最新の法改正に対応し、これからの年金制度の姿をやさしく解説した一冊。
老後資金の基本となるのは、終身で受け取れる公的年金。そのうえで、できるだけ長く働いて得る収入や、必要なときに取り崩せる運用資産を組み合わせ、この“三本柱”をバランスよく整えていくことの大切さが語られています。
印象に残ったポイント
• 国民年金中心の第1号(自営業)と第3号(専業主婦)では、第3号のほうが厚生年金分も加わるため、年間受給額が多くなるという現実に驚きがある。
• 共働き世帯で月30万円の年金受給があれば、生活費としては十分とされる。
• 月12万円の国民年金のみでは、自営業夫婦の生活は厳しく、国民年金基金・iDeCo・小規模企業共済などを活用し、計画的に資金を確保する必要がある。
• 厚生年金加入者が見通しより200万人増え、5年前より財政状況は改善している。
• 60歳以降も5年間厚生年金に加入して働くことで、受給額を上乗せできる。
• 国民年金は、満額(480月)に満たない場合、60〜65歳の間に任意加入が可能。付加年金で増額する方法もある。
• 年金は「受け取ります」と申請しないと支給されない。
• 繰り下げ受給の損益分岐点は、受給開始後およそ12年。
• 受給資格発生から5年を過ぎると、それ以前の分は時効で消滅する。
<目次>
巻頭 損しない! 賢く生かす! 老後の年金Q&A
Part1 老後資金は本当に2000万円必要?
Part2 日本の年金制度は破綻しない
Part3 60歳からの賢い年金とのつきあい方
Part4 65歳時の年金受給の衝撃。211万円の壁を意識せよ
Part5 65歳以降の働きながらの年金受給。これだけの不本意な真実
Part6 年金が184%増える「繰り下げ」はトクなのか?
Part7 年金が少ない! 自営業・独身族・会社員の年金術
Part8 配偶者との死別や離婚で年金はどうなる?
著者紹介
酒井富士子さん
経済ジャーナリスト。金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎代表取締役。
上智大学卒業後、日経ホーム出版社(現・日経BP社)で「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。リクルート「赤すぐ」副編集長を経て、2003年より現職。「お金のことを誰よりもわかりやすく発信」をモットーに、暮らしに役立つ最新情報を届けている。
【No1978】60分でわかる!新・年金超入門 THE BEGINNER'S GUIDE TO JAPANESE PENSION SYSTEM酒井富士子 技術評論社(2025/08)
