物事には必ず悪い面と良い面の両方がある。その両面を見る習慣を持つことで、「自分の心の持ちよう」で安心感が生まれてくる。
本書では、不安の多くは外側の出来事ではなく、自分の受け止め方によって大きく左右されると述べている。
■ 5ページ
「不安感」のほとんどは物事の考え方や心の持ち方をちょっと変えてみるだけで、少しずつ解消していくものです。
不安の原因は、実は自分の中にあることが多い。
しかし同時に、解決策もまた自分の心の中にある。
外の世界を変えることは難しいが、心の向け方を少し変えるだけで、不安は和らぎ、状況の見え方も変わっていく。
だからこそ、自分が好きなように生きられる方向へ、少しずつ舵を切る努力をしたい。
年齢を重ねたからこそ、心の自由度を高めることができる。
■ 92ページ 「人がどう思うかを考えても意味がない」
他人や世間の目を気にして生きていると、心はいつまでも落ち着かない。
著者は、第二の人生ではその視線を外し、「自分がやりたいこと」「自分が心地よいこと」だけに焦点を当てていいと言う。
人はそれぞれ違う価値観で生きている。
だから、他人の評価を気にしても答えは出ないし、そもそも他人は自分が思うほど自分のことを見ていない。
むしろ、自分の人生を自分のために使うことこそ、60歳以降の生き方の基本になる。
目次
はじめに
第1章 60歳からの合言葉は「頑張らない」「無理をしない」(定年後も途方もない時間が残されている、努力するのは「どうにかなること」だけでいい ほか)
第2章 人間関係は「いい加減」なくらいがちょうどいい(いくつになって何をめざそうが恥ずかしいなんてことはない、とにかく取り越し苦労はやめよう。いいことはひとつもない ほか)
第3章 「老後うつ」の危険信号を見逃さないためにできること(気が晴れないときはどう対処したらいいのか、「ひとり老後」だからといって怖がる必要はない ほか)
第4章 軽い運動と食事で元気な暮らしをあと20年!(「計るだけダイエット」はこんな効果も期待できる、シニアにうってつけの入浴方法とは ほか)
第5章 気をつけたいお金への対し方「老後の落とし穴」にご用心(経済的不安とどう向き合うべきか、「退職後に数千万円必要」という言葉に惑わされない ほか)
著者等紹介
保坂隆さん
1952年山梨県生まれ。保坂サイコオンコロジー・クリニック院長。慶應義塾大学医学部卒業後、同大学精神神経科入局。1990年より2年間、米国カリフォルニア大学へ留学。東海大学医学部教授(精神医学)、聖路加国際病院リエゾンセンター長・精神腫瘍科部長、聖路加国際大学臨床教授を経て、現職。また実際に高野山大学大学院で密教学修士号を取得するなど仏教に造詣が深い
【No2028】60歳からは悩まない・迷わない・へこまない 精神科医だから知っている「老後うつ」とは無縁の暮らし方 保坂 隆 主婦と生活社(2024/06)
