うまく老いる 楽しげに90歳の壁を乗り越えるコツ 樋口恵子 和田秀樹 講談社(2024/01) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書は、例えば著者、主人公、偉人、歴史、自分等との、非日常の中での対話だ。

ご縁のあった著者を応援したい!
読書の楽しさ、面白さ、大切さを伝えたい!

簡単に引退をしない、新しいことにチャレンジするなど意欲を持ち続けるなど老年期の生き方について示唆に富んだ提言がありました。

その他の世代にも、役に立つ情報もありました。

参考にしていきます。

 

67P 意欲の低下がいろいろな老化の引き金に

何もしないようになると、老化が一気に進みます。意欲を保ち続けて、歩くことを続ける。頭を使い続ける。仕事を続けると、確実に老化は遅れると思います。

億劫に感じるからといって、簡単にいろんなものから引退しないほうがいいんです。家事や仕事、運転、趣味、老化を遅らせたかったら、引退してはいけないと僕は思っています。

 

74P 和田流 意欲が蘇る前頭葉の鍛え方

1 ものごとを別の見方も踏まえいろいろな面から考える。

2 自分の考えを言葉でアウトプットして表現する

3 知らない店に入る、知らない道を通って見るなどいつもと違うことにチャレンジする。

 

312P

意欲を持ち続けることの大切さと大変さ。できる限り生活のあれこれや人づきあい、仕事などから引退しない続けていくこと。続ける方法は柔軟に工夫すること。どれも大切なことだと改めて実感しました。

 

 <目次>

はじめに 和田秀樹

第1章 死ぬ気になれば―老いの実況中継(「死」を意識して生き方が決まった、「長生きするのが怖いです」 ほか)

第2章 「老いる」「老いない」の分かれ道(「足腰」や「記憶力」より先に衰えるもの、意欲の低下がいろいろな老化の引き金に ほか)

第3章 医者と91歳評論家が語る「いい医療の見分け方」(高齢者に必要なのは専門医より総合診療医、いい医者を探すのに最初にすること ほか)

第4章 自由に、私らしく、生きるチャンス(「できなくなった」は自由になるチャンス、思い切って「調理定年」したら健康回復 ほか)

第5章 嫌老社会vs.幸齢者が増える社会(高齢者を排除するしくみ、移動手段がなくなると要介護率が上がる ほか)

おわりに 樋口恵子

 

樋口恵子さん

評論家・東京家政大学名誉教授。1932年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長。女性地位向上運動のリーダーのひとりとして活躍、介護保険制度創設に尽力。厚生労働省社会保障審議会委員、地方分権推進委員会委員、消費者庁参与などを歴任。現在も執筆、講演活動を続けている

和田秀樹さん

精神科医。1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェロー、高齢者専門の総合病院・浴風会病院を経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。高齢者専門の精神科医として、30年以上にわたり医療の現場に携わっている

 

【No1511】うまく老いる 楽しげに90歳の壁を乗り越えるコツ 樋口恵子 和田秀樹 講談社(2024/01)