誰でも騙される可能性がある──本書はその前提から始まる。
フィッシング詐欺、偽警察官、投資、ロマンス、架空請求……詐欺師は「権威で構えを崩し、恐怖で焦らせ、秘密で孤立させ、共感で安心させる」。ゆさぶりと寄り添いを巧みに織り交ぜ、最終的には「自分で決めた」と思わせる形にまで持っていく。これが詐欺の基本形だという。
詐欺は未然に防げる犯罪。
少しの工夫や習慣、家族との共有があれば、自分と大切な人のお金と情報を守ることができる。詐欺師が狙うのは鍵のかかっていない家ではなく、油断している心と情報の隙。準備と仕組みを整えることで、騙されにくい状態をつくれる。
本書は専門知識がなくてもすぐに実践できる内容で、「知ること」が最大の防犯になると感じた。
SNSから連絡が来てLINEへ誘導する手口が多く、メールの全文をAIにコピペして詐欺かどうか確認する方法も紹介されている。
狙われやすくならないためには、詐欺師の“逆”を行動として選ぶことが大切だと強調されていた。
人に相談しない → 相談する
すぐに行動する → 時間をかけて判断する
秘密を守る → 秘密にしない
確認しない → 正しいか確認する
自分は大丈夫と思う → 自分も騙されるかもしれないと自覚する
身近なところに詐欺の芽が潜んでいることを改めて実感し、日常の中で「立ち止まる習慣」を持つことの大切さを教えてくれる一冊だった。
目次
はじめに 「自分は詐欺に遭わない」その油断が、いちばん危ない
第1章 詐欺師が狙うのは、あなたの”心のスキ”
第2章 これだけは押さえておきたい!最新の手口ベスト8と、その”巧妙すぎる仕掛け”
第3章 お金をかけずに備えよう--”梅・竹・松”フィッシング詐欺対策術
第4章 ”知識”と”仕組み”で備える--詐欺対策この”松・竹・梅”プラン
第5章 だまされない人になる--自分はもちろん、家族も守る5つの習慣
付録 詐欺Q&A &緊急対応マニュアル
おわりに あなたと、あなたの大切な人の財産を守るために 今日から小さな一歩を踏み出そう
著者紹介
倭文浩樹さん
防犯・警備の専門家。JSS代表取締役会長として35年以上現場に携わり、人的警備の重要性を軸に警備体制の構築と人材育成に取り組む。侵入・盗難・トラブルなどの防犯実務に精通し、「現場にこそ答えがある」を信条に活動している。
【No2044】警備のプロが教える 詐欺対策の新常識 あなたのお金と情報が狙われている!? 倭文浩樹 きずな出版(2026/01)
