〇「頭蓋骨」と「頭骸骨」、「おざなり」と「なおざり」、「喧喧囂囂(けんけんごうごう)」と「侃侃諤諤(かんかんがくがく)」など、日常で使っている日本語には、意味の取り違えや発音・表記の誤り、使い方の混同が少なくありません。
本書では、「読み方」「表記」「意味」「敬語・言葉遣い」の4章に分けて、大人でも間違えやすい日本語をクイズ形式で紹介しています。
繰り返し読み解くことで、日本語を正しく使えるようになり、表現力がより豊かになっていくのではないかと思いました。
知らず知らずのうちに誤った日本語を使っていても、相手には何となく伝わってしまうことが多く、面と向かって指摘してくれる人はあまりいません。
あとから気づいて恥ずかしい思いをする――そんな事態はできれば避けたいものです。
そうであるならば、自分で学び、少しずつ改善していくしかありません。
もし間違いを指摘されたときには、素直に受け止めてお詫びし、次から正しく使える人でありたいと感じました。
印象に残った表現をいくつか挙げてみます。
両親の畑に行くとジャガイモがたわわに実っていた
⇒ ×「たわわ」は枝がしなるほど多くの実をつけること。土の中の収穫物には使わない。
子供のころに習っていたのでピアノに身に覚えがある
⇒ ×「身に覚えがある」は思い当たる節があること。
自分の能力に自信がある場合は「腕に覚えがある」が正しい。
あのときは恥ずかしさのあまり目から火が出たよ
⇒ ×恥ずかしいときは「顔から火が出る」。
思わず出た言葉が失笑を買い、その場にいた人々から笑みが消えた。
⇒ ×「失笑」は思わず笑ってしまうこと。
「失笑を買って場が和んだ」のように使う。
そんなおざなりな説明では到底納得できない
⇒ 「おざなり」は形だけでいいかげんに物事を行うこと。
「なおざり」はいいかげんに考えて物事を放っておくこと。
頭ごなし/頭ごし
⇒ 「頭ごなし」:一方的に決めつけること。
「頭ごし」:当事者をさておいて進めること。
目次
はじめに
第一章 何かがおかしい読み方
第二章 表記がおかしい日本語
第三章 意味がおかしい日本語
第四章 何かがおかしい敬語・言葉遣い
参考文献
著者等紹介
高島雅文さん
新潟県生まれ。編集者、ライター。日本語や文学に関する書籍の編集を経て、フリーに。現在はジャンルを問わず一般書全般の企画・執筆をメインに活動中
