【No1427】百鬼園事件帖 三上 延 角川書店(2023/09) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

百鬼園とは、教授内田榮造、夏目漱石の門下の内田百間とのことだと読んでいるうちに感づいた。彼は、偏屈でありながらも意外と人情に溢れていたり、わけのわからないこだわりがあったりするなど親しみやすい性格だった。また、怪異や亡くなった人の話を書かせると上手い作家だ。彼は同じく芥川龍之介とも交流があった。

舞台は昭和初期の神楽坂。存在が薄い大学生の甘木が、行きつけのカフェで変わり者の内田教授と親しくなる。そこから怪異な出来事に巻き込まれる。

ドッペルゲンガーは、自分とそっくりの分身であり顔を合わせると死んでしまう。

芥川龍之介のドッペルゲンガーなどが出てくる、恐怖がどんどん広がる怪異物好きにはたまらないおはなしであった。

 

 

 <目次>

第一話 背広

第二話 猫

第三話 竹杖

第四話 春の日

 

1971年神奈川県生まれ。2002年に『ダーク・バイオレッツ』でデビュー。11年に発表した古書をめぐるミステリ『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』からはじまる「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズが大ヒットし、12年には文庫初の本屋大賞ノミネートを果たすなど大きな話題になる。