【No1993】ぼくはこんなふうに本を読んできた 池上彰 SBクリエイティブ (2025/08) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

池上彰さんが、なぜ読書を愛してやまないのか。

その理由として語られる、

「1冊1冊の小さな入れ物に広大な宇宙が詰まっていて、ページを紐解くことで宇宙が少しずつ姿を現し、そのワクワク感がたまらないから。自分がいかにものを知らないかも自覚できる」

という言葉がとても印象に残った。

 

池上さんの読書に向き合う姿勢や考え方には、共感するところが多い。

305ページにある「生涯にわたって成長し、成熟する人生を歩みましょう」では、

「人間は死に向かって成長し、成熟するという言葉があります。生涯にわたって学び続けることがいかに大事かということです。決して好奇心を失うことなく、本を読み、本の魅力について語り合う。そういう毎日を送っていれば、人生はきっとより良いものになるでしょう。」

という言葉が紹介され、生涯学び続けることの大切さが語られている。

好奇心を失わず、本を読み、本の魅力について語り合う。そんな日々を積み重ねていけば、人生はきっとより良いものになる—その確信が静かに胸に響いた。

また、池上さんは「すぐに役に立つ本は、すぐに役に立たなくなる」と述べる。

一度読んで終わりの本よりも、小説、論説、歴史書、哲学・思想、現代社会を読み解く本など、一見“すぐには役に立たない”ように見える本をじっくり読み返すことで、長い時間をかけて効いてくる知があるという指摘に深くうなずいた。

読書は能動的な行為だ。

自らの意志で文字を追い、イメージを膨らませ、文と文のつながりを考え、書き手の意図を探る。

著者と対話するように読むことができれば、読書はさらに豊かな時間になる。

忙しい毎日の中でも、隙間時間を使えば本を読むことはできる。

この本を読み終えた今、これからもずっと本を読み続けていきたいという思いがいっそう強くなった。

 

 <目次>

はじめに どんなに忙しくても本を読むことはやめられない

第1章 ぼくはこんなふうに本を読んできた

第1節 私の本との出合い

第2節 若いうちに読んでおきたい本がある

第2章 本を読んでも頭はよくならない

第1節 読書を通じて著者と対話する

第2節 視野を広げ、思索を深める本

第3章 世界の複雑さ、怖さを知る

第1節 知性に反感を持つ人々

第2節 世界の複雑さ、怖さがわかる本

第4章 忙しくて本が読めないあなたへ

第1節 私の「読書時間の捻出法」

第2節 「なんのために学ぶのか」を問う本

第5章 ぼくは読書を通じて世界を見ている

第1節 世界の実態を本で知る

第2節 国際的な視野を養う本

第6章 本を読むと人生は確実に良くなる

第1節 私の人生は読書に助けられた

第2節 知を磨き、心を耕す本

おわりに もっともっと本を読みたい

 

著者等紹介

池上彰さん

1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業後、NHKに記者として入局。さまざまな事件、災害、教育問題、消費者問題などを担当する。

1994年4月から11年間にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年3月、NHK退職を機にフリーランスのジャーナリストとしてテレビ、新聞、雑誌、書籍など幅広くメディアで活動。

名城大学教授、東京科学大学(旧・東京工業大学)特命教授など、6大学で教鞭を執る。