お金や時間があっても、こころとからだが健康でなければ行動することができません。
自分がやりたいことを我慢している人よりも、朝活をしたり、旅行に行ったり、趣味に没頭したりして、なにかしら好きなことで自由に楽しんでいる人のほうが元気ということがだんだんとわかってきました。こういう風になれるように目指していきたい。
新しいことにチャレンジし、実験し、楽しむことで脳の前頭葉という部分が活性化します。これこそが、若々しさの秘訣なのです。刺激の積み重ねが前頭葉を刺激し、心身に活力をもたらすのです。
みなさんは大丈夫でしょうか。こういったことにチェックが多い人は要注意です。
人生を楽しむために改善された方がよいのではないかとお節介気味にそう思いますが。
コミュニケーションを妨げる思考の癖
・白か黒かで判断する
・妥協を許さない
・たった一度のことで判断する
・決めつける、レッテルを貼る
・思い込む
・欠点ばかり見る
・長所を過小評価して卑下する
・ちょっとしたことで絶望する
・その場の感情に支配される
・~すべきと考える
・関係ないのに自分と関連づける
やりたくないことやしたくないことはしない。
新しいことにチャレンジしワクワクドキドキしながら前頭葉を活性化していきます。
これからの人生はさらにもっと楽しんでいきたいので。
「おわりに」
人生は楽しんだもん勝ちです。
日々の小さな実験で、失敗したからといって大したことはありません。むしろ、失敗を次への活力にしてください。
失敗を避けてマンネリの道にうずくまっているより、ワクワクしながら実験し、成功した!と喜んだり、失敗した!と悔しがったり、刺激的な道を歩むほうが断然若々しく、元気でいられるのです。
失敗も、面白おかしくネタにして笑い飛ばしてください。それこそ、ますます前頭葉が活性化するでしょう。自分のために楽しんで、ご機嫌に過ごす毎日が、これからの人生を彩ってくれることを願っています。
<目次>
はじめに
春(3月 4月 5月)
夏(6月 7月 8月)
秋(9月 10月 11月)
冬(12月 1月 2月)
おわりに
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院である浴風会病院の精神科を経て、現在和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として30年以上高齢者医療の現場に携わる。
【No1610】60歳からはわたしらしく若返る 一生、元気に美しく年を重ねられる365のヒント 和田秀樹 日本文芸社(2024/04)