アガワさんのように、人に愛され、豊かに、幸せに、そして素敵に年輪を重ねていきたい──本書を読みながら、そんな思いが自然と湧いてきた。
とくに「第4章 友だちはかくあるべし」には、僕自身の気持ちを代弁してくれる言葉が多く、深く共感した。
■174ページ 会う頻度は関係ない
仕事場で知り合い、同じ目標を追いかけた時代を過ごした友だち。
今は頻繁に会うわけではないけれど、ふと「元気かな」と気になったり、困っていれば助けたいと思ったりする。
そんなふうに心のどこかに留めている人は、やはり友だちなのだと、あらためて気づかされる。
■179ページ 「友だちになりたい」という直感
「鶴瓶の家族に乾杯」で偶然声をかけたチーちゃん。
年に一、二度しか会わないのに、気づけば大切な友だちになっていた。
大雨や猛暑のときに「大丈夫?」とLINEを送ったり、用事もないのにメールをしたり──その距離感がまるで小学校の同級生のようで、読んでいて胸が温かくなった。
■184ページ 自分を見直すバロメーター
友だちに対して「得になるか」「いつか仕事につながるか」といった下心を持つと、フェアな関係はたちまち崩れる。
金銭の貸し借りもしない。
損得のない関係であるかぎり、会う頻度や年齢差に関係なく、その人は自分にとって大事な友だちである──この言葉が強く胸に刺さった。
✨目次
まえがき
第1章 今日が幸せならば、それでよし
第2章 七十にして始める
第3章 老いてゆくカラダ
第4章 友だちはかくあるべし
第5章 最期に向けて
✨著者紹介
阿川佐和子さん(1953年、東京都生まれ)
エッセイスト・作家。テレビキャスターとして活躍後、エッセイや小説で多数の受賞歴を持つ。
『聞く力』がミリオンセラーとなり、幅広い世代から支持されている。
