歴史が大好きで大河ドラマ大好き芸人の松村邦洋さん。
源氏物語の紫式部が主となる大河ドラマ「光る君へ」を見ていくうえで予め習うようにわかりやすく書かれてあります。人物相関図とともに紫式部や道長たちの活躍状況を説明しています。歴史解説だけはなく松村さん独自の考察やドラマ出演される俳優さんの出演背景なども語っています。
今年のドラマ進行とともに面白く楽しく番組を理解するための相乗効果を図った平安時代の歴史を知るために入門書のようでした。
28P 藤原道長は、紫式部のパトロンだった
紙じたいがものすごく高くて貴重だったんですよ。今みたいに誰でも勝手に文章を書き残せたわけじゃないんですね。
紫式部が「源氏物語」を書き続けることができた大きな理由の一つは地位とお金を持った人が紫式部を見つけたからなんです。頭が良くて才能があって、ものすごく勉強した人だったんですけど、後世に残るようなすごい作品を作るには、芸術ってお金がかかるので作品の材料を買ったり作るための作業の場を用意したり、出来上がるまでの間に作者がごはんを食べられるようにしたり。
だから芸術家にはパトロン、つまりその才能に惚れて、ファンになってお金を出してくれる人がいないと、なかなかうまくいかないんですね。
45P 女房―将来の皇后候補の教育係
見た目以外の女性の魅力の基準は、品格や教養なんです。身近に教養の持ち主である家庭教師を雇って娘に幼いころからいろいろ教えるのです。必修科目は、和歌、習字、音楽の三つです。
169P 貴重な日記「小右記」を書いたのは道長のライバルー藤原実資
円融天王の側近の蔵人頭を務めるエリート。小野宮右大臣という実資の肩書から取った名前で、55年もの間、宮中の出来事を描き続けていたんです。
実資は何事にも筋を通す人で、道長やその子の頼道が権力闘争でおかしなことをやると、「そりゃ違う」「筋が通らん」ときつい指摘をする。道長に左遷されるわけでもなく、右大臣までなっています。道長は一目置いていたのではないか。
検非違使の別当、朝廷や貴族の行事・しきたりとか法律・制度・慣習についての一流の学者でした。蹴鞠の達人でもあったそうです。
※道長が謳ったとされる「この世をば我が世と思う…」が記されている日記を書いた人。
<目次>
はじめに
人物相関図
第1章 衝撃…今度の大河ドラマはセックス&バイオレンス(半グレ?チーマー?ワイルドな貴族たち、カッコイイ系をそろえた俳優陣、紫式部を押し倒しちゃう藤原道長)
第2章 紫式部が『源氏物語』を書き始めて宮廷に入るまで(「男だったらなあ」―父を嘆かせた頭の良さ、夫は20歳くらい年上の遊び人)
第3章 五男坊・道長は、こうしてテッペンを取った(道長の父・兼家が関白になるまで、道隆が後ろ盾だった定子サロンと清少納言、兄2人の死、道長と甥っ子・伊周の対決)
第4章 紫式部は見た!道長の素顔と宮廷のウラ側(紫式部、「女の園」彰子サロンに入る、紫式部と『源氏物語』がキューピットに?道長、ついに外祖父のポジション獲得!エピローグ)
おわりに
略年表
主な参考文献
1967(昭和42)年8月11日生まれ。山口県出身。日本のお笑いタレント。大学生の頃、バイト先のTV局で片岡鶴太郎に認められ芸能界入りし、斬新な生体模写で一躍有名に。ビートたけし、半沢直樹、“1人アウトレイジ”、阪神・掛布雅之、故野村克也監督など多彩なレパートリーを誇り、バラエティ、ドラマ、ラジオなどで活躍中。筋金入りの阪神タイガースファン。芸能界きっての歴史通であり、YouTubeで日本史全般を網羅する『松村邦洋のタメにならないチャンネル』を開設。特にNHKの歴代「大河ドラマ」とそれにまつわる知識が豊富。
【No1482】松村邦洋まさかの「光る君へ」を語る2024年NHK大河ドラマ 松村邦洋 プレジデント社(2023/12)
