【No1519】負動産にしないための実家終活 小島一茂 同文舘出版(2022/06) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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あっという間。

相続の発生から相続税の申告までの期間は10カ月しかない。

実家に自分が住むか、売却するか、人に貸すか、いずれかを選択することになる。

相続の方針が決まらず期間が過ぎてしまうと、親の家が空き家となってしまう可能性がある。

全国では7戸に1戸が空き家となっており、2033年には3戸に1戸が空き家となる可能性があるとのこと。

不動産が負動産にならないために、そうなる前に事前に大まかな方針を決めておいて、スムーズに相続できるための対策を考えておかないといけないと思った。

 

36P 空き家を放置していたらどうなるか。空き家の放置にはデメリットしかない

・不審者の侵入

・放火による火災

・ゴミ等の放置や不法投棄

・建物が劣化し通行人などにけがをさせる などのリスクがある。

近所に迷惑をかけるばかりか、自分の空き家が原因で他人に損害を与えれば賠償問題にもなる。自分が亡くなると、その子に所有者が移ることになり孫に負担を押し付けることになる。共同名義にしていた場合は、二次相続が発生した時に所有者の数が増えてしまい、トラブルになる可能性がある。

 

「空家等対策特別措置法」

自治体が空き家の管理状況を調査し、危険や有害、景観を損なっている、放置することが不適切だと該当すれば、特定空き家に対して管理や修繕の指導が出される。

固定資産税が6分の1になる軽減措置がなくなる。更地と同じになる。

また、行政代執行で家が解体されその費用が請求されることもある。

 

 <目次>

はじめに 

1章 あなたの「家」、これからどうなる?(「親が亡くなった」…突然直面する“実家問題”、日本は「空き家だらけ」という現実 ほか)

2章 「家」と相続の話―親子で決めておくべきこと(相続トラブルを招かないために「実家」「自分の家」の未来を考えよう!準備が9割!「負動産」にしないために、いつからどんなことを決めておく? ほか)

3章 “住む”実家のどこを直せばいい?(相続した実家に住むとしたら、リフォームを考える時期はいつ?まずはどこから手をつけるのがいいか ほか)

4章 “売る”上手に売るにはどうする?(その家、売る?売らない?どっちが得?相続した不動産を売却する流れ ほか)

5章 “活用する”実家の有効活用を考えよう(賃貸経営の基礎知識、不動産活用をするなら管理会社選びが重要 ほか)

付録 明るい未来のために今すぐ始めよう!「家」を活かす準備

 

株式会社コジマ代表取締役社長。1968年、埼玉県出身。大学卒業後の1991年、フジサンケイグループの不動産建設会社に入社。98年に退職後、父の経営する株式会社コジマに入社。2004年に代表取締役に就任。不動産の管理、売買・賃貸の仲介・代理、コンサルティング、リフォーム、土地の有効活用など、不動産の専門家として幅広く活動。空き家・空き地問題、相続の問題に積極的に取り組んでいる。2021年に「片付け整理ドットコム」を立ち上げ、不動産・建築の視点に基づき「家の整理」全般のサービスを提供