サブカルサラリーマンになろう 人生をよくばる108の方法 スージー鈴木 講談社(2024/03) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書は、例えば著者、主人公、偉人、歴史、自分等との、非日常の中での対話だ。

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スージー鈴木さんの明るい自由な発想が面白かった。

ぼくの頭の範疇では考えられない、参考となる箇所がありました。

スージーさんの約30年間の博報堂での会社員経験から生み出されたサブサラ(音楽など)に関する108の名言・格言集です。

彼は、「博報堂」の社員としての仕事を主にしていましたが、これまでのカルチャーの蓄積を大事にしながら、いずれの独立を視野にして行動に移していました。

このサブサラ(サブカルサラリーマン)とは、「会社員をメインとして、サブライフとしてのカルチャー生活をあきらめない、自らも表現していきたい。できれば、いずれはそれで食えたらいいなという精神を持った文化的に開かれた会社員」のことを言います。サブの人生を彩るには、これまで聞いたり見たり知ってきた音楽や映画、文学、お笑いなどのカルチャーを活かしていくのです。マイナー志向だとも書かれてあります。

 

82P 少しずつ「非・会社人間」にシフトとする。まずは70%感謝人間になろう。

まず目標は「3割」です。使う時間の比率、会う人の中の比率で3割を「非・会社関連」にすることです。つまり「70%会社人間」になる。

 

190P 批評で憧れの人とつながる。単なる感想にならない書き込みを

憧れの人の作品がよかったならば、その感想をあなたがSNSに書き込めばいいのです。もちろん憧れの人の名前入りで。

私自身もいい作品に接したら、できるだけ感想を書きこむように努めています。いわゆるファンの人たちと同列の書き込みにならないように気をつけています。

「最高!」「大好き!」的な感想ではなく、冷静に、文体も整えて、ちょっとウイットが入っているような批評を目指す。それの方がエゴサーチに引っかかりやすいし、何よりライターとしての訓練になる。

 

216P 「0→1力」(ゼロイチ力)を鍛える。なぜならそれは会社員の弱みだから。

「0→1力」(ゼロイチリョク)でないかと私は考えるのです。読んで字のごとく、「0を1にする力」、つまり何もないところから仕事を起案して、仕事を作って、自らぐんぐん進めていく力を指します。

会社員の仕事の多くは、上司から定期的に降ってきます。また会社員は仕事を、チームワークでシステマティックに進めていきます。だから仕事に対する責任の度合いは、いきおい低くならざるを得ない。

フリーランスは、自分で企画を考えて、企画書を書かねばならない。幸運にも仕事が発生したら、傷からがぐんぐん進めていかなければならない。頼る人がいないから。

 

 

 <目次>

まえがき

第1章 サブサラは、こう考える。

第2章 サブサラは、こう働く。

第3章 サブサラは、こう暮らす。

第4章 サブサラは、こう表現する。

第5章 そしてサブサラは、こう辞める。

スペシャル対談 スージー鈴木×ますだおかだ増田

 

音楽評論家、ラジオDJ、小説家。1966年大阪府生まれ。早稲田大学卒業後、博報堂に入社。在職中より音楽評論家として活躍し、10冊を超える著作を発表。2021年、55歳になったのを機に同社を退職。

著書に「幸福な退職」「弱い者らが夕暮れて、さらに弱い者たたきよる」など。

 

【No1563】サブカルサラリーマンになろう 人生をよくばる108の方法 スージー鈴木 講談社(2024/03)