【No1215】競争の番人2 内偵の王子 新川帆立 講談社(2022/08) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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競争の番人」の第二弾。

これからシリーズ化されて続いていく様だった。

 

公正取引委員会の仕事描写の緻密さやプロットの面白さには感心しました。

主人公の白熊楓のキャラは相変わらず魅力的です。

公私とどもさまざまな行動が微笑ましかった。

 

公正取引委員会の審査官、白熊楓は、九州事務所への転勤を命じられる。

ところが配属先は、前任者が次々と離職しているいわくつきの部署だった。

上司の古賀課長のパワハラや人員不足、慣れない土地での生活に苦しみながらも、白熊は、内偵業務のエース、内偵の王子こと常盤とともに、呉服業界の内偵に乗り出す。

この内偵を進めるなかで、巨大なカルテルの可能性が浮上してくる。

小勝負など本局第六審査長(通称ダイロク)のメンバーたちも博多にやってきて調査を開始する。

呉服業界を覆うぶ厚い雲を、白熊たちは取り払うことはできるか?

 

 <目次>

第一章 地方事務所

第二章 古巣

第三章 京都

第四章 下働き

第五章 花火

第六章 東京

 

1991年アメリカ合衆国テキサス州ダラス生まれ。宮崎県宮崎市育ち。東京大学法学部卒業。同法科大学院修了後、弁護士として勤務。第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2021年に作家デビュー