今シーズンの
「キビナゴ撒き」
今現在も
楽しくて仕方ないが、
切りが無いので
そろそろ終わりにしたい。
今週も沖の島へ
キビナゴ撒きでは
初めて降りる島
裸島

その船着きが
本日の舞台となる。

キビナゴ撒きでも
よろしくお願い致します。
6時40分
潮に一礼し開始した。

開始早々から
ラインが弾かれる。

キツ50㎝
次の投でも弾かれた。
早朝からキツが連発する。
キツの活性がすこぶる高い。
嫌な予感がする。
足元の磯に
こびりつくアミとボイル

前日に撒かれた物だ。
ついでに
すぐ後ろにはダッフンダー
昨日の上物師が
落とした物だと思う。
そんな事より、
アミ系の撒き餌が
入り始めると
餌取りが活発になる。
このサイズが活発だから
尚更に厄介だ。

キツ65㎝
体色が渋い
タマンほどの
速度もトルクも無いが、
走りが荒くて世話しない。
ついでに重い。
無駄に体力を消耗する。
それを避けたく
潮下へと投げれば、
ドスンと

ヒブダイ60㎝
体色が鮮やか
その潮には
これが付いており連発する。
朝一から
気力と体力を奪われ続けた。
それでも一度だけ
タマンらしき
アタリもあったが

逆光で見えないシモリに
殺られてしまった。
情けない。
アミとダッフンダーの
香りにも負け
9時05分
場所替えを決めた。
逃げるように飛び乗ると
船にはもう一人乗っていた。
低場にて
携帯と尾長を諦めた
上物師だった。
聞けばキツにキツい目に
合わされたらしい。
私と同じだった。
肝心の場所替えは、
船長から
沈み岩である
赤崎の一番を勧められ
行ってみた。
そこは膝まで波を被り
見え隠れしている岩だった。
船長からは
「もうすぐ満潮
これから潮は下げるから
大丈夫よ」と言われた。
しかし
知らない船が通り、
水面上に立っていると
思われたら恥ずかしいので
降りるのを止めた。
赤崎の二番を飛ばし
三番へと降りた。

せめて足場は
これくらいは欲しい。
道具類が
濡れるのが嫌なので。
泣いても笑っても
ここが
今シーズン最後の舞台だと
腹をくくり開始した。
が、しかし

気が付けば
船に乗っていた。
先に乗っていた上物師を
二並の中バエに降ろし、
すぐに戻って
来てくれたらしい。
船長から
「黒ハエが空いたから行こう」
と言われた。
御意と答えた。
それよりも
船長の男気に涙した。
舳先に立ち背中で泣いた。

黒蛇の潮
それに打ち勝ち
有終の美を飾りたい。
中バエに替わるも
相変わらずキツと戯れる
上物師に竿を向け、
いざ勝負

黒蛇よ
どこからでもかかってこい。
巻き付き
締め上げ様ものなら
叩き斬ってやる。
まずはコイツから

斬る
続いてコイツも

斬り捨てる
コヤツと

コヤツは

可愛い奴らだから
優しく刀背打ちをした。
もちろんここでも
キツは入れ食いだった。
本日の黒蛇は大人しく
動きが緩く
減り張りがない。
ほぼ流れず
だらりとした海面に
タマンの潮は
見付けられなかった。
潮だけを味方に
点々と叩いていく私にとって
優しい海は
逆に厳しい海となる。
それでも
納竿間際の13時過ぎ、
再び動き始めた潮を
巨大なウキが掴み
タマンが喰ってくれた。
手応えからみて60クラス
何がなんでも
絶対に獲ってやると
気合いを入れ、
根ズレをも気にせずに
足元まで寄せた。
水中に姿を確認
あとは浮かせるだけ。
そこで竿が跳ねた。
終わった。
針外れだった。
来年に繋がった。
最後の持ち帰りは
いや、
今シーズンもだな。
気持ち的には
まだまだ物足りないが、
来シーズンを楽しむ為にも
これにて
キビナゴ撒きは
潔く終わりとしたい。
今後は上物師の方々で
賑わいをみせる
沖の島の磯に別れを告げる。
来シーズンも
よろしくお願い致します。
これにて
今年の磯釣りは終わりとし、
来年4月に始まる
小豆島での真鯛釣りまで
休息に入ります。
それまで皆様ご機嫌よう。
な訳ない。
絶対にない。
何なら沖の島にも行く。
たぶん行く。
それでも予定としては、
次回から
日振島での寒グレが始まる。