図書館の紹介コーナーで見つけた。
大学院は何をするところかわかる。
大学院という場が「問いを立てること」から始まる知的な冒険であることを丁寧に教えてくれる本だった。
自分に学ぶ欲求があるのかもしれない。
大学院では、問題になっている課題を見つける事から始まる。
修士論文には、新しい問いから新しい発見が必要だ。
先行研究をしっかり調べる。何が既知なのかはっきりさせる。そうでないと何が新しいのかわからない。何がすでに明らかになっているかを調べることで、自分の問いがどこに位置づけられるかが見えてくる。
どんな心構えで臨めば良いのか、先行研究にどう向き合うのか、研究するために前提となる知識とはなになのか、知識を得るために何を学んでおけば良いのか……等々。
指導教官の助言をそのまま取り入れるだけではいけない。鵜呑みにせず咀嚼し検討をし意見があれば論理的に反論すべきであり、ただの受け身ではいけない。
対話と検討を重ねることで研究が深まる。
深く狭く掘り下げて学びたい人にとっては面白そうな場所だ。
大学までしか知らない人にとっては、新鮮な響きであり主体的な驚きであった。
<目次>
はじめに 本書の目的 社会人院生としての経験 社会人と大学院教育 本書の特徴 大学教員のみなさんへ
第1章 大学院は何をするところ?(大学院で学ぶ意味、なぜ修士論文を書くのか、なぜ大学院で学ぶのか)
第2章 大学院生活の知恵(入学前準備篇、入学後にしておくこと、1年目の研究生活の心得 ほか)
第3章 修士論文を執筆する(論文を書き始める前に、伝える技術、レジュメの作成 ほか)
社会人院生に薦める参考文献
あとがき
齋藤早苗さん
2018年、東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。徳島大学卒業後、三井生命保険(現・大樹生命保険)で職域営業を担当。在職中、LIMRAより国際継続率優秀賞(International Quality Award)を受賞。その後、山口県東京物産観光事務所で物産の宣伝・販売、日本看護協会で各種委員会運営事務局などを担当後、退職し、一橋大学大学院社会学研究科修士課程に進学。修了後、現在まで、都内大学編入・大学院予備校で論文講師、受験指導にあたる。
