【No1837】天狼(東京湾臨海署安積班) 今野 敏 角川春樹事務所(2025/03) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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なぜ急にもめごとが起きるようになったのか?それにはちゃんとした理由があったのだ。東京湾臨海署管内で立て続けに半グレによる傷害事件が起こった。また管内のスナックちとせでミカジメ料を要求されていた。それらには、塩崎恭司、年齢三十二歳の元マル走=暴走族関係者がかかわっているという。しかし、その裏には……。

須田三郎、村雨秋彦、水野真帆、黒木のほか刑事組対課強行犯第1係の安積剛志、強行犯第2係の相良啓係長、組織犯罪対策係の真島喜毅係長、警視庁交機隊の速水直樹小隊長とその部下の古賀毅郎巡査部長、前田寛之巡査長。榊原課長、そして野村武彦署長などが活躍する。このような個性あふれるメンバーたちがチームワークでこの事件を解決に導いていく。

事件としては小さくともどんなに危険を顧みず自らの体を張って国民の安全安心な日常を守っていく警察官の矜持があった。臨海署が一丸となって事件に取り組んでいる姿勢から熱く感じられる魂の迸りがあった。

警察ものの小説、やはり今野さん。これも一気読み、面白かった。

 

 

今野敏さん

1955年、北海道生まれ。上智大学在学中の1978年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て専業作家に。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、2008年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。2017年、「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。2023年に日本ミステリー文学大賞を受賞