラインが弾かれた。
重さもあるが
速さが勝る魚が喰った。
跳ね回る魚とのファイトを
15分間ほど楽しみ、
タモ入れした魚の正体は
シイラだった。
高場だけに
取り込みが大変だった。
その重さから
絶叫してしまった。
自己記録更新では無いが、
115㎝と
なかなかの長さだった。
 
13時45分
迎えが来た。
ロープを信じ岩を降りた。
人生と同じで
登ったら降りる時が来る。
沖の島よありがとう。
 
持ち帰りは
タマン、シイラ、
モンツキ、アカハタ、
それらを少しだけ。
 
二並島 東のハナ高場
そこは夢ある場所だった。
 
二日釣りの初日も
無事に終了
 
今宵は
明日の魚に乾杯だ。
北風吹く沖の島へ
 
今年のキビナゴ撒き
その最終戦が
いつになろうとも
悔い残らぬ様
全力で楽しみたい。

本日もお世話になります。
 
尾長情報流れ
今朝の港は
少し賑わっていた。
 
5時丁度
片島を出港した。
 
港内は無風だったが
少し沖に出ると
やはり、
予報に反し
北風が強く吹いていた。
 
磯回り通りに
大小島に到着した。
しかし、
強い北風と
台風からのウネリで
船は磯着けを諦め
二並島方面へと向かった。
 
到着し
すぐに私が呼ばれた。
 
本日の舞台は
「黒ハエ船着き」
そこは、
初めて降りる
激流の中に
勇ましく聳え立つ
沖の島きっての名礁
降りたかった憧れの磯
 
撒き餌は
キビナゴのみに戻した。
 
ここ2回ほど
カツオ類の足止め用にと
ボイルを用いてみたが、
遠投し沖の潮のみを
転々と叩いていく
私の釣りスタイルに、
軽いボイルは
使いこなせなかった。
またキビナゴも
ほぼ撒かない為に、
本当は挿し餌分だけで良い。
挿し餌用のパックならば
二つもあれば十分に足りる。
 
ゆっくりと仕掛けを作りつつ
沖の潮を睨んだ。
 
6時40分
釣りを開始
潮は当たり潮
それも太くて強い。
 
ついでに流れも複雑だ。
 
その流れは
まるで大蛇の如く
磯に巻き付き
締め上げてくる。
 
それだけではなく、
辺り一面に
沈み根も確認出来る。
 
掛けるのも
難しそうだが、
取り込みは
もっと難しそうだ。
 
何だかんだと言っても
やるしかない。
 
沖の沈み
それに絡む大蛇の背中に
綺麗な潮を見付けた。
 
その潮を目掛け遠投した。
 
一投目、
風で反れた。
 
二投目、
潮壁に嫌われた。
 
三投目、
潮筋を掴んだ。
 
その途端
一気にラインが弾かれた。
 
ベールも弾かれ戻せない。
 
それを力ずくで戻し
竿も起こした。
 
強いアワセを何度も入れ
やり取りを始めた。
 
物凄い力が竿に乗った。
 
ほぼフルロックの
ドラグからもラインが出る。
走られた。
沈み根の前で止めきれず
ロックされた。
 
終わった。
 
走り、強さ、叩き、
タマンだった。
それもデカイ奴
 
毎回だが
朝一は怖い。
それを獲れない自分は
弱くて情けない。
 
その後すぐに、
子分か子供かは
知らないが
挨拶をしてくれた。
白タマン
45㎝程だが
サイズに関係なく
タマンだけは外せない。
 
巨大なウキが
潮を掴めば
面白い様にアタリが出る。
ネイリ
モンツキ
アカハタ
ダツ
この連発には参った。
ヒブダイ
ヤガラ
キツ
メガネハギ
ツムブリ
姫路のオジサン
 
そして
愛しき黒タマン
何度釣っても嬉しい魚
嬉しくて
名人持ちをしてみた。
 
こちらも
何度でも釣りたい魚
オオモンハタ
50㎝に迫る良型
模様は毒々しいが
美味い魚
 
本日降りた
黒ハエという名の磯
 
複雑な潮に
点在する沈み根
 
だからこそ
魚が多いのか
アタリの数が半端ない。
魚種は選べないが
ほぼ一日中
何かが釣れ続けてくれる。
沖鵜海域で
私が降りた磯の中では
断トツで魚が多いと感じた。
 
持ち帰りは
彩り豊かに少しだけ。
 
釣った魚は
この五倍はいた。
もちろん
獲れない奴も何発もいた。
 
凄い場所だ。
 
釣りながら
遅れ来る筋肉痛を心配した。
 
14時、
少し早く迎えが来た。
本日はお世話になりました。
ありがとう黒ハエ
 
離れて見ると
名前通りに
黒い事に気付いた。
 
その姿は
黒い大蛇が蜷局を巻き、
立ち入る者を
威嚇している様にも見える。
 
また来たい磯が一つ増えた。
 
今年のキビナゴ撒きも
季節の移り変わりと共に
終演が近いと感じる。
 
その最終戦は
次回なのか、
いや、
今回がそうなのか、
台風が多発する今年は
先が読めない。
 
それでも
自分が納得した時点で
すっきりと終わりにしたい。
人はあまりにも
強い衝撃を受けると
記憶を失くす。
 
それは本当だった。
 
が、何とか思い出せた。
 
名礁・ムロバエ
週末釣り師である私には
憧れの磯

先週末、
夢見るほどに念願だった
その磯に
ようやく降りれた。
 
その磯ムロバエで
事件は起きた。
青丸の「西の船着き」で
シブダイを釣り
釣果的には
満たされてはいたが、
やはり本命である
タマンを釣りたくて
赤丸の「北の船着き」へと
移動した。
 
結果、本命であるタマンは
釣れたのだが、
その前に
途轍もない衝撃に
襲われた。
 
これが
「西の船着き」から見る
「北の船着き」
張られたロープを伝い
先端の斜めった足場に立つ。
そこが
その現場となった。
 
「北の船着き」から見た
「西の船着き」方向
この赤線の下に
張り出した根がある。
 
「北の船着き」で掛ける
強い魚は、
高確率で緑丸を目掛け
走り、潜り、
最後にはロックされる。
いや、された。
その魚もそうだった。
 
12時過ぎ、
それは起きた。
 
「北の船着き」から見て
北東方向20mほど沖、
そこに巨大な岩盤がある。
緑丸の辺りがそう。
その岩盤の東側には
溝状の深みがあり、
赤矢印で示す
東側からの潮に乗せ
岩盤の壁を狙おうと、
深みを目掛け
仕掛けを遠投した。
 
仕掛けは潮を掴み
岩盤に向け綺麗に流れた。
 
だが狙いの岩盤の壁、
その当たり潮では
ウキは入らず
そのまま通過した。
 
ウキは岩盤の中央付近、
そろそろ回収しようかと
思った次の瞬間、
白く見える岩盤の上に
動く黒い塊が見えた。
 
その塊がウキの下を通る。
 
風を受け
大きく膨らんでいたラインが
風に逆らい
ゆっくりと張り始めた。
 
一瞬、何だ。
とも思ったが、
すぐに
「黒い塊が喰ったんだ」
と気付き、
反射的にアワセを入れた。
 
途端に激しい重みを感じた。
 
連発でアワセを入れても
びくともしない重さ。
 
あまりの衝撃に
「これは海亀なんだ」と
自分で自分に
言い聞かせようともした。
 
しかし違った。
 
力一杯に竿を溜め
相手の動きを確かめる。
 
首を振る
尾を振る
 
その感覚が竿を通じて
はっきりと分かった。
 
海亀なら
呼吸の為に
すぐに浮き上がり
右へ左へと泳ぎ回る。
それだけは分かる。
何度も掛けているので。
 
今掛けている相手は
間違いなく魚
それもかなりの大魚
 
その大魚を
黒い塊と表現はしたが、
それは「あの魚」だと
自信を持って断言できる。
 
透明度の高い海
偏光グラス
水面直下を泳ぐ大魚
 
その姿は
鮮明過ぎるほど
くっきりと
私の眼に焼き付いている。
 
体長は
メーターを超えていた。
 
重量は分からないが
とにかく重い。
 
今掛けているこの大魚
数年前、
鵜来島の北面にある
「オヤユビ」という磯でも
掛けた事がある。
 
それは
早春のグレ狙いで、
喰ってきたイサキを
水面に浮かせ
タモ入れしようかと
思っていた矢先、
イサキの下に
黒い塊が見えた。
次の瞬間、
その黒い塊は
巨大な口を開け
イサキをズバッと
呑み込んだ。
一瞬、何が起きたのか
分からなかったが、
強い衝撃のあと
その黒い塊は
底へ向け一気に突っ込んだ。
それに対し私は
レバーを緩め
ラインを出す事以外に
大した抵抗は出来なかった。
しかし、
何故だかその後
イサキは吐き出され、
横腹に
痛々しい歯形だけを残し
黒い塊は
海中深くに消え去った。
 
そんな思い出深い
大魚が今
私の剛竿に掛かっている。
 
これは
是が非でも獲りたい。
いや、
少しでもやり取りをしたい。
お願いだ
少しだけでも戦わせてくれ。
 
そう心で願った。
 
大魚は
岩盤を越え
開けた場所に出た。
 
腰を落とし
臨戦態勢となる私
それに反し
悠然と泳ぐ大魚
 
その泳ぎを逆手に取り
気付かれぬ内に
寄せにかかろうと、
剛竿に全体重を掛け
力一杯に曲げた。
 
曲げに曲げた。
本気で曲げた。
折れると思うほどに。
もちろん
リールも巻いた。
全力で巻いた。
 
が、しかし
びくともしなかった。
 
大魚は悠然と泳ぎ
張り出した根の
下をくぐり
ゆっくりと潜り始めた。
 
ラインは根に当たり
擦れている感覚が
手に伝わる。
 
ドラグはフルロック
このままでは切られる。
 
そう思い
ベールを起こし
ラインをフリーにした。
 
どれだけ出たかは
定かではないが、
かなり出されていた。
 
大魚は
時たま止まり
こちらの様子を伺う。
 
私もその瞬間を逃さず、
少しでも距離を詰めようと
ベールを戻し
力ずくでリールを巻くが、
抵抗虚しく
フルロックのドラグからは
ラインが引きずり出される。
 
このままでは切られる、
いや、
ここで切られて
たまるかと思った。
 
一進一退の膠着状態
それを打破すべく
思い切って勝負に出た。
 
擦れた状態で
一気に竿を立て
リールを巻いた。
 
磯に背中が付くほどに
全体重を竿に掛け
リールを巻いた。
 
大魚は弱った。
少しずつ浮き始めた。
 
ラインは
出る量よりも
巻く量が増えた。
 
もちろん擦れたままで。
 
残り20m、15m、10mと
少しずつ浮いてきた。
 
張り出しに押さえられていた
オレンジ色のウキが見えた。
サルカンも見えた。
 
残り3m
 
勝負に勝った。
遂にやったと確信した。
 
同時に、
港にて大魚を抱え
満面の笑顔で写真を撮る
自分の姿を想像した。
 
ウキとサルカンが根を越え
ハリスが見えた。
 
後は大魚が
張り出しを越えるだけだ。
 
30分を越える大捕物
その勝負を
一気に畳みかける。
 
渾身の力を込めて
剛竿を煽った。
 
だが次の瞬間
 
無情にも
剛竿が空を切った。
 
私は背中から磯に転がった。
 
そのまま
呆然と空を見上げた。
 
晴れていた。

青い空に白い雲が
のんびりと流れていた。
 
天国かと思った。
 
ふと気を取り戻し
おもむろに立ち上がった。
 
何かを思い出したかの様に
急いで張り出しを見た。
 
そこに大魚の姿はなかった。
 
当然だ。
切られたのだから。
 
こうして
私と大魚の
突然始まった戦いは、
文字通りの
断ち切る様に幕を閉じた。
 
大魚との戦いで
激しく傷んだラインは
縦に裂けていた。
それでも
バリバスは強かった。
がまかつの
我夢者も強かった。
この磯で
一番弱いのは自分だった。
 
とは言え、
この負け試合によって
かなりの物を
得られた気がする。
 
いま私が
一番熱を込めている釣り
「キビナゴ撒き」
いわゆる、
「するするスルルー」
その釣りの
沖鵜海域での新たな展開
夢が一気に広がった。
 
そして
「磯からの大物釣り」
それも
そんなに遠くの
話では無いとも気付いた。
 
まずは
ここから一歩前に。
 
今回のブログは、
大魚相手に
切った切られた、
バレたバラした。
そんな
よく聞く不運話ではなく、
自分への戒めと
今後の勇気づけとして
ここに記した。
 
この大捕物後
全身を襲う筋肉痛は
三日間も続いた。
 
最後に、
大魚とのやり取り中
私の頭の中には
ずっとこの曲が流れていた。

ではまた。