人生のサードエイジにおける参考とする大切な箇所を取り上げてみた。
できるだけ長く社会とのつながりをもっていく、働いたほうが生きがいにつながる。越境学習で多世代・多様な人と対話をしていくことなどから、エイジング・パラドックスと呼ばれる幸福感の高まりに向けた意気込みとしたい。
・サードエイジをどう生きたいのか心置きなく選択できることに意義がある。
・シニアになり加齢していくと、様々な喪失や衰えがあるのに関わらず幸福感が高まっていくことがエイジング・パラドックスと呼ばれる。
・定年前と定年後の継続した働き方のなかに人生で最も幸福な時期を実現する可能性がある。
・個人の違いを尊重して幸福な働き方を実現する思考法を探究する。
・シニアが働くべきかどうかという問いには、各人がその価値観や信念に基づいて自由に選択すればよい。
・シニアが働く理由は収入を得る目的が多いが、それだけでなく多様化している。収入のある仕事をしているシニアのほうが生きがいを感じている比率が高い。
・複業には金銭的な報酬だけでなく、貢献度や展望を通じて幸福を感じ取る効果がある。
・自分の専門性にこだわって、これまでの経験とスキルを十分に活かして小さな仕事に取り組んでいくという選択肢がある。
・越境学習は、ホームとアウェイを行き来することで刺激を受けて学ぶことをいう。
・越境学習の効果は、3つある。アウェイで自分にとって意義ある目的を見つけやすくなる、アウェイの場で多世代多様な人々と対話することで年齢・地位・役職の上下にこだわらないコミュニケーションができるようになる、アウェイで葛藤を経験して自己調整することができる。
<目次>
はじめに まえがき プロローグ
第1章 シニアへの見方を変える―エイジズムの罠
第2章 幸福感のU字型カーブとエイジング・パラドックス
第3章 エイジング・パラドックスの理論をヒントに働き方思考法を考える
第4章 主体的な職務開発のための考え方―ジョブ・クラフティング
第5章 組織側のシニアへの取り組み
第6章 シニア労働者の働き方の選択肢
第7章 シニアへの越境学習のススメ
第8章 サードエイジを幸福に生きる
おわりに あとがき エピローグ
1964年新潟県生まれ。法政大学大学院政策創造研究科教授。博士(政策学)。NEC、GE、ライフサイエンス会社を経て現職。越境的学習、キャリア形成、人的資源管理等を研究。日本労務学会副会長、人材育成学会常任理事
【No1351】定年前と定年後の働き方 サードエイジを生きる思考 石山恒貴 光文社(2023/05)









