なるようになる。僕はこんなふうに生きてきた 養老孟司 中央公論新社(2023/11) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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有名な解剖学者であり無類の虫好きな養老孟司さんの自伝本だ。

記憶のはじまりだった父の死から、虫採りに夢中だった少年時代、医学部進学と解剖学への道、大学紛争と葛藤、同じ年にやってきたと愛猫「まる」と平成のベストセラーまで、人生は「なるようになる」し、人生は「なるべくしてなる」をエピソードがあり縷々として語っておられた。

これらの言葉をこれまでの自分の人生において置き換えて考えてみたら、実際にそうなってきたのではないかという気がする。

養老さんは無比の読書好きだ。

つまらない本であっても「なぜこの人はこんなことを考えたのだろうか?」と考えながら読むことは、参考にしたい大事な観点だと思う。

3P まえがき

なにしろ「なるようになる」のだから、はっきりした目的意識があって、それに従って物事が進むということにはならない。私自身がすっかり忘れてしまったような些事が、その後の人生を動かして来たかもしれない。似たような表現でも、「なるべくしてなる」などといったほうが、恰好いいかもしれない。「なるようになる」では多少投げやりな感じがするが、むろん本人の私にはそんな気持ちはない。

 

 <目次>

まえがき 養老孟司

1 幼年時代と戦争(人生は小さな必然の積み重ね、記憶の始まりは父の死 ほか)

2 昆虫少年、医学部へ(開校四年目の中高一貫男子校へ、欧米流の倫理に戸惑う ほか)

3 解剖学者の奮闘(初めての解剖実習、ヒトの身体には個性がある ほか)

4 『バカの壁』と“まる”との出会い(誰にでもある「馬鹿の壁」、サントリー学芸賞受賞の頃 ほか)

養老先生への五〇の質問

あとがきにかえて 鵜飼哲夫

 

養老孟司さん

1937年鎌倉市生まれ。東京大学医学部を卒業後、解剖学教室に入る。東京大学大学院医学系研究科基礎医学専攻博士課程を修了。助手・助教授を経て81年より東京大学医学部教授、95年退官。96年から2003年まで北里大学教授。東京大学名誉教授。1989年『からだの見方』でサントリー学芸賞、2003年『バカの壁』で毎日出版文化賞特別賞を受賞

鵜飼哲夫さん

1959年名古屋市生まれ。読売新聞編集委員

 

【No1562】なるようになる。僕はこんなふうに生きてきた 養老孟司 中央公論新社(2023/11)