もしも夫が亡くなったらどうしよう?と思ったら読む本 島根 猛 クロスメディア・パブリッシング | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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遺された妻がその後の人生を豊かに生きるためには、どのような相続対策をしていけばよいのか。

何よりも重要なのは小手先の節税テクニックではなく、来る相続に対する心構えと考え方だと、島根さんは語っています。

 

ご主人が亡くなったあとに遺された奥さまを中心に据えて、奥さまが今後の人生をどのように過ごしていくのかを考えていくという著者さんの相続に向けたスタンスにはぼくは共感します。ぜひ参考にしていきたい。

203P

「こどもたちに迷惑をかけたくない」と思うなら、二次相続対策を考えればいい。どうしても子どもたちの財産の分け方を指定したいのなら、遺言書を残せばいい。そうした強いこだわりが何かしらあるようでしたら、生前からしっかり対策を立てておくべきです。いかしそうでないのなら、自分が亡くなったあとのことは子どもたちに任せることにすればいいのです。

大切なのは、まずは奥さまご自身の残りの人生を不安なく豊かに生きること、「ときには孫に何か買ってあげたい」「子どもたちの一家と旅行に行きたい」「介護状態になったら老人ホームに入りたい」など、自分の「わがまま」を追求することです。

ご主人が亡くなったときに何よりも優先すべきは、残された奥さまご自身の人生です。

子どもたちの生活や二次相続時のことをあまり憂い過ぎず、自分優先の「わがままスタンス」で、本書の知識も存分に活用しながら、ご主人の相続に向き合っていただきたいと思います。

 

49P 相続をスムーズに進めるために必要な3つのこと

1 もしも夫が亡くなったらを具体的に想像し、起こりうる問題を想像して心構えをしておくこと

2 相続で起こり得る問題に対して、残された自分が人生を豊かに生きるという視点を最重視して対処すること

3 1と2を踏まえ、相続の基本の流れを、簡単にでも事前に理解しておくこと

 

 <目次>

はじめに 相続は誰のためのもの?

第1章 「万が一のこと」を具体的に考えてみよう 残された妻が直面する相続の問題とは?(「そのとき」はいつか必ずやってくる、考えることを避けてはいても… ほか)

第2章 トラブルの実例に学ぶ 残された妻や家族を困惑させた5つの相続の話(ひとつとして同じ「相続現場」は存在しない、事例1 「残された妻と子どもたちの相続」のお話 ほか)

第3章 10カ月間で、何をどうすればいい?相続で「起こること」と「やるべきこと」の基本(相続のゴールを知ろう、夫が死亡した直後のことを想定しよう・その1 銀行口座のこと ほか)

第4章 「残された妻の人生を豊かにする相続」を叶えるために(「夫の相続」は、「残された妻の人生」の出発点、生前の相続準備のポイントは? ほか)

おわりに

 

 

島根税理士事務所代表税理士。埼玉県で代々続く専業農家の長男として生まれる。「実家の相続を円満に導きたい」という思いから税理士を志し、24歳で税理士試験に合格。大学卒業後に専門学校での税理士講座講師、某保険会社の営業職を経験したのち、税理士法人にて税理士業務の基礎を学び、27歳で税理士登録。その後は相続税のエキスパートとして年間100件以上の相続案件に携わる。

 

【No1546】もしも夫が亡くなったらどうしよう?と思ったら読む本 夫婦で豊かな老後を送るために知っておきたい相続のこと 島根 猛 クロスメディア・パブリッシング(2023/01)