女優・エッセイストの室井滋さんの麗しの猫がモデルとなった絵本です。
チョコが生まれた時からの出来事を、表紙や裏表紙で丁寧にわかりやすく描かれています。
全体的に物語としてうまく繋がっています。
情景描写やチャトラの猫の絵がかわいい。
有難くも室井滋さんご本人から読み聞かせていただいた素晴らしい絵本。彼女の直筆サインを目の前でいただいた世界で一冊の宝物です。
「いつまでも いっしょだよ」
チョコ(ちよこ)が飼っているチャトラのチビ。
チビは、小さい頃からチョコの傍にいる。
チビは20才の誕生日を迎えた。人で言えば100才になる。
ある時、鏡の精がチビに言った。
「まもなくこっちの世界に来るんだよ」。
チビはもうそろそろ寿命を迎えることを知る。
「ぼくが いなくなったら、きっと チョコは ぼくを さがしまわるだろうなぁ。
なきじゃくって、ころんじゃうかも…… チビは チョコを おもうと、むねが いたくなりました」
チビはチョコを悲しませないようにするために、自分にそっくり似ている瓜二つのチビ2号をオーディションで探し出す。
排泄の仕方や飲み物の好物、自分と同じ癖などをチビ2号に教え込んだ。
チビ2号と交代へ。
チョコの下へ行くチビ2号を、ドアの隙間からこっそり部屋をのぞき込むチビ。
「チビではなくて、チビ2号だよ」
わかっちゃいるけれど、チョコがまったく気付かないのが切ない。
「いつだって いっしょだったのに」
室井滋
富山県生まれ。女優、エッセイスト。2011年に、『しげちゃん』(金の星社)で絵本原作デビュー
カワダクニコ
1978年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、デザインの仕事をしながらイラストレーターに。2011年『ねこのにゃーた うみへいく』で第17回おひさま大賞優秀 賞受賞後、『ねこのにゃーた』(小学館)で絵本デビュー
