地政学は、世界情勢を知るために重要な学問です。
地政学とは「自然地理的環境と民族や国家との関係を重視し、その解明をめざす学問をさす」(山川世界史小辞典 改訂新版)
例えば、ある地域に紛争があり世界情勢が緊張すると、原油や小麦、飼料用トウモロコシ等がスムーズに入ってこなくなり外国に頼っているぼくらの暮らしに大きな影響を及ぼします。
国際貿易においては、各国のパワーバランスや利害、気候変動などにより、物価に大きな影響を与えることをマクロの目で見て知っておくことが必要かと思います。
エネルギー、鉱物資源、食料、半導体や自動車という産業資源など、多様な重要な物資をめぐる国際情勢を図表やデータを使ってビジュアルな解説があります。
<目次>
はじめに
第1章 世界経済のしくみ
第2章 国際貿易の基礎知識
第3章 現代世界の地政学
第4章 鉱物資源の地政学(石油/天然ガス/石炭/ウラン/鉄鉱石/リチウム/コバルト/レアアース/金)
第5章 食料資源の地政学(小麦/コメ/トウモロコシ/大豆/牛肉/豚肉/鶏肉/魚介類)
第6章 産業資源の地政学(半導体/自動車/綿花&衣料品/軍事兵器&防衛費)
第7章 人とお金の地政学
小山堅 さん
1959年長野県生まれ。日本エネルギー経済研究所専務理事・首席研究員。東京大学公共政策大学院客員教授、東京工業大学科学技術創成研究員特任教授を兼務
【No1727】家計と世界情勢の関係がまるわかり 暮らしと物価の地政学 日本の物価上昇を引き起こす世界経済の混乱と気候変動 小山 堅 ナツメ社(2024/11)
