【No1814】月収 原田ひ香 中央公論新社(2025/02) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
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本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

乙部響子66歳月収4万円、大島成美31歳月収8万円、滝沢明海29歳月収10万円、瑠璃華26歳月収100万円、鈴木菊子52歳月収300万円、斉藤静枝22歳月収17万円。

月収に見合う生活をするのがよいのか、もっと増やしたいそれでよいのかどうか。

先立つものはお金だ。月にどれくらいあったら幸せなのかちょっと考えさせられた。

 

離婚後年金と貯金を切り崩して生活している人、生活基盤を確保するため不動産投資を始めた作家、親の介護に備えて新NISAを始めた会社員など、六人の女性たちが月収をテーマに人間ドラマを織りなしていた。

 

月収が違うそれぞれの人たちの暮らしを知るのは面白かった。金額が多ければそれでよいのではなく、それぞれの立場で悩みが尽きない。受け取る人の気持ち次第によるのだなと。節約した生活をしていても、お金に余裕があっても不安はついて回るものだ。周りの環境によってガラっと変わってしまう。

 

「少欲知足」か!?

 

お金を通して見えてくるもの、お金では買えない大切なものに気づけたら。金額ではなくて生きたお金の使い方ができて幸せだと感じられたらそれがよいのではないか。

それぞれの女性たちがお話に微妙に重なり関わっていく。全体のストーリーはスカッと小気味よくてよい。

 

 <目次>

1 月収四万の女   乙部響子(66)の場合

2 月収八万の女   大島成美(31)の場合

3 月収十万を作る女   滝沢明海(29)の場合

4 月収百万の女   瑠璃華(26)の場合

5 月収三百万の女   鈴木菊子(52)の場合

6 月収十七万の女   斉藤静枝(22)の場合

 

原田ひ香さん

1970年神奈川県生まれ。2005年「リトルプリンセス二号」で第34回NHK創作ラジオドラマ大賞受賞。07年「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞受賞