【No1516】老いの上機嫌 90代!笑う門には福来る 樋口恵子 中央公論新社(2024/01) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書は、例えば著者、主人公、偉人、歴史、自分等との、非日常の中での対話だ。

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ユーモアと好奇心は、老いを豊かにする資産だという樋口恵子さん。それを当に実践し諸々の事例を語っていた内容でした。

 

上機嫌になるための樋口さんからの秘訣のうち、

「楽しげに生きる」

 

不機嫌そうに見えないように、口角を上げて笑顔をつくることが第一歩だ。

顔の形が変わるとこころも変わります。

笑顔をつくると筋肉の動きが脳に伝わって脳が錯覚して実際に楽しい気分になるそうです。

人も集まってきますし、頬のたるみも少し改善します。

まずは真似してやれることからやっていきたいものです。

 

173P 回想は恵みの時間、全ての経験が糧になる

誰でもそうだと思いますが、人生、いいことだけではありません。喜びと同じ量だけ、失敗や挫折、哀しい別れ、痛恨の出来事もあるでしょう。一見、マイナスと思える出来事や苦い経験が年月を経るなかで熟成され、人生を豊かにする糧にもなる。この歳(91歳)になると、すべての経験が私という人間をつくってきたのだとはっきりとわかります。

今、悩んでいる人や迷っている人にも、「その経験は決して無駄にはなりませんよ」「いつかきっと、実りも味わえる日が来ます」とエールを送りたいと思います。

 

 

 <目次>

はじめに 

1 衣食住は「機嫌よく」がカギ(「今日なに食べた?」もの忘れ予防術、友人との語らいは至福のとき。郵便か、はたまたスマホか ほか)

2 老いの「はじめて」に奮闘中(90歳目前での乳がん手術、貯金通帳をじっと見る、ぽっかり空いた心を慰める、猫と犬は素敵な相棒 ほか)

3 「思い出」は心の栄養になる(原点は“人が好き”。来し方を振り返る、受け継いだ精神と新しい時代の波 ほか)

4 対談 黒井千次×樋口恵子―われら同級生、91歳。戦禍も老いも生き抜いてきた

5 老いても上機嫌7つのヒント(楽しげに生きる、人づきあいはさっぱりと ほか)

おわりに 

 

1932年東京生まれ。東京大学文学部卒業。時事通信社、学習研究社、キヤノン勤務などを経て、評論活動に入る。NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長。東京家政大学名誉教授。同大学女性未来研究所名誉所長。日本社会事業大学名誉博士。内閣府男女共同参画会議の「仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会」会長、厚生労働省社会保障審議会委員、地方分権推進委員会委員、消費者庁参与などを歴任