フリーライターの景子から届いた一通のメール──「助けて」。
婚活サイトで出会った夫と郊外のニュータウンで幸せに暮らしているはずだった彼女の身に、いったい何が起きたのか。
真梨幸子さんらしい“イヤミス”の世界。
正気と狂気の境目を揺らしながら進む物語に、いまの私はすっかり魅了されてしまっている。
ページをめくる手が止まらなかった。
過去と現在の殺人事件が巧みに絡み合い、読者を翻弄する構成は見事。
一見華やかに見える人の不幸が、どこか甘い蜜のように感じられてしまう。
嫉妬や絶望の描き方がとても上手く、次の展開を早く知りたくなる安定した筆力があった。
恐ろしいというより、女たちの辿る“末路”はどこか哀れで、そして滑稽でもあった。
✦ 目次
1. パワーカップルの末路
2. ニュータウンの末路
3. おひとり様の末路
4. 女子高生の末路
5. 嫌な女の末路
6. 復讐の末路
7. 初恋の末路
✦ 著者紹介
真梨幸子san
1964年宮崎県生まれ。多摩芸術学園映画科卒業。
2005年『孤虫症』で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー。
2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』が口コミで広がり、シリーズ累計72万部を突破するベストセラーとなる。
