モスクワ音楽院で学部長が殺害されるという密室殺人事件が発生する。
かつてショパンコンクールのファイナリスト同士として親交のある客員教授ヴァレリーを、日本人ピアニスト・岬洋介が海外巡業の合間にモスクワ音楽院を訪れることになった。
そこで岬だけが気づいた“事件の真実”が静かに姿を現していく。
今回は、消去法による推理で犯人を追い詰め、謎を解き明かしていく展開が印象的だった。
気づけばまた岬シリーズを読みたくなる――それはもう「中山七里愛」と呼ぶべき性質なのだと思う。
目次
1. ソッフォカート ブラーヴェ 息を詰めたように重々しく
2. アルティエロ アニマンド 堂々と、生気に満ちて
3. スラルガンド ストレット 徐々に緊迫して
4. コン・ブリオ グランディオーソ 生き生きと、雄大に
著者紹介
中山七里さん
1961年、岐阜県生まれ。
『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞〈大賞〉を受賞し、2010年にデビュー。
