激流五鱗書+ -188ページ目

激流五鱗書+

我釣りにおいて後悔をせず

寝ても覚めても
タマン、タマン、
そんな今でも大好きな魚

その原点は
石垣島にあり。
フィッシャーマンの
スタッフとして
働かせて頂いていた頃から
大好きな魚だった。

石西礁湖の海の色
「美ら海」
それを体に
写し込んだかの様な
石垣島のタマン

目を見張る美しさだった。

それにしても
17年も経つのに
見た目も情熱も
何一つ変わっていない
今の自分に
少しだけ嬉しくなった。

なんてね。
朝寒昼暑
それでも寒グレ
今シーズンが開幕した。
 
日振島から始まる。

今シーズンも
よろしくお願い致します。
 
同行の二人が
北のナカに降り、
私は一人
8番の地に降りた。
オキアミ生2枚に米糠のみ
その撒き餌に開幕戦を託す。
 
7時15分
釣りを開始した。
 
御五神を眺め
いざ勝負
その相手は自分自身
 
と言うのも、
今までの自分は
型狙いだけに拘り
この釣りを楽しんでいたが、
今年からは
少し目先を変え、
数釣りも含め
楽しみたいと思い始めた。
 
今年の課題は数釣り
 
トーナメンターでは無いが、
是非とも習得したい
釣技の一つである。
 
とは言え、
タックルの号数は落とさず、
今まで通りに
2号通しでの話となる。
 
と、その前に
もっと気になる事を試す。
 
撒き餌をせずに
針の付いたオキアミ単体を
魚が喰うであろう
潮に入れ込み
グレを狙ってみた。
 
00のウキに
スルスル仕掛け
 
数投後、
気持ちよく弾かれた。
キツ45㎝
その後
同型キツが4連発した。
 
潮が違った様だ。
 
入れ込む先を
少し沖にある潮にした。
 
挿し餌が潮を捕らえ
ゆっくりとウキが沈み込む。

少し間を置き
ラインが弾かれた。
 
グレだった。
サイズは25㎝程
それでも
撒き餌をせずに釣れた魚に
嬉しくなった。
少しだけ何かが見えた。
 
それからも
色々と当たりはしたが、
この検証は
長い時間を掛け
ゆっくりと試したい為に
本日は一時間ほどで止めた。
 
8時過ぎ
撒き餌を入れた。
 
エサ取りが一気に湧く。
 
キタマクラ、カワハギ、
キツ、イガミ、スズメダイ、
それらが踊り始める。
そんな踊り子
エサ取りとは言え
 
久々に逢うと
何だか嬉しいもの。
 
それに混じり
シマアジまでもが。
これは大歓迎である。
 
次の投でも
水中でキラキラと光る。
 
またまた
シマアジを期待したが
ヘダイだった。
 
もちろん
本命も釣れた。
尾長グレ
32㎝の小型とは言え、
流線型な体つきに
端正な顔立ち
いつ見ても美しい魚だ。
 
持ち帰りは
グレ、シマアジ、イサキ、
カワハギ、ヘダイ、
開幕戦なので
小さくとも
食べたい魚を少しだけ。
気になるパターンを試し、
釣れたグレは50匹程
何かを掴めた気がしたが、
それは単に
気のせいかもしれない。
どちらにせよ
答えが出るのは
まだ遠い先の話になる。
それでも本日の釣り、
自分なりには納得できた。
 
14時13分
迎えが来た。
本日はお世話になりました。
 
次回も
よろしくお願い致します。
 
帰港し
下船するグレ師の方々
強風の中での釣り
大変お疲れ様でした。
 
話は変わるが、
何やら今年の鵜来島は
四年ぶりに
尾長の当たり年だと聞く。
確かに連日
尾長が上がっている。
少し気にはなるが
私には敷居が高くて
一歩踏み込めない
特別な世界の釣りである。
「キビナゴ撒き」
この釣り
一人でも楽しいが、
同行者がいれば
もっと楽しくなる。
 
その同行者が
「ザキ師匠」の時だけに
帰りのパルムを賭け
勝負をしてみた。

ルールは至って簡単
 
その日に釣れた
タマン、モンツキ、アカハタ、
そしてカツオ類
その四種の最長寸を
合計するだけ。
四種揃わずとも
提出は可能とした。
 
左が私
右がザキ師匠の得点
 
ちなみに、
ハンディをくれと
喧しいので、
ザキ師匠のみ
ルアーを可とした。
 
60 vs 0
 
90 vs 40
 
41 vs 42
 
65 vs 0
 
83 vs 47
 
90 vs 40
 
118 vs 69
 
149 vs 36
 
30 vs 0
 
総計
726 vs 274
 
この勝負、
ザキ師匠の
激しい追い上げから
何とか逃げ切り、
八勝一敗と
辛うじて接戦を制した
私の勝ちとなった。
 
総評
凄腕で名を馳せる
名人「ザキ師匠」
重めのガンダマを用いて
アカハタを狙い、
土産釣り
いや、
点数稼ぎを企む
その姿勢には
目を見張るものがあった。
 
一方 私は、
グレ、チヌ、真鯛、
もちろん
タマン狙いに於いても
フカセ釣りとなれば
ガンダマを打たない為に、
ザキ師匠の匠な
その技を拝見し感動した。
 
終了後に、
「こんな勝負は詐欺師に
引っ掛かったのと同じや~」
と嘆くザキ師匠の姿が
とても印象的だった。
 
残念ながら私は
詐欺師ではなく
キビナゴ師である。

最後に、
この勝負での優勝商品
南国PAにて
土佐赤牛ハンバーグ
こちらを美味しく頂いた。

ごっつぁんです。
今シーズンの
「キビナゴ撒き」
今現在も
楽しくて仕方ないが、
切りが無いので
そろそろ終わりにしたい。
 
今週も沖の島へ

本日もお世話になります。
 
貸切状態での出船に
感謝致します。
 
5時半、
片島を出港した。
 
風は微風
ウネリ無き凪ぐ海を
快調に進む
豊丸
朝焼けに心洗われる。
汚れては無いが。
 
二並島で船が減速した。
東のハナ
高場には人の姿が見えるが、
低場は空いている。
そこへ上物師を降ろし
船は少し走った。
 
そこで呼ばれた。
 
キビナゴ撒きでは
初めて降りる島
 
裸島
その船着きが
本日の舞台となる。
キビナゴ撒きでも
よろしくお願い致します。
 
6時40分
潮に一礼し開始した。
開始早々から
ラインが弾かれる。
キツ50㎝
 
次の投でも弾かれた。
早朝からキツが連発する。
 
キツの活性がすこぶる高い。
 
嫌な予感がする。
 
足元の磯に
こびりつくアミとボイル
前日に撒かれた物だ。
ついでに
すぐ後ろにはダッフンダー
昨日の上物師が
落とした物だと思う。
 
そんな事より、
アミ系の撒き餌が
入り始めると
餌取りが活発になる。
 
このサイズが活発だから
尚更に厄介だ。
キツ65㎝
体色が渋い
 
タマンほどの
速度もトルクも無いが、
走りが荒くて世話しない。
ついでに重い。
 
無駄に体力を消耗する。
 
それを避けたく
潮下へと投げれば、
 
ドスンと
ヒブダイ60㎝
体色が鮮やか
 
その潮には
これが付いており連発する。
 
朝一から
気力と体力を奪われ続けた。
 
それでも一度だけ
タマンらしき
アタリもあったが
逆光で見えないシモリに
殺られてしまった。
情けない。
 
アミとダッフンダーの
香りにも負け
 
9時05分
場所替えを決めた。
 
逃げるように飛び乗ると
船にはもう一人乗っていた。
 
低場にて
携帯と尾長を諦めた
上物師だった。
 
聞けばキツにキツい目に
合わされたらしい。
 
私と同じだった。
 
肝心の場所替えは、
船長から
沈み岩である
赤崎の一番を勧められ
行ってみた。
 
そこは膝まで波を被り
見え隠れしている岩だった。
 
船長からは
「もうすぐ満潮
これから潮は下げるから
大丈夫よ」と言われた。
 
しかし
知らない船が通り、
水面上に立っていると
思われたら恥ずかしいので
降りるのを止めた。
 
赤崎の二番を飛ばし
三番へと降りた。
せめて足場は
これくらいは欲しい。
道具類が
濡れるのが嫌なので。
 
泣いても笑っても
ここが
今シーズン最後の舞台だと
腹をくくり開始した。
 
が、しかし
気が付けば
船に乗っていた。
 
先に乗っていた上物師を
二並の中バエに降ろし、
すぐに戻って
来てくれたらしい。
 
船長から
「黒ハエが空いたから行こう」
と言われた。
 
御意と答えた。
 
それよりも
船長の男気に涙した。
舳先に立ち背中で泣いた。
黒蛇の潮
それに打ち勝ち
有終の美を飾りたい。
 
中バエに替わるも
相変わらずキツと戯れる
上物師に竿を向け、
いざ勝負
黒蛇よ
どこからでもかかってこい。
 
巻き付き
締め上げ様ものなら
叩き斬ってやる。
 
まずはコイツから
斬る
 
続いてコイツも
斬り捨てる
 
コヤツと
コヤツは
可愛い奴らだから
優しく刀背打ちをした。
 
もちろんここでも
キツは入れ食いだった。
 
本日の黒蛇は大人しく
動きが緩く
減り張りがない。
 
ほぼ流れず
だらりとした海面に
タマンの潮は
見付けられなかった。
 
潮だけを味方に
点々と叩いていく私にとって
優しい海は
逆に厳しい海となる。
 
それでも
納竿間際の13時過ぎ、
再び動き始めた潮を
巨大なウキが掴み
タマンが喰ってくれた。
 
手応えからみて60クラス
 
何がなんでも
絶対に獲ってやると
気合いを入れ、
根ズレをも気にせずに
足元まで寄せた。
 
水中に姿を確認
 
あとは浮かせるだけ。
 
そこで竿が跳ねた。
 
終わった。
針外れだった。
 
来年に繋がった。
 
最後の持ち帰りは
アカハタ、カイワリ、
悲しいほどに少しだけ。
 
それでも
一日中 巨大な奴らと
やり取りをした
我が肉体は
思いのほか疲れていた。
 
やりきった感は無いが、
やられた感だけはある。
 
14時過ぎ
迎えが来た。
本日もお世話になりました。
いや、
今シーズンもだな。
 
気持ち的には
まだまだ物足りないが、
来シーズンを楽しむ為にも
これにて
キビナゴ撒きは
潔く終わりとしたい。
 
今後は上物師の方々で
賑わいをみせる
沖の島の磯に別れを告げる。
ありがとう沖の島
来シーズンも
よろしくお願い致します。
 
これにて
今年の磯釣りは終わりとし、
来年4月に始まる
小豆島での真鯛釣りまで
休息に入ります。
 
それまで皆様ご機嫌よう。
 
な訳ない。
絶対にない。
何なら沖の島にも行く。
たぶん行く。
 
それでも予定としては、
次回から
日振島での寒グレが始まる。
昨夜は美酒に酔いしれた。
酒の肴は明日の魚
三時間ほど仮眠を取り
夜中2時には船に乗り込む。
 
5時05分
片島を出港した。
本日もお世話になります。
 
磯はノコ回り
心配していたウネリは、
前日から吹く
強めの北風によって
渡礁するには
問題のない程度にまで
穏やかになっていた。
 
20名での大会
高知・豊会の皆様を
先にノコ回りへと降ろし
船は大小島を回り
北へと向け少し走った。
 
エンジンの回転数が落ち、
そこで呼ばれた。
 
本日の舞台
「タテバエ」
大小島回りの磯である。
 
そこは、
高さ6m程の大岩
斜めった壁に
恐々としがみつく私
 
タテバエだけに
上に立てば絶景が広がる。
南向き
北向き
 
撒き餌は、
と言うより挿し餌は
少々のキビナゴ
 
朝一は絶対に撒かない。
撒くのは最後
足元の魚達への置き土産
 
7時20分
釣りを開始した。
 
北からの心地よい爆風に
足を踏ん張り
我夢者を握りしめた。
 
いざ勝負
潮は南からの本流が
磯をかすめて北へと跳ねる。
 
その跳ねた先には
小さな沈み根
条件は揃っている。
 
その本流の潮壁へ
仕掛けを馴染ませれば
答えはすぐに出る。
 
魚は素直
難しいのは人間様
まずは幸先良く
タマン50㎝
続いて
モンツキイサキ
ダツは荒食い
ヤガラは時々
 
一投一匹
そんな入れ食いが始まる。
 
それを楽しみながらも
心は常に冷静
 
眼には見えないあの潮を
ひたすらに探す。
 
そして、
遂に見付けた奴の潮
 
丁寧に仕掛けを置く
 
巨大なウキが
綺麗に潮を掴まえた。
 
瞬きすら出来ぬ速さで
ウキが消え去り
ラインが弾かれた。
黒タマン63㎝
納得サイズが出た。
いかつい風貌に
惚れ惚れする。
最高な針掛かり
ありがとうタマン
 
ここまで来るのは
あなたに逢いたくて。
 
それからもテンポ良く
タマンを掛けていく。
 
もちろん
手に負えない奴も喰った。
何度も喰った。
その全てに対し
持てる力で挑んだが
気持ち良く飛ばされた。
 
だからこそ楽しい。
 
最後に
頑張った事への
褒美なのか、
なかなか強い奴が喰った。

剛竿を締め込み
上がって来たのは
タマン60㎝
色彩豊かで美しい上に
強くて勇ましい
このタマンと言う名の魚
 
あなたに出逢え
この釣りでの
喜びを知った今
生きている事に感謝する。
 
13時50分
迎えが来た。
本日もお世話になりました。
 
凄腕集団でもある
高知・豊会の皆様も
強風の中での釣り
大変お疲れ様でした。
ありがとう沖の島
 
持ち帰りは
タマン、モンツキ、
頼まれ分を少しだけ。
 
この釣り
「キビナゴ撒き」
別名
「するするスルルー」
私の中では
「遠投するスル釣法」
本当に楽しすぎる。
 
48年生きて
海釣り人生は38年
その中で一番
楽しい釣りだと言える。
 
もちろん
次回も全力で楽しみたい。